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都会の昼食(37) 味噌煮込うどん なかや [都会の昼食]

最近、ややOAZOに押され気味の、丸の内センタービルだが、少し前にオープンしたのが、この「なかや」さん、味噌煮込うどんの店だ。

味噌煮込と言えば名古屋の「山本屋本店」さんが定番だし、確か、東京駅の八重洲側の地下街にも専門店が入っていた。東京にも、だいぶ名古屋の味、味噌煮込が進出して来ているようだ。

店に着いたのはちょうど12時を回ったところだったが、ギリギリで席は一杯。少し待つことになった。中を見ると、2人掛けのテーブルのほとんどがお一人様だから、どうやら相席にはしない主義らしい。

待つこと5分、案内された席に座ってみると、ちょっとテーブルが狭い。もともと喫茶店か何かだったところを改造したので、店そのものが狭いのだ。これだと大きなお盆に載った定食を二人で頼むと、ギリギリだろう。そんなこともあって、相席にしないのかもしれない。

オーダーしたのは、味噌煮込うどん定食、980円。ちょっと高めだけれど、気温も下がって秋めいて来たし、そろそろ体の温まる食事も良いかなと選んでみた。

で、これがなかなか出てこない。

ちゃんと計っていないが、たぶん15分近く待たされたのではないか。オープンしてまだ1-2か月だから、厨房が慣れていないのかもしれないが、これも相席にしない理由だろう。狭い席で顔を合わせ、15分も待たされると、ちょっとねぇ。

でも、出された煮込うどんは美味しかった。

少し甘めの八丁味噌をベースに、細めのうどんを使い、トッピングは定番の、かしわと油揚げ、蒲鉾にネギだ。定食には、ご飯にお味噌汁、漬物と、生玉子がつく。

土鍋がぐつぐつと煮えたぎっていているのは、写真でも分かるだろう。そこに生玉子を落として、少し堅めのうどんを絡めながらの味噌煮込は、味噌の加減もちょうど良く、なかなかの味だった。ご飯も、そのまま食べても良し、うどんの汁と合わせても良し。久しぶりに味噌煮込を堪能した。

跳ねる汁のために使い捨てのエプロンを出してくれるのも、丸の内のOLさん向けの気遣いだろう。

これで、注文してから出てくるまでは5分くらいになれば、合格だが、どうだろう。

次に来るなら、13時過ぎの、お店が暇な時間を狙ってみたい。

 

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沖縄の地ビール [ぶつぶつ]

東戸塚にあるオーロラモールは、西武百貨店と専門店が入っていて、大きな駐車場もあるから、ちょっとした買い物をするには便利なところだ。この上の買い物となると、横浜駅まで出るか、銀座あたりになる。

オーロラモールへ行くと、必ず寄るのが1Fにある食料品街だ。いわゆるデパ地下だが、オーロラモール側には「ザ・ガーデン自由が丘」というスーパーマーケットが入っていて、ビールの品揃えが良い。去年の5月のブログに、「白生」という、濾過していない、いわゆる「白ビール」のことを書いたが、近くでそのビールを買えるのが、唯一ここだ。

今回もさっそくビールコーナーに立ち寄ったのだが、どうも「白生」が見あたらない。最近は地ビールの種類が増えて、押し出されてしまったのか、だいぶ探したのだが、見つからなかった。

その代わりに選んだのが、下の2つだ。帰ってから、さっそく飲んでみた。

「青い海と空のビール」はドイツのバイツェルン系の麦芽100%ビールで、加熱濾過していないビールだ。苦みはそれほど強くなく、フルーティな味わいで、見つけられなかった「白生」に近い。

もうひとつは「ゴーヤドライ」。実は家内はドライ系のビールに「シークヮーサー」の果汁を少し入れて飲むのがお気に入りなのだ。こちらの味はというと、名前の通り、苦みが強く、しかも飲み終わってからしばらく苦みが残る。でも、爽やかな印象だ。

どちらも沖縄の小さなブリュワリー「Helios」社が造っていて、沖縄らしい独特の味わいで、楽しめた。

それにしても、都会でも、たくさんの地ビールが手に入るようになった。

本場のドイツやベルギーだと、流通しているビールだけでも1000種類はあるというから、数ではまだまだだが、数年前に比べれば大違いだ。

日本のお酒はと聞かれて、思い浮かべるのは日本酒や焼酎がほとんどだったが、これからは地ビールが仲間入りするかもしれない。

でもね、僕のお気に入りは「白生」なのだ。

日本ビール株式会社の営業さん、頑張ってください。

 

