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長男、出発す [ぶつぶつ]

2週間の休暇で帰国していた長男が、13日に再びアブダビへ出発した。

前回の休暇は昨年末で、お正月用にお酒やらお雑煮の材料やらと、かなりの食料品をスーツケースに詰め込んで戻って行ったが、今回はそれほどの荷物でもないようだ。

4月28日に帰国してすぐに十ノ原に滞在し、その後も友人と買物やら旅行やら飛び回っていたが、その合間にも中目黒でイタリアンをご馳走してくれたりした。次第に社会人として一人前になってきたようで、頼もしい限りだ。

次回の帰国は8月か9月らしい。これから夏至に向かって真夏の中東での4ヶ月、しかもプラント建設現場は砂漠の中だから、環境は厳しいはずだ。この2週間の休みで緩んだ体もすぐに絞られることだろう。

ともかく、仕事とはいえ、無事を祈るばかりだ。

 

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金環日食用メガネ [ぶつぶつ]

5月21日は日本で日食が見られる。

今回は本州の広い範囲で金環日食が見られるとあって、巷でも色々と取りざたされている。首都圏だと173年ぶり、日本の陸地に関して言っても、前回は沖縄で1987年、次回は2030年に北海道だと言うから、まあ、今まで日食を見たことがない僕の人生では最初で最後のチャンスということだ。

今回の日食は金環日食といって、太陽よりも遮る月が小さいのでリング状に太陽が見える。リング状といってもかなりの強さの光なので、肉眼で見ることは難しい。だいたい日食というとあたりが暗くなるイメージがあるが、金環日食だと晴れた日が曇りの日に変わる程度で、それほどの暗さではないそうだ。皆既日食だと、太陽よりも大きい月が遮るのでかなりの暗さになり、太陽の回りのコロナまで見えるらしいが、それが日本で見れるのは2035年の北関東の一部だ。

最初は他人事だったのだが、21日が近づいてくるにしたがって、だんだん人生最後のチャンスということの重みが気になりだした。やっぱり太陽が隠れるところをこの目で見てみたいと、観察用のメガネを買うことにした。

会社の帰りに家電量販店に行くと、レジの近くに紙製のメガネが並んでいるが、1500円とずいぶん高い。ひょっとして曇りや雨なら無駄になるから、どうしたものかと思っていたら、秋葉原のヤマダ電機で840円のものを見つけた。丁寧な説明書もついているし、このくらいの値段なら雨で空振りになっても良いだろうと購入してみた。

家の東には大きなマンションがあるので、朝7時半で太陽が見えるのかどうか、さっそく天気の良かった日の朝7時30分と、ちょうど金環日食と同じ時刻に2階のベランダから太陽を見てみた。

すでに日出の時刻も4時台と朝早くなっていて、7時30分頃なら十分に高い角度で東側にあるマンションにも隠れることなくきれいに太陽が見えることが分かった。こうなると写真にも撮りたくなって、iPhoneを金環日食用メガネの片目の穴に合わせて写真を撮ってみた。レンズに直近のフィルター越しなので、ピントが合いにくいのだが、何とか撮影もできたのが下の写真だ。

きっとNHKとかで特集が組まれるだろうから、きれいな金環はそれを見れば良いのだが、自分の目で実物を見ることは別格だ。たとえ解像度が粗くても、すこしぶれていても、自分で見た金環日食の写真は価値がある。

21日は、ちょうど午後から会議で出張になっている。自宅から1時間ほどで行ける場所なので、午前中も10時ごろから会議を入れてしまえば、終日出張にできて、朝の金環日食観察をしてから出発すれば間に合う。 

あとは天気予報だが、果たしてどうだろうか。 

 

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ブルブルとユサユサ [ぶつぶつ]

この間、松原商店街の冷凍マグロが生と変わらないくらいの美味しさだと書いた。

ちょうど同じようなタイミングでNHKの日曜日朝にやっている「うまいっ!」という番組で、島根県海士町の牡蠣養殖で最新の冷凍技術を導入して財政破たん寸前の町が救われたという話があった。電磁波を使った冷凍技術だという。

