メルセデスC220dのびっくり ⑩ ワイパー

これも他車でもある話かもしれませんが、C220dのワイパーは円運動ではなく、リンクを使ってちょっと複雑な動きをします。リンクというのは、たとえば昔あった「マジックハンド」のようなもので、回転する腕を組み合わせたものです。普通のワイパーは円運動なので、拭き取る部分は扇型で、四角いフロントガラスの隅は拭けません。一方C220dの助手席側のワイパーはリンク機構になっているので下端からの拭き始めは少し上に向かって動いてからグルっと回転運動します。これによって広い範囲がふき取れるようになっています。特に助手席側の端のほうまで拭き取れるので、雨の日に走ってみると、かなり視界が確保されていることが分かります。フロントガラスの左下部は、見通しの悪い交差点などで左からの車や人に気を遣う部分なので助かります。

オプションでボディーのガラスコーティングと一緒に窓ガラスの撥水コートがしてあるので、水滴の流れも良く、普段でも軽くウォッシャー液を噴射すると、ビビリ音もなく軽くワイパーが動き、1回で綺麗な仕上がりになります。さらに純正ワイパーブレードの先端には耐久性を示すインジケーターが付いていて、劣化してくると黄色くなってブレード交換のタイミングを知らせてくれるそうです。考えられてますねぇ。

中央付近の上部には2眼のカメラがついていて、その視界を確保することが重要ですし、広く綺麗に拭けるワイパーに大満足です。

コメント 4

給湯機水抜きでブロワー使用に関してコメントした同じ者です。
貴ブログを眺めていたらMB車のウオッシャ液について書かれていますのでコメントしてみます。
私は４０年近くMBの各種車両に乗り、今はGLAのセミ四駆で夏でも冬でも野辺山に来ています。この辺も冬の夜はー１０度以下ですが、ウオッシャ液は１０月の正規販売店定期点検で、ウオッシャ液の補充は原液だけとするように指示し、それ以降の補充は市販液(綿半等で売っている)のー２０℃原液を入れています。これでも冷えた日の朝は凍っていますが、走り出したら普通に出てきます。
ちなみに、原産国ドイツのオーナーはウオッシャ液まで純正にこだわりません。DIY店で売っている社外品で、１０万キロ、２０万キロ、冬は-20℃の所でも暖機せずにほぼ即発進です。そもそも、暖機は法律で真冬でも禁止されています。スクリーンの解凍作業中に暖機していると近所の人々から注意されます。なにせ、MBはタクシーでも使われる丈夫な車両ですから。
by 吉川 (2024-01-17 14:16) 

再びMB車について。
昔、８０年９０年代、１９０Eと言う今のCクラスの先祖車種があり、フロントワイパーは１本で、この動作になじむのに少し時間がかかりましたが、ワイパー１本で、普通の２本分より広い範囲をカバーするのです。
このトリックは日本車のようなモーター直結でなく、間にカムを入れて、上死点、左右の下死点夫々のワイパーの先端の位置が伸び縮するようになっているのです。これを見て、ドイツの技術者は日本の技術者より一段、二段頭が良いと思いました。BM車の中を探ると彼らの頭の良さが見えてきます。チェーンソートップのSTIHLもドイツですね。
by 吉川 (2024-01-17 14:26) 

吉川様
MBに40年とは恐れ入りました。私も雪道を走るので4Maticが欲しかったのですが、予算が合わず断念しました。
ウォッシャー液は、一度市販品を入れたことがあって、ウォッシャー液のアラームが消えなかったことから純正にこだわってきましたが、市販液でもエタノール品なら良いのかもしれませんね。またトライしてみます。
by ベリーブー (2024-01-18 13:07) 

日本にはいろんな神話があり、ドイツ車、特にMB車の神話がいくつかありますが、
当のドイツでは、前にも書きましたが、タクシー、ホテル送迎車、バス、清掃車・・・・と、つまり安心して購入し、安心して乗れる自動車です。
MB乗用車が高いのは、１）メーカー直販で値引きしない、２）下取市場が確りしている、３）耐久性がある車を造っている、４）安全性が高い車を造っている・・・・などで、決して特殊な部品や消耗品を使っているからではないです。電装品はBOSCH、装着タイヤは独・伊・仏の各社です。MOの刻印があるだけで、ドイツでは誰も気にしません、ごく当たり前のところから仕入れています。しかし、板金修理は技術力のある指定工場にしかさせません。そのため板金塗装の仕上げは素人目にはわからないですね。
日本でMB神話が生まれたのは最初ヤナセが独占輸入販売をしていたからでしょう。そのヤナセは当初190(後にCクラス)のような割安な車は売りませんでした。
こう書いている私はMBから一銭ももらっていません。ねんのため。
by 吉川 (2024-01-24 09:16)