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ブドウ届く [ぶつぶつ]

毎年、この時期になると、仕事でお付き合いのあった人からブドウが届く。

山梨県の石和温泉の近くで、小さな工場を経営している人だ。会社に入ってすぐからのお付き合いなので、もう30年近くになる。仕事でお世話になっていたのは最初の15年ほどで、その後は取引もないのだけれど、毎年、律儀にブドウを送ってくれるのだ。

以前は自分のブドウ畑を持っていて、そこで収穫したものを送ってくれていたが、年齢のことや、なんやかんやで、だいぶ前に手放したと聞いた。それでも近くの親戚か知人が作ったものを送ってくれる。

お礼の電話をする度、「手間だし、もういいですよ」と言うのだが、「こんなもの、大したものじゃないから、気にせんでいいわ。ブドウが届くうちは、元気だっちゅうことだわ。」となる。

そして、この時期になると、何となく、「そろそろかな」という気になっている、自分がいる。

今年も大きなブドウが6房届いた。いつもの「甲斐路」だ。去年より大粒で、瑞々しく、甘みも強い。

冷蔵庫で冷やして、毎晩ちょっとづつ、頂く。

どこにでも売っているブドウだし、巨峰やピオーネではないのだけれど、やっぱり、このブドウは格別な味がする。

 

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都会の昼食(36) 東京チカラめし [都会の昼食]

僕が牛丼好きなことは以前にも書いたが、ちょっと、このところはご無沙汰だった。

暑さもあったし、何となく力をつけようというのに300円くらいの牛丼ではちょっとという気持ちもあったのかもしれない。 

でも、そんな気持ちを吹き飛ばす記事を見つけたのだ。「東京チカラめ」しの記事だ。 宣伝半分としても、まあ、上手に書いてあって、吉野家、松屋、すき屋の三大牛丼チェーンを吹き飛ばすべく、乗り込んできたのが「東京チカラめし」の焼き牛丼だというのだ。

近くの店を調べてみると、ちょうど東京駅の反対側、八重洲口の駅前にある。それならば一度ということで、混雑を避け、11時半頃に着くように行ってみた。

お店の外観は、写真のとおり、「東京チカラめし」と、漢字・カタカナ・ひらがなを組み合わせていて、ぱっと見るとチカラという文字が目に入る。間口が小さいこともあって、他の三大牛丼チェーンのような、遠くから目を引いて見つけやすい色やロゴの組み合わせにはなってないが、まあキャッチ性はあるだろう。

店内は、入口に食券の自動販売機、その奥にカウンター式の席があり、吉野家やすき屋と変わらない。自動販売機は大画面で、画面タッチでいくつかの項目を選んでいくのだが、お金を入れるタイミングなど、初めてだと分かりにくいところもあって、2回ほどやり直しになった。慣れれば、たくさんの小さなボタンから商品を探すよりは楽なのかもしれないが、最初の人は戸惑うだろう。今回選んだのは、オーソドックスな「焼き牛丼」の並、290円だ。味噌汁がついてきての値段だから、松屋と同じ値段感覚だ。

店内はカウンター席は合計で15席ほどか。左右が近く、特にコーナー席は狭い。もう少し余裕があっても良いはずだ。

席に座って、食券を渡す。

で、これがちょっと問題だと思うのだが、出てくるまでに10分近く待たされたのだ。特に急いでいなかったので、僕は問題なかったが、他の牛丼屋に食べ慣れていて、急いでいる人にとっては、大きな減点だろう。

注文を請けてから調理に入るようで、写真のような6-7片の焼き肉が丼ぶりご飯の上に載っているだけで、それほど時間がかかるのでは、お客の回転が悪いだろう。客単価が300円くらいのファーストフード店で、このスピード、ましてや、高々15席程度の広さでは、売上が上がらないだろうし、そもそもお客が待ちくたびれて、次回から他に行ってしまう心配がある。焼きたての美味しい焼き肉を出したいということかもしれないが、書き入れ時の昼休みの回転率を上げるには、もう少し工夫が必要だろう。