多少理系の勉強をしてきた人なら分るが、電磁波をつかった料理の装置と言えば電子レンジだ。水の分子を電磁波で振動させる、すなわち、ゆさゆさ揺らすことで、物を加熱する。電磁波は、家の中でもラジオが聴けるように、条件によっては物の中まで入っていけるから、お茶碗のご飯も中心まで全体を素早く暖めることができる。難しいことは別にしても、エネルギーを与えて温めるのだから、まあ理解しやすいのだが、いったいどうやって電磁波で冷却するというのだろう。

ずっと気になっていたのだが、ひょんなことからそれがCAS技術(Cell Alive System)と呼ばれるもので、医療の分野でも広まってきたと知り、調べてみた。

なぜCell Alive Systemかというと、この技術では細胞を傷つけず生きたままの状態で冷凍し、長期保存できるからだ。まさに医療分野では画期的な技術だが、マグロや牡蠣でも同じことだ。通常の冷凍では食材の細胞が壊れて、解凍した時に旨みや栄養がドリップとして流れ出てしまうが、細胞が傷つけられなければ旨みも流れ出ず、解凍しても生と同じ味が楽しめる。

なぜ冷凍すると細胞が壊れてしまうのか。これは水が凍る時に体積膨張するからだ。

では、なぜ体積膨張するのか。それは雪の結晶が六角形であることと関係がある。水の分子は液体の時は隙間なく並んでいられるのだが、氷になる、すなわち結晶になる時には六角形になるのが一番安定で、そうなりたがる。何事にも適度があるように、水の分子は120度の角度で手を繋ぐのが一番好きなのだ。でも六角形になると真ん中に隙間を持ってしまうから、体積が大きくなる。

とまあ、ここまでは小学校でも教えてくれるのだが、では、なぜCAS技術では体積膨張しない氷が作れるのか。

これは過冷却という状態を作ることで実現しているらしい。

実は、水が凍る、すなわち結晶化する、その一番最初には結晶核なるものが必要なのだ。普通に冷やせば一番冷えた点でそれが簡単に発生するのだが、ここに適当な磁場、すなわち電磁波をあてると、ゆさゆさと揺さぶられてしまい、どの水の分子も横と手が繋げなくて、結晶核が作れなくなる。この状態で外からどんどん冷やすと、物の温度は0℃よりも下がってゆく。こうして冷凍させたいもの全体が十分に0℃以下に冷え切って、でも電磁波のおかげでゆさゆさと揺さぶられている状況では、物の中の水は氷にはなっていない冷たい水のまま。これが過冷却の状態だ。

そこで、ゆさゆさ揺すっていた電磁波を切るとどうなるか。

中のものは、本来なら凍結する0℃より十分に低い温度になっているから、全体が一瞬で氷になってしまう。その時の水の分子には、六角形にポジションを変える時間がなく、液体の時と同じ位置のままで凍結してしまうというわけだ。これだと水の分子の間に隙間ができないので、膨張することもなく、細胞膜は壊されない。

なるほどねぇ。

外からガンガン冷やされて、ぶるぶると固まろうとする水の分子は、ゆさゆさと揺さぶられて隣と手を繋げない。そのうち体が冷え切ってしまったところで、突然ゆさゆさがなくなって、動けなくなる。まさにフリーズだ。

水の分子にしてみると、自由を奪われて不本意な固まり方をさせられているのだろうが、細胞にとっては中が膨らんで破裂させられることもなくてハッピーというところだろう。

それにしても、こんな技術を考えだした人は、大したものだ。

もちろん医療面での貢献が大きいのだろうが、おかげさまで美味しいお刺身が食べられます。

 

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Mother’s Day Italian [ぶつぶつ]

帰国している長男がディナーをごちそうしてくれると言う。少し早いが母の日のプレゼントらしい。

水曜日の18時50分に東横線の中目黒駅の改札口に家族4人が集合した。店までは2-3分、降り出したにわか雨の中を、足元を気にしながら小走りで向かう。最近は、竜巻やら落雷やらと、関東地方は荒れた天気が続いているのだ。

予約してくれた店は雑居ビルの2Fにあるイタリアン 「中目黒コロッセオ」、美味しくてボリュームがあって安いと、若い人に人気のお店らしい。

窓際のテーブルに着き、まずはドリンクをオーダーする。大人4人で来ているので、ボトルで頼んでもワインを2本くらい楽しめそうだ。まずはイタリアのシャンパン、ブロセッコを注文する。甘い香りで繊細な泡がボトルの底から湧きあがる。軽めで飲みやすく、スターターとしては丁度良い。

