新そば対決 [十ノ原]
最終日は、いつものように真田町の「福田」で蕎麦を食べて帰りました。
こちらもちょうど11月1日から新そばになったそうです。
冷蔵庫の無かった江戸時代は、梅雨と夏を越した蕎麦はまずくて、新そばが待ち焦がれていたそうですが、今は冷蔵技術も進歩して、それほど季節の違いを味で感じることはありません。
が、今回の新そば、美味しかったです。「福田」さんと「うずら家」さん、どちらも蕎麦の香りが口の中に広がりました。
確かに「うずら家」さんの蕎麦の方が、つるつるで滑らかな喉越しでしたが、少し太くて男性的。「福田」さんのお蕎麦は細身で繊細、蕎麦らしい口当たりです。そして大きな違いはつけ汁。「うずら家」さんは濃くて甘い汁でしたが、「福田」さんは少し抑えめで上品な味です。
天ぷらは、「うずら家」さんで注文を失敗したので、比較してはかわいそうでしたが、相変わらず「福田」さんのは軽く揚がって、美味でした。
それぞれ特徴があって、甲乙つけがたいところですが、移動時間と待ち時間を考えると「福田」さんで十分というところでしょうか。
再来年には大河ドラマ「真田丸」で、このあたりも人気スポットになるはずです。
「福田」さんにもお客が増えて、味が落ちないか、食べにくくならないか、心配です。