でも、出てきた焼き肉は、なかなか今までにない味だった。やや脂身が多い肉も、甘辛いタレでからめてあって、ご飯と良く合う。値段も味も、十分に三強の市場に入り込めると踏んだが、さてどうだろう。

唯一問題のスピードが、店員さんの慣れや工夫で克服できれば、良いところまで行くかもしれない。

 

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品川駅 12番線 運用開始 [ぶつぶつ]

今朝、横須賀線で品川駅に到着すると、隣の12番線が運用開始になっていました。

きっと週末の間に切り替えたのでしょうね。ほとんど完成はしていたものの、10月のダイヤ改正からと思っていましたから、割と早かったですね。これで、新橋からの東海道線は、大きく減速して蛇行することなく、品川駅に進入できるはずです。今日の帰りが楽しみ。

でも、電車の線路の切り替えが楽しみというのも、ちょっと変ですね。「鉄道オタク」気味かも。

昨日のテレビでも、その手の鉄道マニアの人が鉄道会社の人とクイズ対決をしていて、呆れるような問題で正解を出していましたが、その道を突き進むほどの勇気はありません。一人は離婚していたし、日がな一日、鉄道ばかりを考えているという様な鉄道マニアにはなれません。

鉄道マニアと言えば、今時は、鉄ちゃん、鉄子、ママ鉄、乗り鉄、撮り鉄と、多岐に渡るらしいです。

今回も、何か適当な写真がないかとネットを見ていたら、列車の行き先表示だけを撮影してアップしているブログがありました。いったい何が面白いのかと、中を読んでみると、どうやら通常の行き先以外に、臨時電車などで使用される、レアな表示を見に行って、撮りためるのが楽しいらしいです。

行き先表示ねぇ。

趣味ですからね、人それぞれ、他人には計り知れない楽しさがあるのでしょうが....

何とも、奥が深い話です。

 

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湘南の魚とワインの店 ヒラツカ [ぶつぶつ]

久しぶりに、以前の職場の人と飲んだ。

男性と女性、どちらも年齢は僕より十歳くらい下だが、後輩というほど一緒に仕事をしていた訳でもない。以前に何度か飲んだことがある、まぁ、気楽な飲み仲間だ。ひょんなことから、僕の以前の部下の女性が、その男性の部署に移っていて、最近トラブルがあったらしく、その相談で呼び出されたのだ。相談の中身は10分ほどで済むようなものだったから、要は久しぶりに飲みましょうということだろう。

行ったのは、横浜の鶴屋町にある、「湘南の魚とワインの店 ヒラツカ」。モアーズと取り壊し中の東急ホテルの間の道を進み、川を渡ったすぐの左手、相鉄岩崎学園ビルのB1にある。このあたりはずいぶんと飲み会で来ていたが、ここは本社に転勤した3年前にはなかったから、その後に出来たお店だろう。

これが、なかなか良いお店だった。

名前からも想像がつく通り、湘南や相模湾の食材にこだわって、新鮮な魚や野菜を使っているのだけれど、なにより、どの料理も美味しくて安い。

カールスバーグのビールがパイントで680円。これで乾杯をし、突き出しのフォカッチャに続いてオーダーしたのは、揚げ茄子のバルサミコ酢マリネ、ガーリーフライドポテト、シーザーサラダ、マグロのカルパッチョ、〆サバの地中海風マスタードソース、リゾット。たいてい680円くらいで、1,000円を超えるものはなかった。

ワインもグラスワインが500円で、ボトルを入れても2,500円から6,000円くらい。オーダーした3,800円のワインも十分に美味しかった。

これで3人で2時間飲んで食べて、12,000円。横浜駅から3分の場所を考えても、お値打ちの店だった。

やっぱり、横浜は良い。

 

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休日のOAZOでランチ [ぺらぺら]

この間の土曜日にお墓参りをしたついでに、東京駅のOAZOで主人がよく行く、チャーハンの美味しい「ロンフーダイニング」に連れていってもらいました。

頼んだのは、楊州炒飯のロンフーセット(スープ、麻婆豆腐、冷菜、サラダ付き)と、ホタテ貝柱とレタスの炒飯のスィーツセット(スープ、サラダ、冷菜、マンゴープリン付き)。ロンフーセットは単品炒飯の値段に400円プラス、スィーツセットは350円プラスです。