メニューを眺めて決めたメニューは、アパタイザに、「バーニャカウダ」と長男のお勧めの「鮮魚(ホウボウ)のジャガイモ包み焼き サワークリーム添え」、パスタに「新鮮トマトとナス、モッツアレラ載せスパゲッティアラビアータ」と「ニョッキ 4種のチーズソース」、セコンドに本日のお勧めの「カサゴのアクアパッツァ」。どれも4人でシェアして味を楽しむことにした。

バーニャカウダは産地直送の有機野菜を使っていて新鮮で、見た目もきれいだ。どの野菜も、びっくりするほど甘味が強い。ソースもアンチョビを使っているのかと思うほど塩気が少ないが、濃厚な味だった。

ホウボウのジャガイモ包焼きは、身の締まったホウボウと上に載せられたサワークリームと葱に、回りに添えられたバルサミコソースが良いアクセントになっている。

前菜が終わる頃にワインを追加した。赤でしっかりめのものを選んでもらったところ、シシリアのシラーが出てきた。こちらも口当たりが良くて、魚料理にもぴったりの赤ワインだった。 

何と言っても美味しかったのがカサゴのアクアパッツァ。たぶん朝獲りのカサゴだろう、形は大きく、身が新鮮でプリプリとしている。ある程度骨を取り分けてサーブしてくれたので食べやすく、スープにはチーズが融け込んでいて、カサゴの旨みと相まって素晴らしい出来栄えだった。 

このお店は、パーティーの人数を考えて、量や盛り付けを工夫してくれているあたり、気が効いている。

いやぁ、最近食べたイタリアンでは、上田にあるイルボスキーノも美味しいのだけれど、具材の新鮮さと味のまろやかさとしては、こちらが上だ。ランチはかなりのボリュームらしいが、ディナーは食べ疲れない量で、いろいろと楽しむにはちょうど良い。 

最後のドルチェは、「クレームブリュレ」と「本日のデザート」にカプチーノで締めくくった。

長男が精算してくれたので詳細は分らないが、たっぷりお腹いっぱい食べてワインも2本飲んで、4人で2万円位だったろうから、お値打ちだ。

久しぶりにイタリアンを堪能し、素敵なMother's Dayの前祝になった。 

ご馳走様でした。 

 

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都会の昼食(26) ロンフーダイニング [都会の昼食]

よく行く丸の内センタービルの裏、東京駅側に丸の内OAZOという商業ビルがある。

丸善という大きな本屋さんが入っているところだ。そのビルの3階に、今回のお店、中華料理のロンフーダイニングがある。中華というと、丸の内センタービルのB1に入っている紅虎餃子房が定番で良く行っていたのだが、ちょっと訳ありでこのところ足が遠のいている。昼に中華が食べたいとなると、この店が思い浮かぶから、ここが定番になりそうだ。

四川料理の麻婆豆腐とチャーハンの専門店で、炒飯にもいろいろな種類がある。ランチメニューは一律950円、炒飯ランチ、韓国冷麺ランチ、ロンフースペシャルランチ、レディース炒飯ランチ、レディース担々麺ランチの6種類だ。ここのオススメはパラパラに炒めた炒飯で、どのランチにもこの炒飯がメインでついている。日によって炒飯の種類は違うようだが、今回はいわゆる五目炒飯の揚州炒飯だった。他にエビや帆立、ほぐし鶏肉、ジャコなど色々な炒飯が日替りで出るらしい。サイドディッシュは麻婆豆腐だったり、担々麺だったりと、楽しめる。サイドディッシュは小ぶりなので、全体のボリュームはそれほど多くないが、僕にはちょうど良い。

それにしても、炒飯の味が良い。紅虎餃子房でもチャーハンを食べるが、断然こちらが美味しい。 

ランチで950円はちょっと高いのだけれど、会計の際にスピードくじを渡してくれ、これをこすると50円から100円の割引チケットが出てくる。こうした割引チケットはリピーターを増やすにはちょうど良い作戦だ。今回は100円のあたりが出たから、実質850円。まあ、東京駅の真ん前のビルの3Fでこの値段と味なら許容範囲内だろう。

合格です。 

 

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アメリカハナノキ萌芽 [ぶつぶつ]

