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富士山登山2014 [ぶつぶつ]

今年も富士山に登ってきました。

当初は23日の土曜日の予定でしたが、前線の通過で不安定な天気予報だったので、翌24日に順延しての実施です。

今回は一昨年の1回目、強風とキリで七合目までで断念した時と同じメンバーのFJ君とEG君が一緒です。一昨年の2回目のリベンジで一緒にお鉢めぐりまでしたIS君はギリギリになって仕事が入り、3人でのチャレンジングになりました。富士山ベテランのFJ君は今年2回目、EG君も去年登っていて3年連続、私も2011年の初登頂から数えて4回目になりました。

今回は8月下旬で、須走口五合目の到着が4時と早かったために、到着時の周囲は暗く、いつもの小富士往復の体慣らしはしませんでした。その分、30分ほど時間を取って、体を高度に慣らせてからスタートしました。

五合目から六合目までは林間コースで、夜明け前では足元は真っ暗です。ヘッドライトで足元を確かめながら進むと、ちょうど5時になったところで日の出を見ることができました。

素晴らしかったですね。

さすがに「ご来光」というほど富士山の山頂近くではありませんでしたが、大きく開けた下界の上に広がる雲の奥の方がオレンジに染まり始め、下の山中湖に反射しています。次第に太陽が昇ってくると、手前の雲の下面もピンク色に光り始め、その右には箱根の山越しに、遠く相模湾から三浦半島、さらには房総半島まで見渡せます。見事な景色の変化に、暫し見とれて時間を過ごしました。

下の写真は、先日紹介したSONYのサイバーショットで撮ったものです。直前の木曜日に購入して持参しました。高解像度で色の再現性も高く、見事に見たままの絵を再現してくれました。色々と遊んだので、詳細はまた別の機会に報告します。

その後、森林限界を抜けて、最初の休憩ポイントの六合目に着いたのが6時でした。ここから先は富士山の山頂を見上げながら、剥き出しの斜面に続く砂利やがれきの道を一歩づつ進むことになります。本六合目、七合目と進み、スタートから4時間で本七合目に到着しました。

それまでは、ほとんど無風で快適でしたが、このあたりから急に風が吹き出し、フリースや手袋の防寒対策が必要になりました。雨がないのが幸いでしたが、山頂から吹き下ろしてくる冷たい北風は、登りでは向い風になり、体が煽られないように前かがみで、足を一歩進めるのにも骨が折れます。道脇が切り立って壁になっている場所では風がしのげるので、まるで別天地です。本八合目からは、吉田口からの登山道も合流し、道端にしゃがんで休憩している人も増えてきました。

朽ち落ちた建物跡がある九合目を過ぎれば、頂上はもうすぐです。前回のような生あくびはでませんでしたが、やはり空気は薄く、声を出す様な大きな息の呼吸をしないと力が出ません。最後の力を振り絞り、狛犬の建つ鳥居を抜けて階段を上がり、11時30分に登頂となりました。

頂上は雲の中で、強風と一緒に細かい水滴も吹きつけていて剣ヶ峰も見えず、とてもお鉢めぐりをするような状況ではありません。休憩所も混雑していて、少し探して「扇屋」さんで休むことにしました。

荷物を下ろし、前回と同じ「おしるこ」600円を注文しました。FJ君はカップラーメン700円、EG君は味噌ラーメン900円。どれも暖かい汁もので体が温まります。持参したおにぎりや甘いものも口に入れて小一時間休憩しました。下山開始は12時25分です。

当たり前ですが、下山は速いです。

30分ほどで八合目まで戻ってきました。登りは2時間かかったところですから四分の一です。七合目からは斜面を一気に下れる「砂走」です。流れやすい小石や砂の上を歩くので、踏み出した足が下に流れる恐怖心がありますが、慣れればかなりのスピードで走り下りる爽快感を味わうことができます。コツは、踏み出した足ではなく、後ろ足の使い方です。後ろ足を引き戻す時に、地面を掻くように足先を砂にめり込ませ、ブレーキをかけてバランスを取りつつ、次の一歩を踏み出します。リズム良く左右に踏み出せると、まるでスケートでもしているようにかなりのスピードで体が斜面を下へ下へと流れていきます。

実はFJ君やEG君は足の疲れもあって慎重に下りてきたので、私は30分ほど砂走の下でお待ちすることになりました。平生のジョギングの成果か、あるいは身に着けたワコールのサポーターパンツの効果か、足腰は快調でした。

その後砂払い五合目で休憩し、スタート地点の須走口五合目に戻ってきたのが15時50分、全行程11時間10分でした。

もっとも、その後の帰宅は大変で、日曜日の夕方の御殿場の渋滞で東名に乗るまで3時間、その後も厚木の事故渋滞で大井松田ICで一般道に下り、小田原経由の西湘バイパスで帰るという長旅になってしまいました。自宅に着いたのは22時、5時間以上のドライブは疲労した足にはかなりの負担でした。

3人とも怪我もなく、頂上付近の強風を除けば、日差しも厳しくなく無風で下界も見渡せるというベストコンディションで、さらには予想外にご来光のような朝日も見れて、素晴らしい富士山登山を完遂することができました。

ぜひ来年は、一緒に登る仲間が増えることを期待しています。

 

富士日の出1.jpg

富士夜明け2.jpg

富士山登頂2014.jpg

<備忘録>

  • 100分  自宅出発
  • 220分  須走駐車場着 仮眠
  • 345分  タクシーで須走口合目へ移動
  • 440分  須走口合目スタート
  • 600分  合目着 15分休憩
  • 650分  本合目着 15分休憩
  • 755分  合目着 15分休憩
  • 845分  本七合目着 15分休憩
  • 920分  八合目着 15分休憩
  • 950分  本八合目着 15分休憩
  • 1020分 八合五勺目着 10分休憩
  • 1100分 九合目通過
  • 1130分 登頂 55分休憩
  • 1225分 下山開始
  • 1305分 八合目着 10分休憩
  • 1400分 七合目着
  • 1500分 砂払い五合目着
  • 1550分 須走口五合目着 シャトルバスで駐車場へ戻り
  • 1645分 須走駐車場出発
  • 2200分 自宅着