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北京出張(その1) [番外編]

中国の北京で開かれる「China Glass 2013」という、ガラス関係の国際展示会へ来ている。

ガラスの展示会としては世界で2番目の大きさで、65,000m2の会場に世界中から800を超える企業が、ガラスに関する新商品や製造技術、関連商品などを展示している。

往きはJAL021便で、羽田を9時過ぎに出発し、北京到着が12時30分だった。搭乗完了は定刻通りだったが、管制塔からの出発許可が下りずに、離陸が20分遅れ、到着も25分遅れとなった。機内からは岐阜県から石川県あたりの残雪の山並みが見下ろせた。片道8時間以内の出張はエコノミーになるが、以前に比べると足元にも余裕があり、3-4時間のフライトなら問題ない。機内食も、エコノミーながら、ちょっと手の込んだお弁当で、まあ、こんなもんでしょうという味だった。ちゃんと個人画面で映画も楽しめ、「オズの魔法使い」と「ストロベリーナイト」を見て過ごし、北京到着となった。

北京はPM2.5や鳥インフルエンザで皆マスク姿かと思ったが、誰一人しておらず、ちょっと拍子抜けだった。さすがに少しモヤがかかっていて視界が悪い。後で聞くと、木曜日のPM2.5の値は200を超え、随分と高い値だったそうだ。日本の10倍、普段の北京の値よりも倍くらいだそうだ。

13時過ぎにホテルに入り、さっそく展示会場へ向かった。翌日からの展示会の準備のためだ。今回の出張目的である、新商品を展示し、営業の中国人を集めて、商品のセールスポイント、技術の違いなどを教える。中には英語が分からないスタッフもいるので、通訳を介して繰り返し説明をしなければならない。

会場は展示ブースの設置と同時に商品の展示も進めるので、火事場のような騒ぎだ。夜9時がタイムリミットだが、とても間に合いそうにない。その場で訂正や変更が必要となると、すぐに業者を携帯電話で呼び出し、直させてしまう強引さとスピード感には驚くばかりだ。とても間に合わないだろうと思ったが、翌日来てみると、それなりに形になっているのにはびっくりした。

夜9時に現場を引き上げ、その後スタッフ一同でホテルの向かいの中華料理店へ行き、前夜祭のようなパーティーになった。

15人ほどが囲める円卓で、適当に料理をオーダーする。ビールは冷えているものをと念を押さないと、室温の瓶が並ぶことになる。こちらの人は冷たいものはお腹に悪いと教えられてきているので、ビールも冷やさずに飲む人が多いのだそうだ。持ってきたビールを触って確認し、まずは冷えたビールで乾杯をする。

ガラスの円卓テーブルをグラスでたたき、爆竹のような音をさせてから、一気飲みの乾杯合戦となる。結構荒っぽい祝福だ。乾杯とは、字のごとく、杯を乾かすことだと言いながら、相手の名前を言ってはテーブルを叩き、乾杯をする。こちらの人は、大きな音、大げさな仕草が大好きで、しんみりとお酒を酌み交わすということはないらしい。大声で笑い、怒鳴り、やかましい限りだが、皆楽しそうだ。僕は新参者で現地スタッフには顔を知られていなかったので、お客様扱いしてもらえたが、古くからの友人などは、かなりの量を注がれ、早々とダウンしている人もいる。

料理の量も半端じゃない。一皿が40元、600円くらいだから金額はそれほどでもないのだが、あっという間に凄い量の料理が並ぶ。料理は四川系の辛みの強いものばかりだったが、なかなかの味だった。

良く食べ、良く飲み、良く声を出し、良く笑い、中国人のエネルギーの源泉を見た気がする。

元気の良い現地スタッフはその後カラオケに行ったらしいが、ほとんどの日本人はそのままホテルに戻って解散となった。1時間ほどしか時差がないとは言え、さすがに4時間のフライトの後で、疲労が溜まっている。

いよいよ、明日からは、9時から17時まで、会場でアテンドになる。

 

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