やっとアメリカハナノキの冬芽が割れて、小さな葉っぱが顔を出した。

一緒においてあるメグスリノキは、ずいぶん前に萌芽して産毛だらけの綺麗な緑の葉を広げていたが、アメリカハナノキの冬芽は固く閉じたままだった。4月になって気温も上がり、陽当たりの良い日が続いていても一向に芽が出る様子がなかったので心配していたのだ。

良く見ると、赤い冬芽の先端が割れてさらに赤い芽が顔を出している。そこから萌芽したての葉は紅葉したような赤色で、小さいながらもちゃんとレッドメープルの葉の形をしている。葉が広がると次第に緑色が入り、そのうち真緑のきれいな葉になる。そして秋にはふたたび赤に戻るというわけだ。

今のところ5月の最終週に十ノ原へ行って植えつける予定にしている。本当なら芽吹く前が良いのだろうが、十ノ原だと雪解けや気温を考えると5月半ばまで待たなければならない。

うまく根付くことを願うばかりだ。

 

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新東名高速道 [ぶつぶつ]

横浜への戻りに新東名高速道路を通った。

伊勢湾岸道路から東名高速に入る豊田JCTでは数kmの渋滞が当たり前だったが、今回はスムースに流れている。合流後も、以前なら岡崎ICあたりまで激しく渋滞するのだがそれもない。理由は東名高速が3車線化されていたからだ。中央分離帯側と路肩側のスペースを狭くして2車線を3車線に増やしている。後から走った新東名と比較するとずいぶんと道路幅が狭いのだが、いつも渋滞する場所で交通量が多く、それほどスピードは出ないから、これで十分だ。こんなに効果があるのなら、ぜひほかのJCTでも実施してもらいたいものだ。

それでも合流してしばらくすると渋滞になり、豊川ICあたりまで25kmを90分かけてのノロノロ運転となった。やっと渋滞を抜けたのは新東名の分岐の手前で11時を過ぎたころだ。まだゴールデンウィークの戻りの渋滞には時間が早いので、観光渋滞だろう。途中で2車線に戻ったのも影響しているが、2年後には新東名が伊勢湾岸道まで繋がるから、それまでの辛抱だ。

新東名に入ると、さすがに新しい道路で走りやすく、自然と車の流れが時速100km超になる。カーブも緩いし高低差もあまりない。山間部を走るのでおよそ3割がトンネルとあったが、それほど気にならない。人家が少ないからだろう、側壁も透明なポリカーボネート製で見通しが良いから、きれいな新緑が楽しめる。

何といっても走りやすいのはトンネルだ。ほとんどハンドルを切ることはなく、一定のRで続いている。照明も工夫されているのか、急激な照度の変化もなく、路面と前方の車が見易い。これならトンネル内の車線変更も楽チンだ。

途中の浜松や沼津サービスエリアは、ものすごい渋滞で3kmから5kmも路肩に車列が伸びていた。新規オープンでこれを目当てに来ている人だろう。1時間近く待つのだろうが、覚悟の上だろう。地域の名産品など美味しいものもありそうだが、次回以降のお楽しみにし、比較的すいていた藤枝PAで小休止にした。目当てのスターバックスやタリーズなどは入っていないが、富士宮焼きそばで昼食にした。

東名に合流するのは御殿場ICの手前5kmだ。ちょうど御殿場ICで下りる車列の渋滞と重なって 若干混んだが、東名に抜ければあとはいつも通りだった。東名の上りはだいぶ前に3車線化していて、カーブや急坂はあるものの渋滞は少なくなった。厚木ICからは天気も荒れて激しい雨になったが、横浜町田ICを下りて自宅に着いたのが15時過ぎだった。三ケ日で新東名に入ったのが11時だから4時間で戻ってきたことになる。かなりの高成績だ。

新東名の設計速度は140kmと、通常の高速道路の120kmを超える。もちろん制限速度は100kmだが、追い越し車線はほとんどの区間で120kmで流れていた。

これで伊勢湾岸道まで繋がってくれれば、文句なしでスーパーハイウェイになる。 

 

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Jazz Dream 長島 [ぶつぶつ]

