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鹿嶋行き 高速バス [ぶつぶつ]

仕事で茨城県の鹿嶋へ行くことが何度かある。

首都東京を抱える関東地方の人口は4,200万人を超え、日本の総人口の1/3が集まっているのだが、その中には、やはり移動に不便なところもあって、この鹿嶋市も、その一つだ。茨城県には、水戸市や日立市、つくば市などがあるが、こっちは常磐線があり、つくばエクスプレス線も出来て、至極便利になった。一方、鹿嶋市は、日本を代表する大きな港とコンビナートを抱え、サッカーのスタジアムもあるのに、交通の便は至って悪い。

東京からの距離はせいぜい100kmで、鉄道がないわけではなく、JR東日本の成田線の先を、鹿島線が走っているが、東京駅からだと、乗り継ぎが良くて2時間ちょっと、悪いと3時間から3時間半もかかる。新幹線なら東京から大阪を通り越して姫路まで行けるような時間だ。

会社の同僚に聞くと、昔はちょっとした打ち合わせでも丸一日がかりで、夕方までの仕事だと泊まりになるような場所だったらしい。

それがどうだろう、いつからか、東京駅からの高速バスが定時運行するようになり、とても便利になった。JRバス、京成・関東バス、関東鉄道の3社共同運行で、びっくりすることに、朝の6時30分から夜の22時50分まで、ほぼ10分に1本、一日に81本、往復だとその倍の便が発着しているのだ。

東京駅を出て、すぐに宝町ランプから首都高速に乗り、7号線、京葉道路から東関東自動車道に入ると、ひたすら東に向かう。途中、佐倉や成田を過ぎ、終点の潮来ICを下りると、一般道を6km走れば鹿嶋市に到着する。

高速バスだから必ず座っていけるし、少し混んでいるようなら、10分待って次のバスに乗ることも可能だ。時間や道路状況によっては多少遅れることはあるが、鹿嶋市の中心部にある「鹿島セントラルホテル」に、ちょうど1時間30分で到着する。そこからはタクシーで目的地まで行けばよい。

予約もせずに東京駅まで行けばすぐに乗れるし、これだけの頻度で発着しているなら、そこいらの鉄道よりも、よほど便利だ。

田舎の高速道路というと、無用の長物、税金の無駄遣いの象徴のように思うことが多いが、自分が使う立場になってみると、ありがたさが身にしみる。

ちょっと、反省。

 

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