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はたして金環日食は? [ぶつぶつ]

残念ながら見れなかったのだ。

うーん、残念至極。5時起きして天気を確認したものの、空は分厚い雲に覆われていて、これはとても無理そうな感じだった。6時を過ぎるといよいよ雨が降り出し、どうやら本降りになってきた。これほどの降りなら諦めもつくと、6時半過ぎに本社へ向かったのだ。それなのに、その後、雲行きが変わり、2分間ほど自宅から金環日食を見ることができたらしいのだ。

何と言うことだ。 

僕はというと、東海道線に乗って、東京駅に着いたのが7時34分、ちょうど時刻は金環日食の真っ只中だった。10番線に到着したのだけれど、6番線あたりのホーム脇に人が数珠繋ぎに並んで、東の空を見上げ、携帯電話をかざしている。どうやら雲が切れて日が差しているらしい。

すこし早足で東京駅の丸の内側、地上に出て見ると、そこは黒山の人だかりで、皆、遮光グラスやら、あるいは手をかざしながら東の空を眺めている。東京駅舎が邪魔になるので、信号を渡って離れないと太陽は拝めない。

と、携帯に家内からメッセージが。

「金環食、見れたよ。」

何ぃー!そりゃないだろうが。 

信号が変わるのももどかしく、道路の反対側から空を見上げると、流れる薄い雲越しに極端な三日月のような太陽を拝むことが出来た。これが日食か。眼を細め、まぶしいくらいの雲を透かして見える太陽は、確かにほとんど中心部が隠れて黒く、周囲がリング状になっている。数分前なら金環日食だったはずだ。

一応iPhoneを向けて東京駅越しの写真に収めてみたのが下の写真だ。露出が合わなくてただの曇りの日の太陽のようだが、紛れもなく、2012年5月21日7時38分の東京駅での日食の写真だ。実際の僕の眼に焼きついているのはその下にあるような形の太陽だ。こっちはネットで検索して出てきた写真を、僕が見た時の様子に近いように修正したものだ。確かにこんな形だった。

こんなことなら日食グラスを持ってくるのだったが、まあ、自宅に置いてきたおかげで、家内と次男は一生に一度の金環日食を見ることが出来たのだから、良しとするか。

実際のところ、金環でなくても、初めて見る日食はドキドキするほどきれいだった。 

 

日食東京駅.jpg

日食東京7時38分.jpg