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田楽 木曽屋 [十ノ原]

松本のクラフトフェアの後で昼食に立ち寄った田楽のお店だ。白壁に木製の棧が映えている。店内も少し暗い照明で、落ち着いた雰囲気だ。

メニューは田楽定食、柳川定食、うな玉定食などの定食と、単品料理がある。家内は田楽定食を、僕は単品の田楽に、ざる蕎麦を頼んだ。

定食にはこごみのお浸しが小鉢でついて来る。えぐみもなく春らしい味わいだ

田楽というともち米かこんにゃくに味噌を塗ったものを想像していたのだが、出てきたのは豆腐だった。断面が2cm角、長さが10cmくらいの木綿豆腐に串を刺し、5本並べて味噌を塗って軽く焼いたものだ。味噌は甘くなく、もろみの食感と、焼いた香ばしさもある。山椒をかけるとさらに香りが引き立って美味しい。なかなかボリュームもある。豆腐好きの僕には嬉しい誤算だった。

そばは細身で上品だが、見た目以上に腰があって、つゆを付けずに噛むと蕎麦の香りが口の中に広がる。つゆも少し甘めで良い。ちゃんと最後にそば湯も持って来てくれた。

松本は何度か訪れているが、街並みもきれいだし、裏路地も整備されていて、ぶらぶらしても気分が落ち着く。いわば、 田舎の都会の良さを感じる街だ。

帰りの中央高速の渋滞がやっかいだが、松本まで足を延ばすと、まだまだ新しい楽しみが見つかりそうだ。

 

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回転すし 魚米 [十ノ原]

植樹に行った土曜日の昼は回転寿司にした。

上田での昼食と言えば、蕎麦が多いのだけれど、 たまには別の物にしようと18号線を走っていて目に留まったのだ。土日の昼時だと、こうした郊外の回転寿司は混んでいることが多いのだが、たまたま12時前で、駐車場にもそれほど車は止まっていない。

中に入ると、今時の郊外の回転寿司店らしく、大きな待合スペースがあって、子連れでも飽きないようにガチャガチャなどが置いてある。ウェイトレスが近づいてきて、カウンターかボックスのどちらが良いかと聞かれる。大抵2人でこうした店に来ると、後から家族連れで混雑してくることを見越して、カウンター席へ通されることが多いのだが、ここはのんびりしているのか、あるいは、まだ土曜日の12時前で、混み出すには時間があるからなのか。全体のお客の入りは3割といったところだ。

席に着いてお茶と醤油を準備してから、動くコンベアーを見ながら、ネタを物色する。まあ、どれも2貫で105円だから期待してはいけないが、小ぶりながらもそこそこ美味しそうなネタだ。マグロ、イカ、カツオ、サーモンなどに手を伸ばす。

面白いのは自分が食べたいものを注文するやり方だ。テーブルの脇には10インチくらいの画面があって、タッチパネルで操作しながらオーダーをする。今までの回転寿司は、ぐるぐる回るコンベアーの内側に板さんがいて、売れ筋を補充したり、お客の注文を個別に聞いてその場で握ってくれる。でもここは板さんは厨房の中に居て、お客からは見えない。板さんが寿司を握る場所もないのだ。

注文を確定してしばらくすると、寿司が流れているコンベアーの上のレールを、赤いレーシングカーのトレーが動いて来て、テーブルの脇でピタリと止まった。その上には注文した握りが載っているのだ。トレーの上の皿を取り、ボタンを押すと、トレーは逆方向に進んで厨房へ戻って行く。

これは子供は喜ぶだろうし、大人もいちいち板さんに声をかけなくても済むから、煩わしいと思う人には喜ばれるだろう。この店内に板さんがいないシステムのメリットは他にもある。

