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北京出張(その4) [番外編]

展示会は金曜日から月曜日までの4日間だが、月曜日の午後には本社で今回の出張を報告する会議があるので、日曜日の16時過ぎのJAL便で帰国する行程だ。

最終日にはかなり専門的な知識を持ったお客様がいらして、技術説明のために出張した目的を果たせた。中国でも技術に詳しい人はたくさんいて、近いうちに日本に追いついてくるだろうと思わせる打ち合わせだった。

展示会場を14時過ぎに出発し、タクシーで空港へ向かうことにした。だが、中国のタクシーは、日本のように簡単に捕まえるわけにはいかない。もちろん英語が分かる運転手が少ないというのもあるが、値段があってないに等しいのだそうだ。

現地スタッフに同行してもらい、会場の出口へ向かうと、そこには正規のタクシー運転手から白タクまがいまでが、帰りの人を狙ってたむろしている。こっちに向かって凄い勢いでまくし立てているが、中国語なので、全く分からない。きっと「どこまで行くんだ。安くしておくから乗って行け」と言っているのだろう。

現地スタッフも要領を得ていて、まずそうした出口にいる客引きの話は聞かない。一切無視して、道路まで出て、そこでちょうどお客を連れてきたタクシーの運転手を捕まえて値段交渉を始める。どうやら、ここまで客を乗せてきたということで、ちゃんとしたタクシーかどうか、最初のスクリーニングをしているらしい。当然そこにも中から追いかけてきた運転手達が加わり、5人くらいが、ああだこうだと言いながら、大きな声で交渉している。

それにしても、どうして中国語はこんなに喧嘩腰のような雰囲気に聞こえるのだろう。早口、有気音、声の大きさもあるが、相手がしゃべり終わらないうちに、かぶせて話を始めるからだろうか。

今回は、日本人スタッフ2名だけを乗せて空港まで行かせるので、怪しいタクシーに乗せられないと思ったのだろう、現地スタッフは随分と話をして、結局その中の1台に100元で空港まで行ってもらうことになった。

空港に着いて手渡されたレシートには102元と書かれている。ちょっと多かったが、チップを入れたつもりだろうか。中国語の交渉も出来ないので、そのままの金額を渡すと、うれしそうにトランクから荷物を出して、道路脇まで運んでくれた。

こんなことは茶飯事なのだろうが、交通事情も含めて、とても自分だけでは動き回れないと実感した。

北京空港では、エコノミーながらJAL Sapphire会員の恩恵で、ラウンジでくつろぐことができた。ビールはもちろん、暖かいしゅうまいなどもあって、なかなか快適だった。

帰りの機内では、アメリカ映画「L.A. ギャングストーリー」を見て過ごし、帰宅してからゆっくりと食事をするつもりで、機内食は味見程度に、軽くつまむだけにしておいた。

羽田に定刻の到着後、京浜急行とJRを乗り継ぎで、駅まで迎えに来てもらったジュリエッタの時間も入れて、飛行機のドアから自宅のドアまで、ちょうど1時間だった。

やっぱり、羽田は良い。

 

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