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カンノーリとゴッドファーザー [ぶつぶつ]

湘南台の「延齢堂」に先週末に行ってみると、「TOKYO カイザーシュマーレン・フェスタ」という催しの広告が貼ってありました。

「バチカンで逢いましょう」という映画のGWロードショーに合わせて、その映画の中に登場するウィーン風パンケーキを東京の幾つかのお店で提供するという企画で、その中で、唯一東京以外のお店として「延齢堂」も入っていました。

このカイザーシュマーレンは、お店でしか食べられません。再訪問した日曜日にランチ代わりに食べてきましたが、無茶苦茶、美味しかったです。こんなに美味しいパンケーキは生まれて初めてというくらいの美味しさでした。

でも、「カイザーシュマーレン」の前に、「カンノーリ」の話からです。

「カンノーリ」はイタリア、シチリア地方のお菓子で、小麦粉生地を筒状に巻いてから焼きあげ、中にラコッタチーズやバニラクリームを詰めたものです。ゴッドファーザーPart Iで出てきて一躍アメリカでも有名なお菓子になったそうです。

映画中に出てくるお菓子繋がりなのでしょうか、延齢堂でも期間限定で販売されていて、レジ脇には「あのゴッドファーザーにも出てくるお菓子」と書かれてありました。そこで、いったいどこに出てくるのか、随分前に見た映画でしたが、ゴッドファーザーPart Iを字幕スーパーにして最初から見直してみました。3時間ですから、なかなかの長丁場です。

凄い映画ですねぇ。マーロンブランドの渋い演技、フランシスコッポラ監督ならではの、壮絶な殺戮シーン。登場人物が多いので、何度かシーンを戻して見直さないと話が繋がらないこともありましたが、色々と伏線があって、その後のPART II、IIIに繋がっていきます。

で、「カンノーリ」ですが、話は後半、裏切り者を殺すため、クレメンザという殺し屋が出てくるシーンにありました。何も知らない裏切り者を乗せて車で河原へ行き、クレメンザが小用をしに車を出たところで、リアシートに隠れていた手下が「バン、バン!」と助手席の裏切り者を殺します。車へ戻ったクレメンザは手下に、

「Leave the Gun. Take the cannoli.」

というのです。

人殺しをした後でも、そのお菓子は持ち帰るという、イタリアマフィアも大好きなシチリア菓子ということでしょうか。あるいは奥さんに頼まれたお菓子だから、殺し屋と言えども奥さんには頭が上がらないという設定でしょうか。

Part IIIにも出てくるそうで、今度はそちらもチェックする予定です。

決して甘すぎず、コーヒーとぴったり合う、美味しいお菓子でした。

 

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