高峰温泉 [十ノ原]
東御のヴィラデストガーデンでランチを食べてから、温泉に行こうとなった。
地図を見ていた家内が「高峰温泉」が良いという。標高2,000mの露天風呂からの眺めが素晴らしいらしい。
地図で見ると、ヴィラデストガーデンから30km弱だから、1時間もあれば着くだろうと、15時過ぎに出発した。
上田と小諸をつなぐコスモス街道の道の駅「雷電 くるみの里」の手前で左折し、県道94号線を北に向かう。かなり急な山道を進み、ほぼ峠越えの 湯の丸高原から右折してわき道に入るのだが、行ってみて驚いた。道路が途中から林道になっていて、冬季は通行止め、5月から11月まででも9時から17時しか通行できないと書いてある。
さてどうするか。
今15時45分。向こう側へ行って温泉に入り、戻って来れるだろうか。地図でみると10kmはなさそうだから、ひとまず向こう側まで行き、その時の様子で引き返せば良いだろうとゲートをくぐった。
それがねぇ、とんでもない道路だったのだ。
道路と林道の違いは何かなんて考えたこともなかったが、通ってみて良く分かった。林道とは、舗装されてなくて、凸凹で、ガードレールもなくて、カーブも急で、ところどころでしかすれ違えなくて、要はスピードが出せないよ、危ない道なのだ。
林道をしばらく走って、これは引き返したほうが良いかもしれないと思いながらも、ずるずるとそのまま進んだ。だいたい、Uターンできる場所がない。それでも時々向こうから来る車とぎりぎりですれ違うから、通行は可能なようだ。さらに進むと、一部ガードレールがあったり、古いアスファルトが露出している場所もあるから、以前はもう少しまともな道路だったのかもしれない。
何とか向こう側のゲートを出て、ゲートの近くにある高峰温泉「ランプの宿」に着いた。かなりの数の車が駐車していて、ずいぶん立派な建物も建っている。時計を見ると16時10分。林道を走っていたのは30分弱だから、15分で温泉に浸かってとんぼ返りすれば、17時のゲート閉門までに戻れるだろう。ともかく、急いで、お風呂セットを持って建物の入口まで行くと、なんと、日帰り温泉は10時から15時までと書いてある。
えーっ、すでに営業終了?
まあ、冷静に考えて見れば、日帰り客は17時に締まる林道を通って帰らなければならないし、また、こんなにたくさんの宿泊客がいるのだから、露天風呂を宿泊客に楽しんでもらうには、日帰り客を制限しないいけないのだろう。残念だが、仕方が無い。
ネットの写真を見てみると、それはそれは素晴らしい眺望の露天風呂らしいから、何としても入ってみたい。次回は朝から十ノ原を出発するか、あるいは、横浜から来た時に十ノ原へ行く前に寄るのが良いかもしれない。
結局急ぎ戻って、帰り道にあるチーズ工房「アトリエデフロマージュ」でチーズを買い、夕食は上田駅前のアリオで惣菜を買って十ノ原へ戻った。
何か、一日中車に揺られている、そんな一日だった。