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金環日食用メガネ [ぶつぶつ]

5月21日は日本で日食が見られる。

今回は本州の広い範囲で金環日食が見られるとあって、巷でも色々と取りざたされている。首都圏だと173年ぶり、日本の陸地に関して言っても、前回は沖縄で1987年、次回は2030年に北海道だと言うから、まあ、今まで日食を見たことがない僕の人生では最初で最後のチャンスということだ。

今回の日食は金環日食といって、太陽よりも遮る月が小さいのでリング状に太陽が見える。リング状といってもかなりの強さの光なので、肉眼で見ることは難しい。だいたい日食というとあたりが暗くなるイメージがあるが、金環日食だと晴れた日が曇りの日に変わる程度で、それほどの暗さではないそうだ。皆既日食だと、太陽よりも大きい月が遮るのでかなりの暗さになり、太陽の回りのコロナまで見えるらしいが、それが日本で見れるのは2035年の北関東の一部だ。

最初は他人事だったのだが、21日が近づいてくるにしたがって、だんだん人生最後のチャンスということの重みが気になりだした。やっぱり太陽が隠れるところをこの目で見てみたいと、観察用のメガネを買うことにした。

会社の帰りに家電量販店に行くと、レジの近くに紙製のメガネが並んでいるが、1500円とずいぶん高い。ひょっとして曇りや雨なら無駄になるから、どうしたものかと思っていたら、秋葉原のヤマダ電機で840円のものを見つけた。丁寧な説明書もついているし、このくらいの値段なら雨で空振りになっても良いだろうと購入してみた。

家の東には大きなマンションがあるので、朝7時半で太陽が見えるのかどうか、さっそく天気の良かった日の朝7時30分と、ちょうど金環日食と同じ時刻に2階のベランダから太陽を見てみた。

すでに日出の時刻も4時台と朝早くなっていて、7時30分頃なら十分に高い角度で東側にあるマンションにも隠れることなくきれいに太陽が見えることが分かった。こうなると写真にも撮りたくなって、iPhoneを金環日食用メガネの片目の穴に合わせて写真を撮ってみた。レンズに直近のフィルター越しなので、ピントが合いにくいのだが、何とか撮影もできたのが下の写真だ。

きっとNHKとかで特集が組まれるだろうから、きれいな金環はそれを見れば良いのだが、自分の目で実物を見ることは別格だ。たとえ解像度が粗くても、すこしぶれていても、自分で見た金環日食の写真は価値がある。

21日は、ちょうど午後から会議で出張になっている。自宅から1時間ほどで行ける場所なので、午前中も10時ごろから会議を入れてしまえば、終日出張にできて、朝の金環日食観察をしてから出発すれば間に合う。 

あとは天気予報だが、果たしてどうだろうか。 

 

金環日食めがね.jpg

太陽像横.jpg