まず、店内の座席数が増やせることだ。従来はカウンターやボックス席が板さんの調理場を取り囲む形になっているから、店の半分近くを調理場が占めてしまう。板さんが厨房の中に入ってしまえば、店内は出来るだけ座席を詰めて、わずかの間にコンベアーを通せば済む。同じ広さの店舗で座席数を増やせるから、当然売り上げ増になる。

次に、誰でも板さんの代わりができることだ。寿司を握れない学生のアルバイトでも、機械で握ったシャリの上に箸で切り身を載せるくらいはできる。お客の前でこれをするわけにはいかないが、見えない厨房なら可能だ。これで人件費を抑えることができる。

よく出来たシステムだなぁと思っていたら、注文していない炙りサーモンが赤いスポーツカーに載って来た。注文間違いのようだ。どうするのかウェイターに聞くと、皿を取らずにそのままボタンを押せば厨房に戻るとのこと。きっと、戻った皿は別の人に行くのだろうし、お客の間違いだとしても、そのまま下のコンベアーに載せれば、ぐるぐると店内を回って、誰かがそのうちに取るだろう。回転寿司ならではの無駄のないシステムだ。

2人で11皿、22貫を食べ、終了にした。終わり方も尋ねると、これは普通通り、席でウェイターの人がお皿の数を数えて伝票に記入するシステムだった。

最後は、間違いがないように、ちゃんと人がチェックするようにしている。自動化できないこともないのだろうが、テーブルを片付けて次のお客さんを入れるためのウェイターは不可欠だから、そこまでお金をかけて自動化しても、ウェイターが暇になるだけだ。

よく考えられている。感心しきりだ。 

何度も来たいという店ではないが、蕎麦に飽きたら、たまには回転寿司も良い。 

 

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鎌倉古刹めぐり -報国寺ー [ぺらぺら]

久しぶりに友人と鎌倉へ。

風が心地よく、鎌倉散策にはぴったりのお天気に恵まれました。

まずは、竹林で有名な報国時へ。

山門をくぐり、きれいな苔の道を歩いて行くと竹林の入口に。

それほど広い竹林ではありませんが、孟宗竹の太さや密度に圧倒されます。

ズズズっと地面から伸びている筍の存在感もたいしたものでした。

書の先生のおすすめで、事前に購入しておいた『「鎌倉百人一首」を歩く』におさめられた

歌人 木下利玄の歌

「歩き来てもののふ果てし巌穴のひややけきからに古おもほゆ」

 を見つけました。

お気に入りをもう一首。

「牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置のたしかさ」  

 

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クラフトフェア 松本 [十ノ原]

土曜日に十ノ原でテレビを見ていると、NHKのニュースで「クラフトフェア松本」の紹介をしていた。

こうした催しに目がない家内が、さっそく行きたいと言い出し、日曜日は温泉立ち寄りをやめて、松本経由で帰ることにした。十ノ原を9時に出て、上田市内を抜け、平井寺トンネルから254号線に入り、三才山トンネルを通って松本まで700円、1時間半だ。

会場の「あがたの森公園」をナビに入れて向かったのだが、会場には駐車場はなく、通過して市内をぐるぐると周回しながらコインパーキングを探した。すでに近くの駐車場はどこも満車で空いていない。結局1kmほど離れた場所に空きを見つけて車を停め、ベリーを連れて会場まで歩くことにした。

丁度昼前で天気も良く、暑い中で、なかなかの重労働だ。ベリーも暑かったのか、途中で見つけた湧水が気に入って、あふれ出た水を飲み、しばらく離れなかった。

会場の「あがたの森公園」は、旧制松本高等学校の跡地で、300m×400mくらいの広さがある。その中の池を囲うように何十ものテントが並び、木工、陶磁器、ガラス、彫金、革、織物など、たくさんの手作り作品の店が作品を並べている。すごい人出だ。途中からは歩き疲れたベリーを抱き上げて、まずはどんな店があるのか一周することにした。

