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ジュリエッタのタイヤ交換 [ジュリエッタ]

日曜日には、ジュリエッタのタイヤ交換をしました。

外は20℃を超える暖かさで、力仕事をするにもちょうど良いし、次男も久しぶりにOFFで家にいるから、力も借りられます。

用意するのは、2階のバスコートに保管してあるサマータイヤ4本と、トルクレンチ、軍手。納車時からスタッドレスタイヤに交換してもらっていたので、サマータイヤは全くの新品です。

まずは洗車をして、スタッドレスタイヤのホイールもきれいに洗っておきます。そして、リアハッチを開けて、床下のスペアタイヤの中にセットしてあるジャッキを取り出します。ジャッキはタイヤホイールの中の容器に、内接する正方形に近い形にして嵌っているので、ネジを緩めて取り出します。

次に、車体の下、タイヤ近くのジャッキをかける位置を確認します。覗き込んで見ると、三角形のマークが打刻してあるので、そこにジャッキをあてがって、固定します。今までのジャッキは上面が平らで、車体を載せるだけでしたが、ジュリエッタのジャッキには幅5mmくらいの溝が彫ってあり、それを車体下の奥にある出っ張りに合わせるようになっています。何かの拍子にジャッキが倒れて車の下敷きにならないよう、配慮してあるのだと思います。

ジャッキの位置が決まったら、ジャッキアップする前に、まず5本のホイールボルトを少し緩めておきます。タイヤを浮かせてしまうと、ネジを回す時にタイヤが回転してしまい、都合が悪いからです。すべてのボルトが緩んだところで、ジャッキのハンドルをぐるぐると回し、車体を持ち上げます。

このハンドル、かなり重たいです。力持ちの外人さん向けなのか、特にエンジンで重たい車体の前部を持ち上げるのは、なかなか大変でした。 タイヤが2cmほど地面から浮きあがったところで、ホイールのボルトを全部外して、タイヤを取り外します。

タイヤを取り外すと、中から真っ赤なディスクブレーキが見えてきます。ブレンボ社製アルミモノブロック対向4ポッドキャリパーという、舌を噛みそうな、スポーツ車用大型ディスクブレーキです。なんともカッコいい。

続いて、サマータイヤを取り付けます。両手でタイヤを抱えて持ち上げ、センター軸を合わせてから、ホイールのボルト穴と車軸のネジ穴が合うように回転させ、ちょうどのところでボルトを差し込み、仮留めします。このボルトは下面が円錐形になっていて、ホイール側の孔の円錐面にぴったり合うようになっています。ボルトを締めていくと、次第にこの円錐面どうしが嵌合して、ネジのセンターが合ってガタがなく締め付ける仕組みです。

5本のネジを順番に軽く締めたら、ジャッキを下げて車体を下ろします。ジャッキを外して、トルクレンチを使ってボルトを適正なトルクまで締め上げます。こうした複数のネジを締めあげる時の基本は、均等に締めつけられるよう、点対称に近い位置を選んで締めつけていくことです。学校の機械実習で習いましたね。ジュリエッタのホイールボルトは5本あるので、ちょうど五角形の星の絵を描くように、1→4→2→5→3→1といった感じで締めていきます。

力任せに締めあげると、ホイールが変形したり、ネジが外せなくなったり、最悪の場合はネジが壊れてしまいます。できるだけ強く締める方が外れなくて安全と思いがちですが、とんでもない勘違いです。ネジは適正な力で締めることで、ちゃんと機能するように設計されているので、それより上でも下でもだめです。何事も度を過ぎるとよろしくないというのは、よくある話です。

全部で4本のタイヤを、順番に交換していきます。都度、ジャッキを外しては場所を変えてセットし、持ち上げるので、なかなか手間のかかる作業ですが、今回は若い力があるので助かりました。最近は自分でタイヤも替えられない人が多いと聞きますから、少なくとも作業手順ぐらいは知っておいても損はないだろうと、4本の内2本は次男に作業してもらいました。

ホイールを付け替えたら、外観上、大切なことが2つ。

ひとつはサマータイヤのチープな黒いゴム製のエアバルブを、スタッドレスタイヤの金属製のキャップに交換すること。もうひとつは、アルファロメオの紋章が入ったホイールセンターキャップを交換することです。もともとジュリエッタについていたオリジナルの純正ホイールのエアバルブがチープな黒ゴムというのは、ちょっとびっくりですが、そこまで細かいところは気にしないイタリアン気質か、はたまたより高価なアルファロメオ専用エアバルブを買わせようという魂胆か。

ホイールキャップは納車時にスタッドレスタイヤの交換をしてもらった際に付け替えてあったものを元通りに戻すだけです。外したスタッドレスタイヤの裏側から軽くたたくと、ポンと外れます。円周上のツメが引っ掛かって止まっていただけですが、外側からは引っ掛かる部分がないので外れない構造です。

びっくりしたのが、最後のタイヤのホイールキャップを外したら、中のツメがほとんど折れていたこと。おそらく、ディーラーの整備工場でスタッドレスタイヤに交換する際に無理して押し込んだのか、あるいは、イタリアから届いた際にすでに折れていたのか。

もちろん、すぐにディーラーに電話してクレームし、交換してもらことにしました。買えば、一つ2,000円近くしますからね。

およそ1時間30分で、全部のタイヤを交換しました。やはり重たいタイヤを持っての2階への上り下りが大変で、この先、次男の手が借りられなくなったら、いよいよオートバックスあたりのタイヤ保管サービスを使うことになりそうです。

これで次回の十ノ原は、ベストコンディションで行けそうです。

 

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