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お金持ち [ぶつぶつ]

幾ら持っていたら、お金持ちか。

日本だと「億万長者」というから、1億円以上だろうか。英語だと「ミリオネア」で100万ドル。今は円高だから少し目減りしているが、1ドル100円とすれば、1億円。最近は「ビリオネア」とい言葉もあるらしいから、アメリカの大金持ちの基準は、もう一声上がっているのかもしれないが、まあ数億円というのが良いところだろう。

で、この「億円」って、どのくらいのお金なのだろう。

日本のサラリーマンの平均年収は600万円だから、月に50万円だ。そこからボーナスや、税金、年金、ローン、教育費を引くと、実際に毎月動かせるお金は30万円くらいだ。30日で割ると、一日1万円。

1万円。いろんな生活費の自動引き落としなどもあるから、毎日1万円の現金を動かしている訳ではないけれど、まあ、お財布には1~2万円が入っているのが普通の人だろう。1万円は、毎日目にして、使っているお金だ。お財布から一万円札が出ていく時はちょっと残念だが、日々の生活だから仕方がない。

10万円はどうか。10万円を超える金額を毎日使うという訳にはいかない。せいぜい年に一度の家族旅行とか、大物家電を買うケースだろう。数年前に購入したテレビは30万円くらいしたし、4人家族で沖縄へ行けば50万円はかかる。10万円台の出費は年に数度ということだ。

100万円はどうか。この金額になると、僕の場合は車くらいだ。乗用車で300万円として、昔なら5年、今時は7~8年で買い替えるのが普通らしいが、8年目になるうちの車はまだ何年か乗ることになりそうだ。車を買うとなると、かなり前から計画してお金を準備をし、熟慮の上に契約書に印を押すことになるから、思いつきで衝動買いするというのは、まずない。ローンを組むこともあるだろうし、100万円を超える買い物は、まあ数年に一度の頻度になる。

1000万円になると、これはもう普通は不動産しかない。数千万円の家を買うかどうかは、人にもよるが、一生に1度か、せいぜいあっても2度だろう。買うと言っても、大抵はローンを組んで20年から30年間支払い続けることになるから、家が本当に自分のものになるのは片足を棺桶に突っ込んでからだ。もちろん、この金額になると、そうそう頻繁にお目にかかる買い物ではない。

となると、1億円は、普通なら人生の内に買うことがない物の金額ということになる。一生サラリーマンで勤め上げても退職金が1億円なんてことはないから、一生お目にかかれない金額とも言える。

一生でそんな買い物をしないような、また見ることもないような金額を持っている人が大金持ちということだろうか。 

でもねぇ、本当のお金持ちは、お金が幾らあるのか、気にしないで生活できる人のことだろう。

今は銀行に預けても金利が付かないから、利子で生活するなんて夢のまた夢だ。1億円を預けて利子が1%付いたとしても年に100万円だから、それだけで生活はできない。また、老人ホームに入るだけでも何千万円もするから、1億円の貯金があっても、人生お金の心配なしという訳には行かない。

やっぱり、1億円じゃ、だめなのかしらん。

まあ、資産運用ではなく、どうやってジュリエッタ資金を絞り出すか考えている程度の僕には、関係のない話題なのだけど。 

 

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