都会の昼食(37) 味噌煮込うどん なかや [都会の昼食]
最近、ややOAZOに押され気味の、丸の内センタービルだが、少し前にオープンしたのが、この「なかや」さん、味噌煮込うどんの店だ。
味噌煮込と言えば名古屋の「山本屋本店」さんが定番だし、確か、東京駅の八重洲側の地下街にも専門店が入っていた。東京にも、だいぶ名古屋の味、味噌煮込が進出して来ているようだ。
店に着いたのはちょうど12時を回ったところだったが、ギリギリで席は一杯。少し待つことになった。中を見ると、2人掛けのテーブルのほとんどがお一人様だから、どうやら相席にはしない主義らしい。
待つこと5分、案内された席に座ってみると、ちょっとテーブルが狭い。もともと喫茶店か何かだったところを改造したので、店そのものが狭いのだ。これだと大きなお盆に載った定食を二人で頼むと、ギリギリだろう。そんなこともあって、相席にしないのかもしれない。
オーダーしたのは、味噌煮込うどん定食、980円。ちょっと高めだけれど、気温も下がって秋めいて来たし、そろそろ体の温まる食事も良いかなと選んでみた。
で、これがなかなか出てこない。
ちゃんと計っていないが、たぶん15分近く待たされたのではないか。オープンしてまだ1-2か月だから、厨房が慣れていないのかもしれないが、これも相席にしない理由だろう。狭い席で顔を合わせ、15分も待たされると、ちょっとねぇ。
でも、出された煮込うどんは美味しかった。
少し甘めの八丁味噌をベースに、細めのうどんを使い、トッピングは定番の、かしわと油揚げ、蒲鉾にネギだ。定食には、ご飯にお味噌汁、漬物と、生玉子がつく。
土鍋がぐつぐつと煮えたぎっていているのは、写真でも分かるだろう。そこに生玉子を落として、少し堅めのうどんを絡めながらの味噌煮込は、味噌の加減もちょうど良く、なかなかの味だった。ご飯も、そのまま食べても良し、うどんの汁と合わせても良し。久しぶりに味噌煮込を堪能した。
跳ねる汁のために使い捨てのエプロンを出してくれるのも、丸の内のOLさん向けの気遣いだろう。
これで、注文してから出てくるまでは5分くらいになれば、合格だが、どうだろう。
次に来るなら、13時過ぎの、お店が暇な時間を狙ってみたい。