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東京駅舎改築 [ぶつぶつ]

昼休みに食事に出た時に、ふと見上げると、東京駅の新しい駅舎が目に入った。 

ここ何年も改築工事が続けられていて、今年の秋には完成して、お披露目されるらしい。

平成19年から工事に取り掛かったというから、足掛け5年の大工事だ。戦争で焼け落ちたドーム屋根を復活し、大正3年に創建された当時の、東洋一と言われた雄姿が再建されている。

写真は駅舎の両翼にあたる部分のドーム屋根だ。1ヶ月ほど前に銅板が葺かれた時にはキラキラと輝いていたが、表面が錆びて、落ち着いた銅褐色になっている。条件によっては、緑青にまでなるのか良く分からないが、文明開化の象徴として、明治時代の文豪、夏目漱石や森鴎外が眺めた駅舎が100年経って再びお目見えすることになる。

京都や奈良、地方にいけば、神社仏閣などで昔の日本に思いを馳せることができるが、明治以降の文明開化の名残は、大戦でほとんどが破壊され、消え失せてしまった。

懐古趣味と言われればそれまでだが、最近の社会の閉塞感も、逞しく近代文明が花開いた明治から大正の頃の、こうした近代の歴史遺産の再建を後押ししている。

 

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映画三昧の週末 [ぶつぶつ]

今週末は何となく自宅で映画を見て過ごしました。 

1本目は「コクリコ坂から」。言わずと知れたスタジオジブリの作品で、最近TSUTAYAに並びました。戦前の話かと思っていましたが、時代設定は1963年、ジブリ映画に良くある、しっかりした女の子の話です。ジブリで僕の大好きな3部作、「おもひでぽろぽろ」、「耳をすませば」、「海がきこえる」に並ぶかなと思ったものの、もうひとつ主人公のキャラクターがつかみ切れなかったのが残念でした。うとうとしながら見たのが原因かもしれないので、今度見直すことにします。

2本目は、がらりと趣向を変えて「シャッターアイランド」。レオナルド・ディカプリオ主演で、精神疾患のある犯罪者を収容する断崖絶壁の小島の話です。手の込んだ謎解きの割には、なんとなく最後の落ちが読めてしまう作品でした。でも、ディカプリオの演技はさすがに鬼気迫るものがありました。

3本目は、「シュレック フォーエバー」。1、2、3と来て、これが本当にシリーズ最後。 ただのお子ちゃまアニメと思ってみると、結構話が複雑で、まあ、それなりに面白かったです。でも、やはり同じシリーズ物は、初回のインパクトが強いのか、続編はどうしても続編で、引き込まれるような名作に出会うことは少ないです。

というわけで、今回は感動作品に出会うこともなく、ただダラダラと過ごしてしまった週末でした。

でも、いよいよ今度の週末は富士山登山です。体調管理を兼ねて、しっかり13kmのジョギングはこなしました。膝の痛みもなく、万全です。

 

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生ライチ [ぺらぺら]

ご近所のIさんから頂きました。

普段食べているのは冷凍品で、生のライチは初めてです。

やはりみずみずしさと、甘さが違います。

 

 

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スズメバチの巣 [十ノ原]

そう言えば、十ノ原でとんだアクシデントがあったことを忘れていた。

玄関の軒先にスズメバチが巣を作っていたのだ。

たぶん、スズメバチだろうと思う。家内によると、土曜日に到着した時から、ぶんぶんと音がしていたらしいが、こんなところに巣を作っているとは思わなかった。まだテニスボール位の大きさなので、良かった。気付かずに帰ってしまい、一ヶ月放置していたら、次回は建物に近寄れなくなっていたかもしれない。

さて、どうしようか。 

手持ちの殺虫剤はエアゾールのノズル式だから、ちょうどウッドデッキの手すりの上に乗って手を伸ばせば、巣の中に殺虫剤を入れられそうだ。巣の大きさから見ても、居るのは数匹くらいで、気温が上がる前だから、ほとんどは巣の中だろう。屋外から帰ってきた部隊に襲撃を受けることもない。

意を決して、駆除することにした。

長袖シャツの袖や首のボタンを締め、帽子をかぶって手袋をする。脚立に乗って手すりにあがり、スプレー缶を持った片手を伸ばしてシミュレーションする。さっと手を伸ばせば、ノズルの先端を巣の下の丸い穴に差し込める。問題は外にいる蜂が攻撃してこないかどうかだが、ちょうど一匹が巣の上にいて、中に入ったり出たりしている。のろのろしていると気づかれて中からも出てきてしまいそうだから、一匹が中に入ったタイミングで穴から殺虫剤を巣の中に入れられれば、一網打尽のはずだ。

他の人には家に入ってもらい、リビングの窓を閉める。脚立に乗って手すりに上がり、右手で柱を抱え、足場を固める。呼吸を整え、蜂を刺激しないように注意しながら、一匹が巣の中に入ろうとした瞬間にジェットを一撃し、すかさず、手を伸ばしてノズルを巣の穴に入れ、一気にガスを注入する。一匹はすぐに地面に落ちたから、殺虫効果は十分だ。数秒経ってから、今度は巣の側面からノズルを差し込み、再びジェット噴射する。