平日のランチだと、どちらのセットも950円だそうですから、200円近く違います。さすがに週末はお値段が高めですね。さらに、主人が普段は持ち歩いている100円引きのクーポン券を忘れてきたそうで、もったいないことをしました。

麻婆豆腐は、3段階ある辛さ(下からドラゴン、タイガー、サンダー)の真ん中でしたが、これがなかなかの辛さでした。でも、ぐつぐつと煮えたぎる石鍋でサーブされて、とても美味しかったです。いろいろな香辛料が効いているし、豆腐やひき肉のボリュームもたっぷりで、小さい鍋でも十分に堪能できました。

そして、何といっても美味しいのは炒飯。たっぷりと具材が入っていて、強い火力でさっと炒めてあります。ご飯の一粒一粒がしっとりとして、べっちゃりせず、上手な炒め加減です。さすがプロ。ホタテも肉厚で、美味しく頂きました。

そして最後にマンゴープリン。ココナッツの中にたっぷりとしたプリンが浮かんでいて、こちらもグッドでした。

それにしても、こんな料理を毎週食べているなんて...

 

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リペアショップのおやじさん [ぶつぶつ]

靴の踵が減ってくると持ち込むリペアショップがある。

駅ビルの地下1F、スーパーの脇に、こじんまりとある店だ。都心の繁華街に行けば、踵の修理なんて、大手のチェーン店がそこかしこにあるから、別に気がついた時に直せば良いのだが、ここ数年は、いつもここにお願いしている。

何と言うか、腕が良いのだ。

腕が良いといっても、踵のゴムを張り替えるだけだから、履き心地が良くなるとか、見た目がきれいとか、そういうことではない。手順、手際が良くて、「さすが職人さんだなぁ」と、作業に見とれてしまうのだ。

その店は、店長のおやじさんと、若い職人さんの2人でやっている。若い人は、以前は、確か別の人だった。今の人は、若いといっても手際が良いから、別の店から移って来た「渡りの職人さん」なのかもしれない。

無造作に他人の履いてきた靴を素手で掴み、踵や先端の減り具合、傷などを指で触りながら確認していく。靴の臭いや、靴底の汚れなんて、気にもしない。状態によっては、踵だけでなく、先端の補修も勧めてくれるが、無駄な直しで工賃を上げるなんてことは考えていない。一度、靴底の見えないところに傷がついていて、「踵を直しても水が入るから、やめといた方が良いよ」と戻されたこともあった。

状況を見ながら、どうやって踵をはがして、どの部品をどう貼るか、釘を使うか、接着剤を乾かす時間、色合わせや磨きまで、頭の中で手順を組み立てているのだろう。決めれば、後はさっさと作業が進む。2人とも手が空いている場合は、会話することもなく、あうんの呼吸で、共同作業になる。狭い店内だから、相手が次に使う工具を取ってあげながらも、自分の手は休めない。見ていて気持ちが良いのだ。

左右の踵を張り替えて、2,200円。材料費は100円もしないだろうから、ほとんどが工賃だろう。でも、場所代に電気代、設備償却もあるだろうから、手元に残るのは半分の1,000円くらいか。1日に30人のお客が来るとして30,000円。おやじさんが18,000円で職人さんが12,000円か。月に25日働いて、45万円と30万円。他にも鍵のコピーとか傘の修理、ちょっとした小物の販売もあるが、まあ、こんなものだろう。

仕事の価値をお金に換算してはいけないのかもしれないけど、お気楽なサラリーマンより、よっぽど大変な仕事だ。

でも、自分の持っている技術で、お客さんの困っていることをその場で直してあげるというのは、それなりに満足感のある仕事なのかもしれない。

なんてことをつらつらと考えているうちに、修理は終わった。

 

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さんま定食 [ぶつぶつ]

やっぱり秋は、さんまである。

ちょうど大戸屋で夕食を食べた際にもらった広告に、釧路産の生さんま炭火焼き定食が始まると載っていたことを思い出し、今年初のさんまを食べてきた。

出てきたさんまの大ぶりなこと。丸々と太っていて、はらわたも一緒に焼いてある。大根おろしと一緒に頬張ると、この苦みがまた良い。

頼んだのは1尾のさんま定食で750円だが、2尾乗ったWさんま定食だと950円。周りを見ると、半分くらいの人はWを注文していた。やっぱり日本人は秋のさんまが好きなのだ。