こうしたクラフト展は、手作りの一品を並べているので、売り切り御免が原則だ。僕らのように、まずは全体を見てから決めようと思っていると、一周してきた時にはすでに売れていて時遅しとなる。慣れた人は値段の相場も分っているし、気に入ったお店を目当てに上手に買い物ができるのだろうが、素人にはその決断が難しい。

興味は大皿とグラスだったので、陶磁器のお店を中心に見て回ったが、一周するだけで1時間もかかってしまった。 

結局、最初に家内が気に入ったお店が、やっぱり一番の好みだった。グラスとお皿を買うつもりだったのだが、お皿は売れていて買いそびれてしまった。手に入れたのは、粉引のカップで、涼しげな青い葉っぱや花をあしらっている。1つ2200円だ。この「安見工房」はご夫婦とも工芸家で、ご主人がろくろを回し、奥様が絵付けをされている。薄手の粉引らしく、手にした時のやさしい肌触りと、絵柄の間合いが素敵だ。お皿は食材を盛り付けても地味にならず、強く主張せず、丁度良いセンスを感じさせる。ぜひ、来年は初日に来て作品を見せてもらうつもりだ。

会場では人混みのせいもあって抱き上げたベリーだが、会場から駐車場までの往復2kmは良く歩いてくれた。

その後、帰り道で見つけた田楽屋さんでお昼をとり、14時半に松本を後にした。帰りは中央高速を通って高井戸ICまで約200kmを4時間半と、渋滞に巻き込まれて閉口した。特に事故渋滞でもなく、行楽地からの帰宅ラッシュだろうから、いつものことなのだろう。

高井戸からは環状八号線で第三京浜に入り、帰宅したのは19時半だった。 

 

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シンボルツリー植樹 [十ノ原]

去年の秋から準備したシンボルツリーを植えに十ノ原へ行った。

上田菅平ICを下りたのが10時半、そのまま上田バイパスでカインズホームへ行き、苅込ハサミや虫よけバルサンなどを買い込んでから十ノ原へ向かった。途中で12時近くになったので、18号線沿いの回転すし「魚米」で腹ごしらえをし、TSURUYAで晩御飯の買い出しをし、十ノ原へ着いたのは14時だった。

持参したのはアメリカハナノキとメグスリノキ、それにベルギーで採ってきたドングリだ。アメリカハナノキは去年の秋に神代植物園で、メグスリノキは上田のカインズホームで買って、横浜で冬を越してきた幼木だ。

さて、どこに植えるか。 

道路脇には白樺が並んでいるので、その間にアメリカハナノキを入れると、秋には白樺の黄葉と良いコントラストになると思ったのだが、道路脇は除雪で雪が押しこまれるから幼木だと傷みやすい。いろいろと考えた末に道路より少し内側、ブルーベリーの苗の近くに植えることにした。その代わり、白樺の間にはメグスリノキを植えた。

一方、ドングリは敷地の奥、何本か生えている落葉松の間にした。ベルギーでは高さ20m以上もある巨木から採ってきたドングリだが、果たして十ノ原でどこまで大きくなるか。

敷地内をスコップを持ってうろうろして見ると、何本かタラの木があり、タラの芽が出ている。大きな棘が特徴だ。ちょうど訪れたタイミングで天ぷらにでもできれば良いのだけれど、たいていは延びて葉が開き始めてしまっている。 

ブルーベルーも花芽がついている。

これから植物が一気に成長する時期だから、一ヶ月でずいぶん雰囲気が変わる。

翌日見ると、植えた幼木や苗は、どれも元気に葉を広げているから大丈夫そうだ。

次回どこまで成長しているか、楽しみだ。 

 

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バスの中で [ぶつぶつ]

横浜からバスで30分ほどのところへ出張した時の話だ。

同僚と一緒に最後尾の横長椅子の左側に座って話をしていると、前の2人掛けの椅子に、赤ん坊を連れた若い女性が座ってきた。髪の毛を赤く染めて、ちょっと派手な服装をしている。顔は見えないが、抱っこ紐で赤ん坊を抱えて、手にサマンサタバサのトートバッグをぶら下げている。今時の若いお母さんという感じだ。

