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東京ホテル暮らし (4) [ぶつぶつ]

京王フレッソインは東京駅と神田駅の間にある。

昼にホテルを出て、昼食を食べようとすると、自然と足は神田へ向く。神田駅近くは安くて美味しいお店の匂いがするのだ。

以前の本社ビルは有楽町駅前だったから、東京駅を挟んで神田駅とは反対側になる。東京駅の丸の内側だと、毎日通えるようなお店は限られてしまうから、今でも時々有楽町を懐かしく思うことがある。少し足を伸ばせば銀座にも行けたし、新橋方面に向かえば、さらに値段も下がってお昼を食べさせてくれる店があった。そう、有楽町駅からもう一駅南の、サラリーマンの溜まり場、新橋に似た匂いが神田にはあるのだ。

神田駅の周囲は、それはそれは飲食店が多い。もちろん夜は飲み屋になるのだが、定食屋さんからラーメン、さぬきうどん、蕎麦、イタリアンに立ち食い寿司と、どんな小路にも店があって人が入っている。まだ11時半前だというのに、すごい熱気だ。ランチメニューを見ながら探索すると、かなりワンコイン、500円で食べられるお店が多い。東京駅だとお弁当の値段だからびっくりだ。

しばらくうろうろして、結局入ったのは駅のすぐ南、ガード下に面した「ます屋」さんだ。

外観は大衆酒場といった雰囲気だが、外に書かれたお昼のメニューは、「牛タンねぎ塩焼きと麦とろろ定食」980円、「チョモランマ定食(山盛り鶏のから揚げ定食)」680円、「チキン味噌カツ定」食500円、「母さんカレーライス」390円。さすがワイドバンドに抑えている。ホテル暮らしで夕食は弁当が続いていたので、力をつけようと、牛タンと麦とろろに引かれて入ったのだが、中で「牛ハラミ鉄板ステーキ定食」780円を見つけ、つい、それにしてしまった。

待つこと5分、カウンター越しに渡されたお盆は、ずっしりと重く、ジュウジュウと音がしている。熱く熱した鉄板の上にたっぷりの牛ハラミとポテトにモヤシ、ハラミの上にはスライスしたニンニクが載っていて、特製醤油タレがかかっている。これはパワーが付きそうなメニューだ。ちょこっと冷奴と漬け物も添えてあって、もちろん僕は頼まなかったが、ご飯のお代わりは自由だ。美味しく頂きました。

うーん、さすが神田はサラリーマンの味方、昼食の値段も量もパワーも、格が違うのだ。 

 

神田駅地図2.jpg

ます屋.JPG

はらみ定食.JPG