昔は庶民の食べ物、大衆魚なんて言われていたが、最近は高いものだと1尾200円するものもあるから、十分にご馳走だ。高価な分、冷蔵や配送技術が進歩して、獲れたてで新鮮なものが食べられるようになったのだから、結構なことだ。

実は、本当に新鮮なさんまは口先が黄色いのだそうだ。水揚げされる漁港の近くだと、そんなさんまをバケツでまとめて買って刺身やら塩焼きやら、豪快に食べるのが旬の食べ方らしい。

どんなに技術が進歩しても、やっぱり生魚は、地産地消に、値段も味も、かなわない。

 

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高原でジョギング [十ノ原]

最終日は、少し雲が出て、風がやや強いものの、北東からの乾いた風で、高原らしい天気になった。

横浜に帰る前に、別荘の窓を開け放って、空気を入れ替えることにした。初日、二日目と出かけてしまい、建屋の中の空気も少し湿気って、よどんでいるようだ。それに合わせて家内が蒲団を干し、部屋の掃除をすると言うので、僕はジョギングに出た。

十ノ原別荘地内のジョギングは、何度かしているが、今回はできるだけ外周に近いルートを通って、大きく周回してみることにした。管理事務所のある中心部は比較的平坦で、傾斜もそれほどきつくないが、周囲になるほど、道は急峻な山腹に近づき、蛇行して、上り下りが激しい。結局、一周約4.5kmのルートを見つけ、1時間ほどジョギングした。上りになるとペースが普通の半分くらいの12分/kmまで落ちるから、ほとんどウォーキングだ。2周目は少し短いルートになるように、途中から別荘地内を縦断し、合計7.86kmを58分53秒で戻ってきた。

Googleマップの航空写真で見ると、季節は真逆の冬景色だが、十ノ原別荘地の全景が見渡せる。

スタートした地点は管理事務所がある別荘地の中央付近だが、そこから1kmほど南東へ下ったあたりは、菅平ダム湖に続く沢に落ちる山腹の中で、道は蛇行し、実際はかなりのアップダウンがある。2kmからメイン道路に戻り、3kmを過ぎたあたりの白い雪原は高原野菜を栽培している農地だ。その先、4km付近の南西にまっすぐの道はかなりの下りで、角を曲がるところが一番低い場所になる。そこからは、再び厳しい上りになる。 

日差しは厳しいが、木陰を選べば、かいた汗はすぐに乾いて、快適そのものだ。

戻ってから、室内の温湿度計を見ると、21℃58%を指していた。

横浜の予報は、31℃82%になっているから、かなり蒸し暑そうだ。午後には渋滞の道を走って戻らなければならない。

天国から地獄とは、このことだ。 

 

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巣栗渓谷と武石温泉 [十ノ原]

十ノ原の2日目は、のんびりと午前を過ごしてから、上田市武石地区にある「巣栗渓谷」と「うつくしの湯」に行くことにした。昨日の「高峰温泉」のリベンジだ。

武石地区は、旧丸子町の近くで、上田と諏訪の間にある「美ヶ原高原」へ向かう途中にある。上田から少し小諸寄りにある大屋駅から国道152号線を南下し、丸子を過ぎたあたりが武石地区だ。そこから県道62号線に入り、美ヶ原方面に向かう。「うつくしの湯」は62号線を2.5km程走った右手にある。まずはそのまま通過して、巣栗渓谷を目指した。

巣栗渓谷は、さらに10km近く走った、かなり山奥にある。大きなキャンプ場が併設されていて、若い学生さんや家族連れが管理事務所兼売店でテントや炊飯道具、食材などを調達に来ている。

目当ての「お仙が淵」の場所を聞くと、さらに車で5分ほど山奥に進んだ右側らしい。最近の大雨で下流にある木橋が流されてしまったが、滝の近くに川面に降りる階段があるので、そこから下りれば眺められると言う。

実際には2分ほどしか離れていなかったが、川沿いに道を奥に進むと、右手から滝を落ちる水の音が聞こえてきた。案内板の前に車を止め、うっそうとした渓谷を覗き込むと、きれいな水しぶきが上がっていて、「お仙が淵」が見える。

滑りやすい小道を手すりを頼りに下へ進み、水面から見上げると、思ったより迫力のある滝が目に入ってきた。両側はかなり高い断崖になっていて、紅葉の季節になると見事な景色になるだろう。少し下流に架かっていた木橋があれば、滝の真正面から眺められたのだろうが、滝の脇からだと全体像が見えないのが残念だ。