何となく嫌な予感がしたのだが、バスが出発してしばらくすると、案の定、赤ん坊がむずかり出した。お母さんは携帯電話をいじらせたり、キラキラする小物で気を引いたりとあやすのだが、赤ん坊の機嫌は良くならない。だっこ紐で体を押さえられて窓から差し込んだ日があたっているから、きっと暑いのだろう。体をよじって足をバタつかせていたが、5分ほどして、いよいよ声をあげて本格的にむずかりだした。

お母さんがだっこ紐を外して赤ん坊を横に置くと、気が紛れたのか、窓から外を眺めたり、何か喋っている。椅子の背に手をかけ、我々の方を向いたり、横を見たり、母親のバッグに手を伸ばしたり。

と、何気なく赤ん坊と目があった。

じっと見つめると、赤ん坊も「さて誰だろうか」とでもいうように、見つめ返してくる。ニコッと笑うと笑い返す。それほど可愛らしい顔ではないが、赤ん坊ならではの無垢な顔だ。こちらが真顔になると赤ん坊も真顔になる。顔の表情を自由に変えられるように筋肉が発達しているのは人間だけだそうだが、こんな小さいうちから無意識に相手の表情を真似できるのは、すごい能力だ。

そのうちに僕の顔にも飽きたのか、今度は母親の髪の毛をひっぱったり、大きな声を出し始めた。お母さんは再びだっこ紐で抱え込んであやしながら、コンパクトを手に持たせたり、お菓子の箱を見せたりするが、効果がない。こいつはやっかいだなぁと思いながら赤ん坊と目が合ったので、ちょっと睨んでやったとたん、着火した。バスの中なのに、これでもかと言うような大きさの声で泣き出した。

お母さんは突然どうしたのかと、慌ててだっこ紐を外して両手で抱きながらあやすが、その後バスを下りるまで、赤ん坊は泣き通しだった。

下り際に振り返って「やかましくてすいませんでした。」と言ったお母さんは、後姿からは想像できない、新垣結衣ちゃん似のかわいらしい顔立ちだった

いえ、こんなステキなお母さんの子供とは知らず、泣かせたのは私です。子育て頑張ってくださいね。 

 

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鳥の餌入れ [十ノ原]

去年の秋に藤沢市のわいわい市場で鳥の餌を買った。

何かの飼料の規格外品か、1リットル位のビニール袋で500円だった。その少し前に青木村の道の駅で1500円で小さな鳥小屋を売っていて、それを買おうと家内が言ったのが始まりだった。その時は鳥小屋の値段の相場もよく分からなかったし、ネットでDIYのものを購入したほうが面白そうだと、買わなかったのだが、その後適当な鳥小屋は見つけられていない。そろそろ十ノ原も屋外作業が楽しい季節になってきたし、まずはせっかく買った餌を鳥にでもやろうと、餌台を用意することにした。

餌台といっても、大がかりなものではなく、ペットボトルを使った簡単な「餌入れ」だ。

まず、鳥の止まり木になる丸い割り箸を2本用意する。それを500mlのペットボトルの底に近い部分に十文字になるように差し込む。最近のペットボトルはペラペラなので、キリで小さな穴を開けて、グリグリと箸を差し込めば良い。ただし、4ヶ所を同じ高さに開けてしまうと、2本の箸がぶつかってしまうので、箸の太さ分だけずらしておく。

