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ジュリエッタ様 降臨 (その5) [ジュリエッタ]

本契約の話の前に、オデッセイ下取りの顛末を書いておかなければならない。

外車のディーラーさんは国産車を下取りしてもそのまま販売するルートを持っていないから、中古車引き取り業者へ流すことになる。その手数料を考えると、直接中古車販売ルートで処分した方がお得ですよ。

というのが通説だそうだ。どこかでそんなことを聞いた覚えがあって、今回もオデッセイの下取りを中古車買い取り業者に見積りをしてもらうことにした。もちろん、ざっとした金額が分かれば、その金額でディーラーに引き取ってもらう交渉もするつもりだったのだが、これがなかなか簡単ではなかった。

インターネットのサイトに車の車種や年式、走行距離などを入力すると、土曜日の21時過ぎというのに、即座に家の電話が鳴りだし、すぐに査定のために見させて欲しいという。

いやぁ、びっくり。

そんなに売り手市場なのかと思いきや、そんなことではなく、実はこんな理由なのだ。

こうした中古車は、店頭に並べて販売するよりも、インターネットで検索して購入を検討する人が多く、車種や年式、状態によって、その査定額は、どこの業者に見てもらっても、だいたい同じ額になるのだ。そうなると、車を手放す人にとっては、どこでも一緒なら、最初に声をかけてきた業者さんで良いか、となるらしい。ファーストコンタクトが大切なのだ。

最初に電話をかけていたところは、日曜日の16時半に、次のところは他の業者さんとは1時間位間をあけてほしいというので、ちょっと前の15時にした。それ以外の業者さんは、後日メールで連絡をとることにした。

で、日曜日の午後に2件の査定にお付き合いしたのだが、やはり中古車市場価格が同じだから、下取り価格も変わらず、いずれも、今なら30万円だという。

ここもうまい話で、かなり高額を提示してディーラー持ち込みよりも直接買い取りが有利と思わせておきながら、即決で手放さない限り、その金額は出ない。こっちはこれからディーラーと値引き交渉やオオプション検討などがあって、たとえすぐに契約したとしても納車は2-3週間先になる。この時間差で、結局10万円くらい下げられてしまうのだ。

今回も、実際に話が進んできて、納車タイミングの年明けでの引き取りで金額を聞いたところ、20万円だという。1-2週間で10万円も相場は下がらないだろうと言うと、年をまたぐと年式が一年落ちるし、年明けの相場がどうなるか、リスクがあるので、その分を引くと言う。

結局、20万円ならディーラーで引き取ってくれるというので、今回は丁重にお断りした。ディーラー下取りなら、納車の際に、この車で乗りつけて、そのまま乗り捨てできるし、何より、所有権移転やら、面倒な手続きをしなくて済む。

確かに、9年間で10万km近くも走ったオデッセイを、30万円なんて高額で下取りしてくれる訳はないのだ。

うまい話には裏があるということだ。

20万円での下取りなら、御の字だろう。

それにしても、オデッセイ、恰好いいし、良く走ってくれた。まあ、市内での平均燃費は6km/Lと、今時の省エネ車の数字とは比べるまでもないが、高速道路なら12km/L近くまで走ってくれたし、なにより図体の割に小回りが利いた。

良い車だった。 

ode.jpg

備忘録:12月8日の夜にネットで中古車買い取りの登録をすると、すぐにカーチス、ガリバーなどから連絡があり、査定させて欲しいという。翌日立会い、いずれも30万円、ただし即決手放すならという。納車まで時間があると、結局20万円で、ディーラーと変わらず。相場が分かったのは良かったが、1社で十分だった。