下から見上げて気がついたが、「お仙が淵」の上、案内板があって車を止めたところは、人工の堰になっていて、そこをシルクスクリーンのように水が流れ落ちている。パンフレットだと、その部分が上段の滝のようになって、二段の滝に見えていたのだ。

なかなか水量もあって、見事な景色だった。こちらも紅葉の頃にもう一度来てみたい場所だ。

巣栗渓谷で、しばし涼をとったのち、来た道を戻り、「うつくしの湯」で今回初めての温泉に入った。駐車場は満車でかなりの混雑かと思ったが、風呂はそれほどの混雑ではなかった。皆、近くの住民で、風呂上がりに大広間でくつろぎ、カラオケを楽しんでいる。公民館のような役割なのだろう。

温泉は岩塩泉とあって、確かに少し塩辛い味がしたが、泉質そのものは可もなく不可もなく、ごく普通の泉質だった。もう少しぬるぬる感とか、硫黄臭があるほうが僕は好きなのだが、ゆったりと入れたので、まあ、満足だ。

こうした公営の日帰り温泉施設だと、ロビーで地の野菜や加工品を売っていることが多い。ここでも旬のキノコ類や野菜が美味しそうだったので、いくつか購入し、夜はキノコ鍋にした。

 

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高峰温泉 [十ノ原]

東御のヴィラデストガーデンでランチを食べてから、温泉に行こうとなった。

地図を見ていた家内が「高峰温泉」が良いという。標高2,000mの露天風呂からの眺めが素晴らしいらしい。

地図で見ると、ヴィラデストガーデンから30km弱だから、1時間もあれば着くだろうと、15時過ぎに出発した。

上田と小諸をつなぐコスモス街道の道の駅「雷電 くるみの里」の手前で左折し、県道94号線を北に向かう。かなり急な山道を進み、ほぼ峠越えの 湯の丸高原から右折してわき道に入るのだが、行ってみて驚いた。道路が途中から林道になっていて、冬季は通行止め、5月から11月まででも9時から17時しか通行できないと書いてある。

さてどうするか。

今15時45分。向こう側へ行って温泉に入り、戻って来れるだろうか。地図でみると10kmはなさそうだから、ひとまず向こう側まで行き、その時の様子で引き返せば良いだろうとゲートをくぐった。

それがねぇ、とんでもない道路だったのだ。

道路と林道の違いは何かなんて考えたこともなかったが、通ってみて良く分かった。林道とは、舗装されてなくて、凸凹で、ガードレールもなくて、カーブも急で、ところどころでしかすれ違えなくて、要はスピードが出せないよ、危ない道なのだ。

林道をしばらく走って、これは引き返したほうが良いかもしれないと思いながらも、ずるずるとそのまま進んだ。だいたい、Uターンできる場所がない。それでも時々向こうから来る車とぎりぎりですれ違うから、通行は可能なようだ。さらに進むと、一部ガードレールがあったり、古いアスファルトが露出している場所もあるから、以前はもう少しまともな道路だったのかもしれない。

何とか向こう側のゲートを出て、ゲートの近くにある高峰温泉「ランプの宿」に着いた。かなりの数の車が駐車していて、ずいぶん立派な建物も建っている。時計を見ると16時10分。林道を走っていたのは30分弱だから、15分で温泉に浸かってとんぼ返りすれば、17時のゲート閉門までに戻れるだろう。ともかく、急いで、お風呂セットを持って建物の入口まで行くと、なんと、日帰り温泉は10時から15時までと書いてある。

えーっ、すでに営業終了? 