次に箸を差し込んだ4箇所の少し上に四角い穴を空ける。小鳥はこの穴から中の餌を啄むことになる。四角い穴はカッターで切り込んで開けるのだが、その時に上辺は切り取らずに、3辺のみを切って、穴の部分を上方内側に折り込む。ペットボトルの中に入れた餌が開いた穴から外にこぼれ出ないように邪魔板にするためだ。4箇所の穴の上辺に沿ってペットボトルの断面の半分くらいはふさがれるが、まだ中心部や脇はスカスカだから、その上にスーパーのお刺身パックの蓋を円盤状に切り、2-3mmの穴を幾つか開けたものを載せる。丸く切り出した円盤を縦に丸めてペットボトルの口から入れれば大丈夫だ。こうするとペットボトルの入口から入れた餌は円盤の上に溜まり、鳥が餌を啄むと、その振動で穴から餌が下側に落ちる。

あとはペットボトルの蓋の真ん中にキリで穴を開け、先を丸めた針金を中から通せば完成だ。使う時は、餌を入れて蓋を閉め、針金の先を曲げて木の枝にぶら下げれば良い。

買った餌は十ノ原に置いてあるので、ひとまず玄米を入れてテストをしてみた。庭のロウバイの枝にぶら下げてみたところ、なかなか見た目はカッコ良い。

ただ、家内に言わせると、数日経っても、まだ鳥が来て啄んでいる様子を見かけないらしい。玄米に見向きもしないとは贅沢な話だが、ちょうど春先で花や虫がいっぱいいるから、不自由していないのだろう。

さて、十ノ原の小鳥たちはどうだろうか。

 

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やっぱり春はバラ (2) [ぺらぺら]

続いて、咲き出したバラです。

上から順にシャルル・ド・ゴール、不明、カタルーニャです。

カタルーニャも3年ほど前、ミニバラだったのですが、分けて植え替えをしたら花が大きくなりました。

二本ずつ咲いたので、ちょうど見ごろの花を友人にプレゼント。 

去年、神代植物園に出かけたとき、手に入らなかったティー・ヒリンドル、どうしても欲しい。

実際ににおいをかいでみたら、本当に紅茶の香りがするのです。

 

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やっぱり春はバラ (1) [ぺらぺら]

やっと庭のバラが咲きだしました。

まずは庭先のピンクシリーズ。 

去年、お花屋さんの店先に500円くらいで出ていたものを買い、

たいてい3本くらいが植えてあるので、分けて植え替えをしてみたミニバラ。

植えかえると花が一回り大きくなり、見応えがします。

よーく見ると、中心がクリーム色で可愛いです。 

 

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はたして金環日食は? [ぶつぶつ]

残念ながら見れなかったのだ。

うーん、残念至極。5時起きして天気を確認したものの、空は分厚い雲に覆われていて、これはとても無理そうな感じだった。6時を過ぎるといよいよ雨が降り出し、どうやら本降りになってきた。これほどの降りなら諦めもつくと、6時半過ぎに本社へ向かったのだ。それなのに、その後、雲行きが変わり、2分間ほど自宅から金環日食を見ることができたらしいのだ。

何と言うことだ。 

僕はというと、東海道線に乗って、東京駅に着いたのが7時34分、ちょうど時刻は金環日食の真っ只中だった。10番線に到着したのだけれど、6番線あたりのホーム脇に人が数珠繋ぎに並んで、東の空を見上げ、携帯電話をかざしている。どうやら雲が切れて日が差しているらしい。

すこし早足で東京駅の丸の内側、地上に出て見ると、そこは黒山の人だかりで、皆、遮光グラスやら、あるいは手をかざしながら東の空を眺めている。東京駅舎が邪魔になるので、信号を渡って離れないと太陽は拝めない。

と、携帯に家内からメッセージが。

「金環食、見れたよ。」

何ぃー!そりゃないだろうが。 

信号が変わるのももどかしく、道路の反対側から空を見上げると、流れる薄い雲越しに極端な三日月のような太陽を拝むことが出来た。これが日食か。眼を細め、まぶしいくらいの雲を透かして見える太陽は、確かにほとんど中心部が隠れて黒く、周囲がリング状になっている。数分前なら金環日食だったはずだ。