十ノ原から移動した2日の夜は、家内の実家の近くの焼肉店「東陽」で夕食にした。このあたりは松阪が近いこともあって、かなり上質の肉のファミリーセットが4000円と格安だ。それに飲み物も入れて、大人4人がたら腹食べて10000円でお釣が来るのだから、安い。

翌3日は、近くのアウトレットショップ「Jazz Dream」へ行った。日本中にアウトレットモールを展開する三井アウトレットパークの一つで、日本最大の店舗数240を誇り、遊園施設としても有名な長島温泉に併設されているから、ものすごい混雑だ。三井アウトレットモールといえば、最近は木更津に新設されたことでも有名だし、このところ鼻息が荒い。

朝10時半に入場し、退場したのが16時近かったから5時間以上いたことになる。しかも昼食を取らずにだ。家族それぞれが携帯電話を持っていて、自由行動しながら必要な時に連絡を取り合えるのも、長時間の買物がし易くなった理由の一つだ。以前なら誰かの買物に付き合わされてくたびれてしまうことが多かったが、別行動なら自分の好きな店をマイペースで回れる。

いろいろとお金を使わせる条件が整っているということだ。 

僕は先日のオンワードの社販会で洋服を買ったばかりなので、今回は靴のみのつもりだったが、最後に涼しげなシャツを見つけて買ってしまった。家内はお財布を、次男はシャツやらボトムやらを狙っていたようだが、それら以外にも気に入ったものがあったようだ。

結局散財してしまい、夏のボーナスの使途がほぼ決まってしまった。 

施設内の広場ではアルファロメオのジュリエッタの展示会もやっていた。

さすが、ジュリエッタ様、お美しい限りだが、これに手を出すのには、まだ何年もかかりそうだ。

 

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名古屋圏高速道路網 [ぶつぶつ]

中央高速から三重県の四日市市の近くまで行く高速道路は何ルートもある。

伊勢湾岸が東名を越えて新東名と繋がる予定の豊田東JCTから東海環状となって、中央高速と繋がっていのが土岐JCTだ。したがって中央高速の土岐JCTで東海環状に入れば、そのまま伊勢湾岸になって、ゴールの四日市市の近くまで行ける。ただこのルート、距離が長いのと、僕の車のナビの内蔵地図には載っていないから、自動ルート検索では出てこない。

じゃあ、どんなルートが出てくるかと言うと、中央高速の終点の小牧JCTで名神高速に入り、西へ向かって小牧ICから名古屋高速に入り、楠JCTで名古屋第二環状に入る。名古屋西JCTで東名阪に繋がって、そのまま四日市方面へ抜けられる。

もう一つは同じく小牧JCTで名神高速に入るものの東に戻って名古屋ICから名古屋第二環状の支線を経由して南下し、名古屋南JCTで伊勢湾岸に入るルートだ。

後から調べたところ、最初のルートだと所要時間はもっとも短いものの124.4kmで、ETC割引でも3150円かかる。2番目のルートは、ちょっと手前の桑名東ICで下りて一般道を15分ほど走れば、101.5kmで2250円、最後のルートは111.7kmで2650円と、だいぶ距離と値段が違う。

地図を見て見ると、名古屋周辺の高速道路網はずいぶん複雑になってきた。東京方面から来るなら、東名や新東名から伊勢湾岸に入るだけなので迷うことはないが、名古屋の北からだと名古屋の中心部を抜ける必要があるので大変だ。とても事前にルートを頭に入れて走るというわけには行かない。

走り慣れているからあまり感じないが、東京都心の高速道など、もっと複雑なはずだ。 

ひょっとすると高速道路も、ナビを搭載してルート検索をすることを前提に作られているのかもしれない。

 

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旧中仙道を行く [ぶつぶつ]

十ノ原を9時に出発し、途中でJAバンクに寄って、浄化槽管理組合の費用の自動引き落としの手続きを行う。こうした銀行の用事は平日しかできないので、会社が休みになるゴールデンウィークの平日は貴重だ。

長男は一人で残り、10時過ぎに新幹線で到着する後輩をレンタカーに乗せて、一日観光する予定だ。天候はあまり良くないが、草津まで足を伸ばして温泉三昧を計画している。ちょうど10時に長男を上田駅に下ろし、その後、三重県に向かう。

最初は上田菅平ICまで戻って上信越道から長野自動車道、諏訪から中央道と、高速道路で三重県まで向かうつもりだったが、夕方までに着けば良い二人旅なので、まずは松本まで一般道を走ることにした。上田駅から別所温泉方面に向かって65号線を南下する。