まあ、冷静に考えて見れば、日帰り客は17時に締まる林道を通って帰らなければならないし、また、こんなにたくさんの宿泊客がいるのだから、露天風呂を宿泊客に楽しんでもらうには、日帰り客を制限しないいけないのだろう。残念だが、仕方が無い。

ネットの写真を見てみると、それはそれは素晴らしい眺望の露天風呂らしいから、何としても入ってみたい。次回は朝から十ノ原を出発するか、あるいは、横浜から来た時に十ノ原へ行く前に寄るのが良いかもしれない。

結局急ぎ戻って、帰り道にあるチーズ工房「アトリエデフロマージュ」でチーズを買い、夕食は上田駅前のアリオで惣菜を買って十ノ原へ戻った。 

何か、一日中車に揺られている、そんな一日だった。

 

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ヴィラデスト ガーデン [十ノ原]

今週の三連休で十ノ原へ来ている。

今回の目玉は、玉村豊男さんのヴィラデスト ガーデンでの食事だ。と言っても、最初から計画していたわけではなく、関越道で佐久を過ぎた11時頃に、昼食をどうしようかという話から始まったのだ。以前から一度行ってみようと話していたヴィラデスト ガーデンが近くだと家内が思い出した。だが、週末はすごい人気で、予約なしでは無理だろうと、駄目もとで電話をしてみると、たまたま13時半からのランチ枠に空きがあると言う。これはラッキーと、急遽行くことにした。

玉村豊男さんはエッセイストで画家、1991年から東御市に移り住んで農園主になり、ワイナリーも経営している人だ。そこで採れた新鮮な食材を使ってカフェレストランも開いている。もっとも玉村さんの考えで、営業は日没までなので、ランチがメインで、夏だけ夕方のサパーまでだ。オープンする期間も、毎年暖かくなった4月頃から12月のクリスマスまでで、冬の間は占めてしまう。自然を生かして、自然と共存しようという玉村さんの考えだろう。

今回もベリーが一緒なので、急ぎ十ノ原へ行って、ベリーを別荘に置き、12時半過ぎに十ノ原を出た。来た道を戻って、途中の「横沢」から県道4号線を東御方面へ左折する。上信越道が長野まで延びる前に十ノ原へ来るには、国道18号線を西に進み、菅平入口から有料道路だったこの道を使っていた。今は料金所も取り払われ、車の通行量も少なくて走りやすい。温泉の湯楽里館や小諸方面に向かう際に重宝している道路だ。

県道4号線の湯楽里館入口を過ぎたところの信号の交差点を左折し、丘陵を北へ向かう。ヴィラデストの標識を頼りに5分ほど進むと、すれ違いも難しいような細い道路の先に、ヴィラデスト ガーデンがある。

食事の後で散策したハーブ園も素晴らしかったけれど、なんといってもランチだ。前菜、主菜、デザートにお茶がついて、3,500円。主菜は5種類、さらに1,000円足せばステーキも選べる。あるいは、デザートとお茶なしの2,800円というのもある。

頼んだのは、3,500円のコースで、主菜は、「鮮魚(真鯛)の香草焼きと信州サーモンのクランブル仕立」て、 「自家製ソーセージとチキンのスパイシーロースト」にした。

もちろん玉村さんがデザインした食器でサーブされる料理は、どれも採れたての新鮮な野菜やハーブが使われていて、美味しさはもちろんのこと、その彩が素晴らしい。

まず最初は、粒コーンとチーズの入ったアミューズから。見た目よりもしっとりとしたケークサレだった。

続いての前菜は、野菜づくし「夏のヴィラデスト」。黒酢ドレッシングがかかったレタスの上には、紫色のスプラウト。ズッキーニに、グラスの中にはナスのペーストの上にトマトのソース、新鮮なミニトマトも添えられている。一緒に出てきたパンも焼きたてのようにおいしく、しかも一人3個もあって、食べきない分は、翌日の朝食用に持ち帰ることにした。

主菜にも、新鮮な野菜が添えられていて、真鯛にサーモン、ソーセージにチキン、どれも素晴らしい味付けで見た目も美しい。特にサーモンのフィッシュケーキとソーセージが美味しかった。ソーセージは独特の香草が練り込められていて、合わせたチキンとの下には、麦とみじん切りにしたカリフラワーをカレー味にして敷いてある。周囲に点々と置いてあるのは、かぐらなんばんとほうれん草のソース。どれも凝った味付けだった。

最後のデザートは アールグレイ紅茶のソフトクリームに、プラム入りのハイビスカスゼリーが載ったパンナコッタ。

テーブルに何気なく添えられたハーブ園の切り花も、ご馳走だった。

それなりの値段だったが、大満足の料理だった。また季節が変わった頃に来てみたい。

食事の後は、入口のショップでお皿を購入し、その後、しばしハーブ園をブラブラして楽しんだ。

 

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通信簿 [ぶつぶつ]