一応iPhoneを向けて東京駅越しの写真に収めてみたのが下の写真だ。露出が合わなくてただの曇りの日の太陽のようだが、紛れもなく、2012年5月21日7時38分の東京駅での日食の写真だ。実際の僕の眼に焼きついているのはその下にあるような形の太陽だ。こっちはネットで検索して出てきた写真を、僕が見た時の様子に近いように修正したものだ。確かにこんな形だった。

こんなことなら日食グラスを持ってくるのだったが、まあ、自宅に置いてきたおかげで、家内と次男は一生に一度の金環日食を見ることが出来たのだから、良しとするか。

実際のところ、金環でなくても、初めて見る日食はドキドキするほどきれいだった。 

 

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ひさしぶりに燻製 [ぶつぶつ]

今週末は少し時間に余裕があったので、燻製に再挑戦することにした。

これまで2回挑戦して、薫煙自体はだいたいコツが掴めてきたのだが、下処理の塩加減がどうも今一つだった。立ち読みした雑誌やインターネットのサイトでもビックル(ソミュール)液はいくつか記載されているのだけれど、どうも塩辛くて口に合わない。保存食という点ではしっかりと塩を入れるのが正しいのだろうが、作るそばから味見と称してつまみ食いし、2-3日でなくなる趣味の燻製では、あまり塩辛くする必要もない。

今回のビックル液は、

水50cc、醤油50cc、白ワイン50cc 、お酒(本当はみりん)30cc、黒砂糖大さじ1、白胡椒小さじ0.5、黒胡椒少々、ローリエ1枚

にしてみた。これらを小さい鍋で沸騰させて冷まして使う。塩は醤油から入ってくるだけだから、かなり少ないが、それでも舐めるとかなりしょっぱい。近くのスーパーで買って来た鶏のささみの筋を切り取ってから、保存用のラップ袋に入れ、ビックル液を入れる。空気を抜いてロックしてから、冷蔵庫で一晩寝かせた。

燻製たまごも、前回はかなり濃い目の蕎麦のつけ汁に一晩漬込んだのだが、今回はてんつゆと同じ濃度に希釈してみた。

翌日に漬け汁から取り出し、水洗いしてクッキングペーパで表面を拭く。流水での塩抜きが必要かどうか、ささみの端を切り落としてトースターで加熱して食べて見る。鶏肉のうま味がぐっと引き立って、美味しい。塩味も足らないくらいで水抜きの必要はなかった。長く保存するなら、ビックル液に塩を小さじ1ほど加えても良いかもしれない。 

その後、乾燥ネットに入れて3時間ほど外気にさらし、ささみにはオリーブオイルを塗って吊り下げ用の針金を先端に通し、燻製にした。70-80℃を目安にした温薫で、ガスコンロの火を一番弱くして、時々切ったりしながら1.5時間を目安に燻製にした。終わったら再度乾燥ネットに入れて屋外で5時間ほど風にさらし、煙臭さを取る。あとは冷蔵庫で保管して寝かせれば完成だ。

鶏のささみジャーキーは、外はカリカリ、中はハムのようにしっとりとした柔らかさで旨みが凝縮されて、これは美味だ。燻製たまごは、大きさが小ぶりで、きれいに殻がむけるように固めに茹でたので、とろっとした黄身の美味しさは味わえなかったが、白身の表面が硬めで薫りがついて、こっちもなかなかいける味だ。

薫煙の違いで味付け、薫り付けができるようになるともっと楽しいだろう。

ちなみに、一番下の盛り付けたお皿は、次男が高校時代に美術の授業で作った一品だ。 

 

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ガシェット 第4弾 [ぶつぶつ]