天気はいまひとつだが、すでに道路わきの山並みは新緑が芽生え、淡い緑色に変わっている。ところどころに山桜の白色が見える。

途中で、松本に抜けるよりも諏訪に抜けたほうが中央道に直接乗れることが分かり、急遽作戦を変更し、152号線から142号線と抜けて諏訪へ向かうことにした。岡谷市に着いたところで、さらに作戦変更、旧中仙道を中津川まで下ることにした。以前訪れた奈良井宿に行って見ようとなったのだ。前回は松本から長野自動車道、中央高速道を通って名古屋まで行ったのだが、かなりの高低差とトンネルの連続する道で、ドライブとしてはあまり楽しくなかった。今日は夕方までたどり着けば良いので、時間はたっぷりある。

岡谷市からは20号線、隣接する塩尻市からは19号線を走る。ゴールデンウィークとは言え、中日の平日で天気も雨交じりとあって、道路は空いている。塩尻市内を抜けると奈良井川沿いにJRの中央本線と一緒に、くねくねと道路が続いている。

奈良井宿に着いたのは12時30分頃だ。少し手前のコンビニで買ったビニール傘を持って奈良井宿を散策する。

奈良井宿は長さ1000mほどの江戸時代の宿場町の町並みがそのまま保存されている。中山道十一宿の中で最も標高が高く、難所の鳥居峠を控え、奈良井千軒と謳われた賑いだったとある。最近ではNHKの朝ドラの「ひまわり」のロケ地として使われたそうだ。

ちょうど13時過ぎになったので、奈良井宿で昼食にする。町並みの中ほどにある「たなかや」さんで五平餅とそばのセットを食べた。650円と格安だ。五平餅というと、甘めの胡桃味が定番だが、ここのはしょうゆ味に山椒風味で美味しかった。

さらに19号線を下り、道の駅大桑で家内に運転を代わってもらうことにした。ついでにベリーの散歩がてら外を歩いて見ると、ちょうど木曽ヒノキの木工細工を展示販売している。以前から鮨飯を作るときに使う桶が傷んで買い替えようと思っていたところだった。値段も都会で買うよりはずいぶんと安い。店頭のものは4合用で2000円だったが、中には年輪の詰まった上質の木材を使った上物も置いてあり、結局2900円の上物の方を買うことにした。ふたを合わせて4150円だった。

その後19号線を中津川まで下り、中央高速に乗って、三重県の川越みえICを目指した。名古屋近辺の高速もずいぶんと様変わりし、結局、目的地近くの桑名ICを下りたのが16時40分だった。

この名古屋周辺の高速道路が、けっこう厄介なのだ。どのルートを通るのが良いか、ちょっと古いバージョンのナビでは手に負えないと思わせる複雑ぶりなのだ。 

 

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小布施散策 [十ノ原]

第2日目の5月1日は小布施に行くことにした。お目当てはワイン、スイーツ、温泉だ。

まずは大笹街道を須坂に下り、田中本家資料館を散策する。ちょうど須坂市のはずれにあって、大笹街道に面したところにある。旧豪商の邸宅が改修されて資料館になっているのだ。入場料は700円とそれなりの値段だが、江戸時代から続く豪商の暮らしぶりが良く分かる。場内の桜は終わってしまっていたが、八重の枝垂桜がちょうど見ごろだった。

その後、小布施に向かい、小布施ワイナリーを訪れた。今まで道路に看板があることは知っていたが、訪れたのは初めてだ。長野県の中ではもっとも古い1888年からワイン作りをしている須高地区にあり、その中でもフラッグシップワイナリーだそうだ。道路からずいぶんと離れたところにあり、駐車場から歩いていかなければならないためにバスツアーなども断っているらしい。ブログには載せてほしくないとのことだったので、詳細は書かないが、なかなかしっかりとした味のワインだった。2000円なら良いだろうと、1本買ってきた。

昼は小布施の中心地に戻り、町営の駐車場に車を止めて昼食にした。前日食べ過ぎたこともあって、名物の栗御膳は遠慮し、お目当ての栗の木テラスの隣にある小さな喫茶店でカレーを食べた。700円でサラダ付き、たまねぎの甘みの強いカレールーにたっぷりのキノコが入っていて、美味しかった。