家内の昔からの後輩が子供を連れてやって来た。

年に何回か家に来て、勉強の進捗状況を確認してあげているのだ。普段は野球少年で、勉強は野球の次だし、宿題を忘れて名前を貼り出されても、「名前が売れて結構!」と言っているつわものだ。

だが、家内に言わせると、ちゃんと理解力はあるし、順序立てて思考する力もあるから、頭は悪くないらしい。小さいころから野球ばかりやってきたから、勉強に興味がないのだろう。それはそれで問題なのだけれど。

だいたい、小学校の勉強は、運動でいえば基礎体力、基盤づくりのようなものだから、面白い訳がない。覚えることばかりだから、多少目先やアプローチの仕方を変えて、興味を持たせながらも、結局は詰め込むことになる。ゆとり教育というのは、耳当たりが良いが、要するに詰め込むことを後回しにしているだけのことだ。子供が、ネットで調べるといった、妙な知恵や姑息な手段が使える年齢になってしまうと、もはや単純な記憶という作業を忌み嫌うようになる。

「そんなこと一々覚えなくたって、調べりゃいいじゃん」と思っている人ほど、頭の中の引き出しが少ないから、順序立てた長い思考、思考の反芻ができない。最近、何でも白黒をつけたり、右か左かといった、短絡的な結論を持つ人が増えたことの一つに、ネットの普及といった背景があると僕は踏んでいる。

で、驚いたのが、その子の通信簿だ。

善し悪しは別として、なんと、評価欄が2つしかないのだ。

「だいたい出来ています」と、「もう少し頑張りましょう」の2つだ。少し文言は違っているかもしれないが、大体こんな内容だった。

何年か前から、学校の通知表は、相対評価から絶対評価に変わった。それはそれで理由があったのだろうが、それにしても、こんな荒っぽい基準でする絶対評価って、いったい何なんだろう。

学校や教員、それに親も、子供の学習到達度を評価することを、怖がっているか、避けているように思える。

だが、「だいたい」とか、「そこそこ」とか、「ちょっと良いくらいで十分」と思う限り、向上心は生まれない。

僕は、子供にとって、いや人間にとって、向上心は一番大切だと思うのだ。

 

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都会の昼食(35) OAZO 妻家房 [都会の昼食]

東京ホテル暮らしのメリットは、出社が14時と遅いことだった。

そのおかげで昼食では、普段は行けない神田にも足を伸ばせたが、今回はOAZOの5Fにも行ってみた。

常連のOAZO 3Fは「ロンフーダイニング」、「大戸屋」、「かこいや」に、いつも混んでいて、まだ行けてないイタリアンの「パパミラノ」の4店だ。パパミラノも混みようからすると人気店だから、どれもランチで行っても外れはない。

一方の5Fは、ちょっとハイソな雰囲気で、新丸ビルの5Fに似ている。どの店も1,200円から1,500円以上で、普段使いにはちょっと厳しそうだ。フロアの中央にある「鶴群」さんの1,380円のひれかつ定食に迷いつつ、入ったのは隣の韓国料理「SAIKABO」さんだ。都内に何店かあるチェーン店らしい。

入口のランチメニューで石焼ビビンバにひかれて席に着いたが、ウェイトレスの勧めで、「鶏の冷菜と冷麺セット」を頼むことにした。1,400円とちょっと高いが、ホテル暮らし中で、朝晩は軽いものしか食べれないから良いだろう。冷麺は水冷麺と、水なしのビビン麺の2種類から選ぶが、今回は水冷麺にしてみた。

コーン茶とキムチに続いて出てきた鶏の冷菜は、トマトのスライスの上にレタスとほぐした鶏肉、その上にアーモンドが載っていて、醤油ベースのドレッシングがかかっている。思ったよりボリュームがあって、鶏とアーモンドが良く合う。

続いて出てきた水冷麺は、そば粉を使った細麺で、スープが透き通った、まさに水のような見た目ながら、肉やニンニクの味がほのかにして、上品で奥深い味だった。お酢とごまベースのからしが添えられているが、つけなくても美味しい。具材は脂身が透き通った肉の切り身、きゅうり、ナシ、ゆで卵だ。

値段からすると、まあ、こんなものかなという感じだが、石焼ビビンバやスンドゥブチゲが950円で、なかなか美味しそうだったから、次回時間がある時に、また訪れたいお店だ。

 

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