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夏休み [ぶつぶつ]

世の中は夏休みだ。

早朝の電車にも、リュックサックやスーツケースを持った家族連れの姿が増えたし、夕方の東海道線にはディズニーランドの大きなビニール袋を抱えた若い女の子が目立つ。やっぱり夏休みにどこかへ出かけるのは、今も昔と変わらない。

でも、最近驚くのは、東京駅の地下街にも若い人が溢れていることだ。八重洲口にある「東京キャラクターストリート」の集客力は凄い。民放各局のグッヅを売る店や、有名店のアンテナショップなどには、いかにも、それを目当てに訪れた若い子たちがひしめいている。お台場のフジテレビに直接行って買うものと同じものが東京駅で買えるし、隣にはテレビ東京やTBSのグッヅも売っている。その先には、グリコやカルビーのアンテナショップがあって、ここでしか買えない出来たてのスナック菓子に長蛇の列だ。

便利になったといえば、便利になった。

そう言えば、成田空港にも世界各国のお土産を売るお店が入っていて、旅先で買い忘れた時に、いかにも現地で買って来たような包装でお土産を手に入れることができる。話では、お土産だけを買いに成田空港へ来る人もいるらしい。まあ、事情があるのだろう。

机の引き出しを開けると、小学生の頃に買った小さなピンやキーホルダー、観光地の名前の入ったペンが奥の方から見つかることがある。

別に大事に取っておいた訳ではなく、たまたま引き出しの中に埋もれて残っていたものだが、それを手にすると、とっくに忘れた記憶、修学旅行の宿やバスの中の情景が、ふっと目に浮かぶことがある。

東京駅の地下で買った、大好きな番組のキャラクターグッヅは、20年後に何を思い出させてくれるのだろう。  

 

東京キャラクターストリート.jpg