SSブログ

十ノ原2012夏 (3) [十ノ原]

十ノ原の3日目は、飯山まで「本多」の蒲焼を食べに行く予定だが、その前に、大事な一年点検がある。

事前に予約したとおり、朝9時過ぎに施工した建築会社のKさんがやってきた。一年振りの再開だ。ひとまず心配していた床下に入り、基礎の上の柱の浮きがないかどうかチェックする。どうやら予想以上に良い状態で、一番浮いていたところでも3mm以下だったそうだ。実際に室内でも床が鳴るようなことはなかった。それでも浮きが確認された部分には楔を入れて修正、固定した。

気になっていたのは、西側の壁の床の断熱材がむき出しになっていたこと、ウッドデッキの雨戸が閉めにくいことの2点だ。西側は後から30cmほど板の間や棚の分をはみ出させたので、その部分の基礎が控壁のように張り出しているのだが、基礎から浮いている壁の下がむき出しで、断熱材が見えていた。雨が直接掛かる部分ではないのだが、基礎の外になるので、化粧板でふさいでもらうことにした。

雨戸は、女性が開け閉めするには重たく、特に戸袋の中で奥に入る一枚を片手で引き出すのが難しい。色々と現場で検討し、戸袋の反対側、玄関扉に近い側に開口部を作り、手を入れることで引き出しやすくすることにした。

いずれの工事も、お盆明けで材料手配が出来てからなので、準備が出来次第、連絡を貰うことにした。いずれも屋外作業なので、不在時でも対応可能ということで、次回の訪問までに直しておいてもらうことになった。 

1時間ほどで点検作業が終わり、10時半に飯山の「本多」を目指して出発した。 

今年はシラスウナギが獲れず、ウナギの値段も青天井と聞いていたが、インターネットで調べてみると、本多も2900円のうな重が3400円と500円の値上がりになっていた。年に1度か2度の事なので、このくらいなら我慢できる範囲だろう。

須坂、小布施、中野と進み、飯山に着いたのが、12時だった。ちょうど昼時で駐車場は一杯だったが、お店に聞くと隣のJAの駐車場に停めても良いとのことで、すぐに駐車できた。

夏休みといっても、まだお盆前の平日だったからか、お店もそれほど混んでなく、待たずに2階のテーブル席に通された。注文したのは、普通の蒲焼重と白焼き重、それにお椀だ。待つこと15分、出てきた蒲焼は、いつもより大ぶりで、さすがにふっくらとした身が濃い目のタレで香ばしく焼かれ、美味しい蒲焼だった。白焼きは薬味と酢醤油でさっぱりと頂くが、これも夏らしい味わいだ。いつもながらお茶受けの漬物も美味しい。やはり東戸塚で買った一串1650円の蒲焼とは一味も二味も違う。値段と手間から言っても、比べるべくもないが。

久しぶりに蒲焼を堪能した後は、国道117号線を少し北上し、道の駅千曲川に立ち寄る。飯山でこの時期と言えば、アスパラガスやかぼちゃが旬だが、ちょうど家内が食べたがっていた、根曲がり竹の瓶詰を見つけ、購入した。

その後、須坂方面に戻り、小布施から東に10kmほど山奥に入った七味温泉を目指した。ここは高山村といって、春にはいくつもの有名なサクラが見られるところだ。地図を良く見ると、志賀高原の熊の湯から直線距離で南西に4kmだから、かなりの山奥になる。

途中には雷滝があって、滝の裏側を通って下に下りることができる。水量も多く、見事な滝だったが、ちょうどにわか雨に振られ、ずぶぬれになってしまった。 

雷滝から5分ほどで、目的の七味温泉「恵の湯」に着く。旅館の渓山亭が運営する、まだ出来て2-3年の日帰り温泉施設だ。お湯は単純硫黄泉で、見た目は青みかかった乳白色だが、匂いもなく、肌触りはやさしい。底に硫化鉄や酸化鉄が沈澱していて、足の裏や手のひらなど体に付くと、黒くなる。しばらくするとこすれて落ちてしまうから気にすることはないのだが、初めての人は驚くだろう。硫黄泉とは言っても、独特の匂いがないのはちょっと残念だが、なかなかいいお湯だった。実は、この七味温泉は、10年以上前に訪れたことがあるらしいのだが、僕の記憶には残っていなかった。

その後は、須坂まで戻ってTSURUYAさんで夕食を買い込んで十ノ原へ戻った。

 

蒲焼.jpg

しら焼き.jpg

本多つけもの.jpg 

七味温泉地図.jpg 

雷滝看板.jpg 

雷滝裏.jpg

恵の湯.jpg

硫化鉄の黒.jpg