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親知らず 抜かれる [ぶつぶつ]

正月明けあたりから、左の上の奥歯が食事時に痛むようになった。

普段は何ともないのだが、硬いものを噛んでしまった時だけ、ズキンと傷みが走る。

前回、歯医者さんへ行ったのは、右の上の奥歯の歯冠が外れてしまった時だから、1年近く前だろうか。たまにチェックしてもらうのも良いだろうと、出張で早く帰れそうな先週の水曜日の夕方に見てもらうことにした。

椅子に座ると、先生が来て、「どうしましたか」と言いながら、左の上の奥歯を順番にたたいていくのだが、痛みはない。ミラーで確認しながら、どうやら先生の見立ては親知らずのようだ。

「ここでしょう」と一番奥の親知らずを叩くのだが、やはり、痛くない。下の親知らずは抜けているし、噛んだ時に痛みが出るのだとすると、噛みあわせのない親知らずが原因というのは、どうもおかしい。

「硬いものを噛んだ時だけ痛いんですけど」と言ったものの、「いや、これだな。こんなに真っ黒でしょう」とミラーを使って見せてくれる。確かに後ろも奥側も真っ黒くなっていて、虫歯のように見える。

でも、痛いのはそこじゃないと思うんですけど。

X線も撮り、他の歯に問題がないことを確認してから、「この部分は一番奥で、どうしても磨けないし、少し斜めに出て隣の歯を押し込んでいて、隙間も傷んでいますね。治療しても再発するから、抜いてしまいましょう」となった。

えっ、今日抜いちゃうんですか?

実際、その後20分ほどで、処置は終わったのだが、それにしても、最近は抜歯も随分と簡単になった。まずは歯ぐきを拭いて、消毒と軽い麻酔をかける。たぶん麻酔だと思うのは、そのあとの麻酔の注射の痛みをほとんど感じないからだ。先のとがったものを軽く押しつけられている感じがするだけで、注射をされている感じはしないのだ。その後10分ほどしたら、すぐに抜歯だ。

こちらの先生、本当にお上手なのだ。左右にこじりますよ、ちょっと引張られますよ、耳元なのでミシミシと音がしますよなど、作業の事前に説明してくれるから恐怖もなく、ものの1分もかからずに、親知らずはきれいに抜かれた。

あー、抜けちゃいましたね。

15分ほど止血のためにガーゼを噛み、食事はアルコール抜きで2時間後、お風呂は3時間後にするように言われ、治療は終わった。後は、抗生物質を飲んで、2日後に消毒に来れば良いらしい。

最後に止血状態を見にきた先生が確認し、「ははぁ、やっぱり隣の歯が虫歯になってますね」と、親知らずに押し込まれていた部分に黒い穴を見つけてくれた。親知らずを抜かないと治療できない場所だから、抜歯したのは正解だった。腫れが引いた1週間後以降に、こちらの治療をすることになった。小さな虫歯なので、すぐに終わるだろう。

ほっとした。

いえいえ、先生を疑っていた訳ではないのですけれど、ちゃんと原因が見つかって良かったです。

 

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