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富士山 2012 リベンジ 前編 [ぶつぶつ]

先月に途中断念した今年の富士山登山だが、8月11日に無事リベンジを果たした。

今回は、頂上の火口の峰を一周する「お鉢めぐり」もして、真に日本最高峰の剣が峰3776mまで登頂できたので、完全制覇だ。共に頂上を目指してくれたEG君とIS君に感謝だ。

当日の天気予報は「曇りのち時々雨か雷雨」となっていた。関東にカラッとした晴天をもたらした高気圧が東に抜けて気圧の谷が近づき、暖かい湿った空気が入ってきていた。中部から関西の太平洋側は大雨の予報が出ていたから、登山するかどうか少し逡巡したのだが、天気図を見る限りは本州上に前線はなく、前回苦労した風は弱そうだった。結局決行したのは、多少の雨や霧なら日焼けもしないし砂も舞い上がらないから楽だとFJ君から聞いていたし、危なければ7月のように戻れば良いと考えたからだ。このあたりは日帰りでチャレンジできる富士山ならではだ。

今回は前回も一緒にチャレンジしたEG君が早々に参加を表明してくれて、2人で登るつもりだったが、前日にIS君から同行の連絡が入った。後から聞くと、IS君はすでに北岳と奥穂高岳という、日本の第2と第3の高山に登った山好きで、今回富士山を登ればトップ3制覇になるそうだから、かなりの経験者だった。EG君もお子さんがワンゲル部でアルプスを縦走していて登山の知識はあるようだし、何のことはない、3人の中では、僕が一番の素人だった。

前回と同様に午前4時に須走口の臨時駐車場に集合し、タクシーで5合目まで登った。今回は思ったより駐車場も空いていて、タクシーも10台以上が客待ちをしていたのは、やはり天候が不安定で敬遠した人が多かったからだろう。それでも富士山を見上げると、7合目から上の山小屋や登山道にチラチラと灯が見えるから、今のところ天気は大丈夫そうだ。

須走口5合目に到着すると、これもFJ君に教わったとおり、まずは小富士へ向かう。この片道20分のトレッキングが後々効果があるのは経験済みだ。タクシーで一気に上がってきた標高2000mに体を慣らすのだ。須走口をスタートしたのが4時25分、10分の朝食休憩を入れて、戻ってきたのが5時15分。ここは林間コースで、さすがにヘッドライトなしでは足元が暗かったが、戻ってくる頃には空も明るくなって、ヘッドライトも不要になっていた。

これで準備完了、5時15分から登山を開始した。途中の山小屋で10分から15分の休憩を何度かはさみ、頂上を目指した。下界を見下ろすと、次第に雲が裾野をせり上がって来る。午後からは天気が崩れる予報だから、雲との競争だ。頂上からは少し流れる雲が下りて来ることもあるが、ほとんど頂上が隠れることはなく、見えていたのはありがたかった。

登頂は11時55分、ちょうど6時間40分かかったことになる。去年は6時55分スタートで14時20分登頂と、7時間25分かかっていたから、それよりもずいぶんと早い。これは何と言っても天候の違いだ。去年は7合目から上は霧や雨で、本8合目からはフリースも着込む寒さだったが、今回は、ほぼ晴天で、半袖で丁度良い気温だった。常に頂上が見えていて、8合目から上の登山道や9合目の鳥居など、目標が見えていたことも大きい。苦しい中で見上げて山頂が見えるというのは、ずいぶんと気分が違うものだ。8合5勺から上の登山道はそれなりの混雑だったが、路肩で休む人や追い越す人はほとんどなく、マイペースで登れたのも楽だった。

頂上では、去年と同様に「東京屋」さんで600円のお汁粉をいただく。晴れているとは言っても、やはり暖かい汁ものは体が温まる。同じ600円でも、IS君はビールを頼んでいた。ひょっとして頭痛の種になってもと敬遠したのだが、次回は挑戦してみたい。

おにぎりの昼食を取りながら30分ほど休憩し、いよいよ、お鉢めぐりをすることにした。去年は天候不順でお鉢の中も全く見えず、早々に下山したのだが、今回は時間も早いし、何と言っても3776mの最高峰は須走口頂上とは反対側にある剣ヶ峰だ。

ぜひとも行ける時に登っておきたかったのだ。

 

8月11日天気図.jpg

本六合目下界.jpg

須走口登頂2.jpg