その後、隣の栗の木テラスでスイーツを食べた。前回家内が友人と訪れた時には大変な混雑で諦めたそうだが、今回はゴールデンウィークとは言え平日で、天気もそれほど良くなかったからか、10分ほどの待ち時間で入ることが出来た。ここの名物は栗を使ったモンブランと紅茶だ。モンブランは中心のクリームの中にスポンジが入っていて、周囲の栗の甘さと相まって、美味しい。紅茶やコーヒーはポットに入ってサーブされ、ポットには保温カバーも掛けられる。ゆっくりどうぞという心遣いだ。

そして最後に小布施の山あいにあるおぶせ温泉の「穴観音の湯」へ行った。ここは弱い硫黄を含むカルシウムナトリウム泉だ。眺めも良く、晴れていれば妙高山や黒姫山など北信五岳が見渡せる。露天風呂はやや温めだが、その分ゆっくりと入って、疲れを癒すことができる。十ノ原に近い温泉の中では五指に入る大好きな温泉の一つだ。

その後、須坂のTSURUYAで晩の食材を買い込んだ。今日はワインを開けるので、フランスパンにチーズで、あとは菅平にある「ちょっと屋」さんでフライを調達して完了だ。

いよいよ明日は家内の実家がある三重に向かう。

長男がレンタカーを借りて十ノ原に残り、後輩や友人と過ごす予定なので、別荘の後始末の面倒はない。

 

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いざ、十ノ原 [十ノ原]

久しぶりに帰国した長男と一緒に十ノ原へ向かう。

前日に友達と過ごした長男の帰りを待って、10時に横浜を出発した。休日のせいか道路は空いていて、上田菅平ICを下りたのが13時と、ちょうど昼食に良い頃合いだ。何軒かを思い浮かべて悩んだ末、刀屋さんに行くことにした。店の前には10人ほど列を作って待っているが、駐車場はちょうど空いていて、しかも日陰だ。昼日中にベリーを置いて駐車するときは日陰の駐車場を探さなければいけないのでラッキーだった。

久しぶりの刀屋さんでは、10分ほど待って、2階席に通された。いつもの通り、ざるそばに天ぷらちらしを頼んだが、相変わらずの味だった。最近は手打ち蕎麦の店も増えて、どこもそれなりに美味しいのだが、しばらく行かないと足を運びたくなる店、印象に残る店は少ない。どこがどう美味しいのか、うまく説明できないのだが、この刀屋さんはしばらく行かないと、また訪れたくなる店なのだ。

その後、カインズホームでベリーのおやつを買い込み、上田バイパスで菅平へ向かった。途中のTSURUYAさんで食材を買うのがいつものパターンだ。長男がホタル烏賊を食べたいという。土曜日に松原商店街で買ったばかりだが、このTSURUYAさんのホタル烏賊は絶品なのだ。長野県は富山に近いこともあって、横浜のスーパーよりは格段に美味しくて、しかも安いホタル烏賊が食べられる。他に季節の山菜である「こごみ」と、新たまねぎ、アボガドを調達する。あとは漬物にお酒と氷、翌朝のパンなどを買い込んで終了だ。

大笹街道を上がってゆくと、上田市内では終わった桜が真田あたりで満開になっている。リンゴも花をつけ、ももやあんずの花も満開だ。菅平口に近いところはまだだから、ちょうど桜前線がこのあたりにあるということだろう。十ノ原もすっかり雪は融けてなくなり、木々も芽吹き始めている。建替えるために植え替えたブルーベリーもちゃんと芽吹いている。さすがに今年は寒かったようで、去年よりも春の訪れは遅いようだが、着実に春が訪れている。

いつもどおりの手順で電気や水、ストーブを使えるようにし、雨戸を開けると、そろそろ16時だ。まだ日が長いのでベリーと散歩に行き、戻ってくると給湯器の室外機から水が漏れている。普段は触らないバルブだし、冬の間は気が付かなかったのは、外気が氷点下で凍りついていたからかもしれない。ポタポタと漏れる程度で、大した量ではないが、さっそく業者に電話して、見てもらうことにした。

やはり厳冬の菅平だけあって、気をつけているつもりでも、何がしかトラブルがあるものだ。

 

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