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低周波マッサージ機 [ぶつぶつ]

先日、大学の同期会が新宿であった際に、西口のビックカメラで低周波マッサージ機を購入した。

家内が、以前紹介したお友達のナターシャさんへのプレゼントにするのだ。

そう、ナターシャさんは元町のギリシャ装飾品の店を閉め、現在は日本各地のデパートや百貨店で開催される輸入アクセサリーの催事に招かれて飛びまわっている。荷物を持って街から街へ移動して、横浜へ戻れるのは1週間や十日に一度ということも多いらしい。立ち仕事だし、ホテルでほっとした時にリラックスできるグッズをとのリクエストで、家電売り場を見てみた。

最近は健康や美容など、自分磨きにお金を使う女性が多いのか、売り場のかなりの部分が、こうしたマッサージ機やエステ関連の機器で占められている。

昔ながらのモーターで先端が振動するこん棒形のマッサージ機もあるが、流行りのものは、低周波機器だそうだ。病院で心電図をとる時に貼りつけるような丸い電極端子を体に貼りつけてスイッチを入れると、流れる電気で筋肉を、「グッグッ、グイツ」っと収縮させる仕掛けだ。数秒に一回の割合で、左右交互に筋肉が収縮するので、揉みほぐされる感じになるらしい。

店員さんに促されて、実際に着けてみたのだが、自分の首筋の筋肉が勝手にグーッと盛り上がるのが分る。運動時に筋肉が痙攣したような、妙な感じだ。肩こりをしていないせいだろうし、マッサージが終われば、後から血行が良くなって、気持ち良いのかもしれない。

購入したのは首や肩だけでなく、背中や足にも使えるタイプで、コントローラーがハンドクリームのケースくらいの大きさだ。同じシリーズで、iPodのように小さくて、首から下げて使うタイプもある。こっちは肩こり専用だ。これだと常時首から下げておけるから、小まめに揉みほぐせるのが売りらしい。見た目もマッサージ機には見えない。どちらのタイプも電池は水銀ボタン電池で、毎日使っても数ヶ月は持つらしい。大きく筋肉が動くが、動かしているのは自分で、マッサージ機は微弱な電気を流しているだけというわけだ。 

もっとも、箱には、一回5分以上は使わないように、と書いてあるから、首から下げるタイプでも、常時揉みほぐすという使い方は出来ないらしい。

鏡を見ても、自分の意思とは関係なく、筋肉がググッと盛り上がるのは、あまり気持ちの良いものではないし、ましてやデパートの売り場で、後ろを向いた店員さんの肩の筋肉がグイグイと動いていたら、きっとびっくりしてしまうだろう。

最近は、電車の中でお化粧をしたり、食事をしたりすることに抵抗がない、男勝りの女子も増えてきたから、そのうち、電車の椅子に座って居眠りしながら低周波マッサージをする女子も出てくるかもしれない。

隣に座られて、肩の筋肉がピクピク動いているのを感じるのは、ちょっとなぁ。

マッサージ機を手にしながら、変な妄想が広がってしまった。

 

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