スマートフォンが世の中に浸透してきて、多くの人が感じている不満は何か。

それはバッテリーの寿命である。

あんな小さい躯体の中に色々な部品を詰め込んで、しかも大きな画面が付いているから、バッテリーのスペースは思いのほか小さい。携帯電話の待ち受けだけなら100時間以上持つが、通話以外にも、やれメールだ、音楽だ、Webブラウズだ、ゲームだと、パソコン顔負けの仕事をさせるのだから、あっという間にバッテリーがなくなって当然だ。

ということで、ガシェット第4弾は外付けバッテリーだ。来月は中国とベルギーの出張を予定しているし、新幹線の出張も、いつもN700系の窓側という訳にもいかない。手元に予備電源があれば安心なのだ。

iPhoneを充電して使うためのこの手のバッテリーは家電量販店やネットショップでたくさん売られているが、注意しなければいけないのは、入出力の電流値だ。流せる電流値が0.5Aだと充電できないか、出来たとしてもかなり時間がかかる。一方で2.0A以上の大電流を流せるものは、充電のスピードは早くても機器のバッテリーを劣化させる可能性がある。iPhoneなら0.7~1.0Aが適当だ。安い携帯電話用の充電器を買ってきたのにiPhoneが充電できないなら、まず電流値を疑うと良い。

次のポイントはもちろん電気容量で、これが大きいほどたくさんの電気を貯められる。単位はmAhで、iPhone内臓のバッテリーの2200mAhと同量なら、iPhoneを1回フル充電できるということになる。電気容量はバッテリーの大きさ、重さ、そして値段に比例するから、大容量の電池は、大きくて、重くて、高い、となる。

今回選んだのはPower Master社のPower Pack 9600mAhだ。数字だけだとiPhoneを4回フル充電できるからかなりの容量があって、しかも値段はネットで3400円と、すこぶる安い。大きさはiPhoneより少し大きいが、BookBookに入れたiPhoneなら、重ねてほぼ同じ大きさだ。重さはずっしりと重いが、カバンに入れて持ち歩くなら良いだろう。

さすが中国製、国産のブランド品だと4000mAhくらいで5000円はするから、コストパフォーマンスは高い。この値段ならひょっとして早逝されても許せる。

買ってみて分ったのだが、さすがの大容量、このバッテリーを満タンにするのに一晩では足らないのだ。バッテリーを充電するためのアダプターは付属されていないので、手元にあったBlackberry用の充電器(出力5V、0.7A)を使ったのだが12時間以上かかった。すごい容量だ。

こうした充電池は、何回か充放電してコンディショニングすると安定してくる。車のならし運転みたいなものだ。ちょっと面倒だが、しばらくはiPhoneやヘッドセットなどへの充電を、充電したPower Packから行って、コンディショニングすることにした。

海外出張までにコンディショニングを終了しておくのだ。

 

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都会の昼食(27) 大手町 とら八 [都会の昼食]

丸の内に移ってきて半年以上になるが、このところ昼食レストランについて、遠目のエリアに新しいレパートリーは増えていなかった。

少し暖かくなってきて、外を散策する気分の輩が増えてきたのか、同僚が一度行ってみて、五指に入る店だと太鼓判を押した店がある。東京駅から神田方面に早歩きでも10分近くかかるから、近場とは言いにくいが、なるほど「これは良い」と、二度三度と足を運びたくなる店が見つかった。

東京駅と神田駅の間、JRのガード下にある、「大手町 とら八」さんだ。

写真からも分るように、メインは夜の飲み屋で、やきとんが名物らしいが、昼の定食も充実している。日替わりのとら八定食は、すき焼きのような肉豆腐にお刺身、タケノコの煮物にお新香、味噌汁とご飯。メインの肉豆腐はお豆腐一丁そのまんまで、かなりのボリュームがあって、800円だ。

他にも豚の生姜焼き定食、焼き魚定食、ミックスフライ定食、刺身定食などがあり、どれも780円から980円だ。 

僕が頼んだのはヘルシーランチで、900円とちょっと高いが、その中身は、金目鯛の煮魚、オクラと納豆と長芋の和え物、タケノコの煮物、お新香、シジミのみそ汁に五穀米と充実している。普段は半分残すご飯もしっかり完食してしまう美味しさだった。

