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御所平 かくれの湯 [十ノ原]

ヴィラデストでランチを食べてから、北軽井沢にある温泉へ向かった。

ここは良く見るブログで紹介されていた秘湯で、北軽井沢といっても長野原へ抜ける146号線(日本ロマンチック街道)を18kmほど北上したところにあり、位置としては嬬恋に近い。十ノ原からの位置関係だと真東で、鳥居峠を越えて直接来れば40分くらいで来れるところだ。

ヴィラデストから国道79号線、80号線を通って東に進み、信濃追分から国道18号線に入って、軽井沢へ向かう。さすがに中軽井沢のあたりは渋滞していたが、146号線に入ると車は流れ、かなり急な坂を北上する。左手には雪化粧した浅間山が大きく迫ってくる。迫力のある山だ。やがて、鬼押し出しに向かう「峠の茶屋」を過ぎると、道路は下り坂になり、北軽井沢の古い別荘地の中を進んでいく。いくつかの商店を過ぎた応桑地区のあたりでナビが右折を指示し、普通なら見落としてしまいそうな狭い道に入り、進むこと1-2kmで、目的の「御所平 かくれの湯」に到着した。

建物は黒い新建材で囲われていて、外観は、さほど古い感じはしない。が、玄関を開けるとそこは昔ながらの襖や下駄箱が並んでいて、中はかなり年季の入った造りだった。オープンは去年らしいから、どこからか古い家を解体して移築し、外壁は新しく作った、そんな感じだ。

靴を下駄箱にしまい、自動販売機で入湯券を買う。一人900円と、結構いい値段だ。襖を開けて中のおばさんに券を手渡し、あとは休憩所になっている居間を抜けて、奥にある浴場へ向かう。

源泉は48.6℃で、かなりの湯量があるらしく、内湯、外湯ともにザバザバと湯がかけ流しにしてある。少し緑色掛かったナトリウム炭酸水素塩の温泉で、温まっていると体中に小さな泡がまとわりつく。

なかなか良いお湯だ。

時間や日時によって男湯と女湯を交互にしているらしく、今回の男湯の外湯は四角いヒノキの浴槽で屋根代わりにスノコが渡してあった。もう一つは石組みの露天風呂らしい。外の水道も温泉を使っているそうで、蛇口をひねってからお湯がでるまで2分くらいかかる。

オープンしたばかりで、まだ知られていないのか、900円という入浴料が高いからか、はたまた、車がすれ違えないような細い道の奥の奥にあるためか、入浴中は僕一人で、誰も入って来なかった。おかげでゆっくりと温泉を楽しむことができたが、営業としては大丈夫だろうか。今日は三連休の中日で、天気も良いのに。

ちょうど帰る時に品川ナンバーの老夫婦の車が入ってきた。

良いお湯だし、空いているのは大歓迎なのだが、今度来た時になくなっていないか、ちょっと心配な、そんな温泉だった。

帰りは、もちろん、嬬恋を抜け、途中のスーパーで夕食の材料を買い込んで、十ノ原へ戻ったのは16時前だった。

 

長野地図2.jpg

かくれの湯入口.jpg

かくれの湯.jpg

かくれの湯玄関.jpg 

内湯.jpg

外湯.jpg