ガード下とはいえ、このあたりは山手線、京浜東北線、中央線に新幹線とかなりの幅があって、お店も奥深くまで迷路のように続いている。この広さなら外に並んでもそれほど待たされることもないだろう。注文してから出てくるまでの時間も、早かった。ランチではお客の回転が命ということが良く分かっている店だ。

丸の内から5分以上離れた大手町で900円は、高いといえば高いが、値段に見合った美味しさと量、それにサービスの店だ。

 

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春のTVは激戦 [ぶつぶつ]

オダギリジョー主演のテレビドラマが打ち切りになるらしい。

オダギリジョーといえば日本を代表する俳優の一人だし、番組が以前の他局のドラマと似ていると脚本家からクレームがついたという失点があるにしても、打ちきりとは厳しい。

素人ながら、定期的にTV番組を録画している僕に言わせてもらえば、今年の春は激戦なのだ。

毎回春、夏、秋、冬とシーズン毎に新ドラマが始まると一応チェックを入れて、面白そうなものは全話録画して、CMを消してから一枚のブルーレイに整理して保管している。家内に言わせると「そんなものをいつ見るのだ。時間の無駄だ」となるし、確かに録画したものの一話も見ていないドラマもあるのだが、まあ、趣味なのだ。何かの機会に見たくなるかもしれないし、将来暇になったら、時間潰しにはなるだろう。

その経験から言わせてもらうと、今年の冬ドラマは不作だった。幾つか毎週録画にしてスタートしたのだが、結局最後まで見たくて、録画してブルーレイにまとめたのは、ラッキーセブンとストロベリーナイトの2本だけだった。

それに対して、この春は、鍵のかかった部屋、ATARU、三毛猫ホームズの推理、リーガルハイ、Answer、もう一度君にプロポーズ、の6本がすでに当確で、途中まで録画したものの整理する手間が多すぎでやめたのが、37歳で医者になった僕、カエルの王女さま、の2本だから、えらい違いだ。やめた2本も草なぎ剛と天海祐希というトップ俳優の主演だから、つまらないというほどでもない。録画の整理とダビングの手間を考えてやめたのだ。オダギリジョーだって、僕は録画対象にしなかったが、さもありなんということだろう。今回に限って言えば、視聴率ランキング第2位の中居君主演のATARUとバッティングしたのだ最大の敗因なのだ。

このところTVドラマ不況と言われてきたが、2011年秋の「家政婦のミタ」の最終回が視聴率40%という凄い数字を叩き出して以来、どの局も視聴率に敏感なのだ。

でも、視聴率というのもそれほどあてにならない。

なぜなら最近はビデオレコーダーに録画してから後で見る人が多いから、その時にどのチャンネルを見ていたかと、その人がその時間の他局の番組を見なかったかは一致しないし、そうした視聴のされ方では、低めの数字が出てしまう。下の表を見ても2011年の秋の視聴率は全体に高いが、2012年の冬と春はそれほど差がないし、むしろ春のほうが全体に低調にも見える。

怪しげな数字であったとしても「視聴率」でしか、売れた売れないは判断できず、さすがに3%台の視聴率では難しいということだろう。

厳しい世界だねぇ。

 

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陽春の花 [ぺらぺら]

玄関先の花、マーガレットの一種だと思いますが、モリンバが満開です。

去年上田で購入し、二年目です。

いつまでか寒く、なかなか花芽をつけなかったのが、

暖かくなったらあっという間にグングン伸び、花をたくさん咲かせてくれました。

日曜日は、終わりかけのパンジーをペチュニヤに替え、夏の庭に。

バラやハニーサックル、紫陽花がそれぞれ咲く準備をしているので

毎朝、雨戸を開けるのが楽しみです。 

 

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