その後、巣から蜂が出てこないことを確認し、スプレー缶で巣を叩くと、ポロっと地面に落ちて、巣が破壊した。

中には蜂が4匹、蜂の子が10匹くらい居た。かわいそうな気もするが、さすがに蜂の巣を玄関先にぶら下げておくわけにはいかないのだ。

調べてみると、大きな蜂の巣を除去するにはバズーカ型のタイプもあった。こちらは、無風なら10mの距離から駆除できるらしい。効力を見るとアシナガバチの巣に対して2mの距離から10秒噴射で、駆除率100%とある。

すんげー、威力だ。

 

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富士山 再挑戦 [ぶつぶつ]

今年も富士山に登るのだ。

去年の顛末はブログに書いたとおりなのだけれど、何とか富士山の頂上から下界を眺めてみたいと、今年もFJ君にお願いして連れて行ってもらうことにした。前回と同様に、大学の同期会で参加者を募り、新たにEG君も参加するから、去年と同じ3人組みでの登山だ。

「60歳までに登らないと一生登れないよ」というFJ君の言葉を聞いて、皆、挑戦したい気持ちはあっても、なかなか踏ん切りがつかないようだ。まあ、何があっても単独行でない限り死ぬことはないだろうし、一度経験すればハードルはぐっと下がるのだが、ちょっと去年のブログが衝撃的だったか。

前回は、初めての登山ということもあって、ご近所のIさんから色々と装備をお借りしていったのだが、様子も分った今回は購入することにした。買わなければいけないのが、ストックとヘッドランプだ。去年の装備は、あの有名な「好日山荘」で購入したのだけれど、今回は渋く、秋葉原の「ニッピン」さんにした。

秋葉原はiPhoneギアやブルーレイのメディアなどを購入するのに立ち寄ることも多く、登山用品の店があることはチェック済みだった。外観は、学生時代にスキーに明け暮れて、よく通ったお茶ノ水のスキー用品店のような雰囲気だ。

店に入ってみると、オリジナルのバックパックや靴、テントなどがあり、華やかさはないが、商品は充実している。ストックも、カーボンファイバーを使ったオリジナルブランド品が14800円で売られている。1本200g以下と、LEKIよりも軽い、超軽量ストックだ。ヘッドライトも1980円で、インターネットで調べていた値段とあまり変わらない。なかなか良い買い物ができた。

今のところ、決行は7月15日、連休中日の予定だが、どうなるだろう。

何と言っても、天候次第なのだ。 

 

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低周波マッサージ機 [ぶつぶつ]

先日、大学の同期会が新宿であった際に、西口のビックカメラで低周波マッサージ機を購入した。

家内が、以前紹介したお友達のナターシャさんへのプレゼントにするのだ。

そう、ナターシャさんは元町のギリシャ装飾品の店を閉め、現在は日本各地のデパートや百貨店で開催される輸入アクセサリーの催事に招かれて飛びまわっている。荷物を持って街から街へ移動して、横浜へ戻れるのは1週間や十日に一度ということも多いらしい。立ち仕事だし、ホテルでほっとした時にリラックスできるグッズをとのリクエストで、家電売り場を見てみた。

最近は健康や美容など、自分磨きにお金を使う女性が多いのか、売り場のかなりの部分が、こうしたマッサージ機やエステ関連の機器で占められている。

昔ながらのモーターで先端が振動するこん棒形のマッサージ機もあるが、流行りのものは、低周波機器だそうだ。病院で心電図をとる時に貼りつけるような丸い電極端子を体に貼りつけてスイッチを入れると、流れる電気で筋肉を、「グッグッ、グイツ」っと収縮させる仕掛けだ。数秒に一回の割合で、左右交互に筋肉が収縮するので、揉みほぐされる感じになるらしい。

店員さんに促されて、実際に着けてみたのだが、自分の首筋の筋肉が勝手にグーッと盛り上がるのが分る。運動時に筋肉が痙攣したような、妙な感じだ。肩こりをしていないせいだろうし、マッサージが終われば、後から血行が良くなって、気持ち良いのかもしれない。

購入したのは首や肩だけでなく、背中や足にも使えるタイプで、コントローラーがハンドクリームのケースくらいの大きさだ。同じシリーズで、iPodのように小さくて、首から下げて使うタイプもある。こっちは肩こり専用だ。これだと常時首から下げておけるから、小まめに揉みほぐせるのが売りらしい。見た目もマッサージ機には見えない。どちらのタイプも電池は水銀ボタン電池で、毎日使っても数ヶ月は持つらしい。大きく筋肉が動くが、動かしているのは自分で、マッサージ機は微弱な電気を流しているだけというわけだ。 

もっとも、箱には、一回5分以上は使わないように、と書いてあるから、首から下げるタイプでも、常時揉みほぐすという使い方は出来ないらしい。

鏡を見ても、自分の意思とは関係なく、筋肉がググッと盛り上がるのは、あまり気持ちの良いものではないし、ましてやデパートの売り場で、後ろを向いた店員さんの肩の筋肉がグイグイと動いていたら、きっとびっくりしてしまうだろう。

最近は、電車の中でお化粧をしたり、食事をしたりすることに抵抗がない、男勝りの女子も増えてきたから、そのうち、電車の椅子に座って居眠りしながら低周波マッサージをする女子も出てくるかもしれない。

隣に座られて、肩の筋肉がピクピク動いているのを感じるのは、ちょっとなぁ。

マッサージ機を手にしながら、変な妄想が広がってしまった。

 

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梅雨の十ノ原 (2) [十ノ原]

翌日の日曜日は、朝から小雨だった。

それでも6時半から苅込ハサミを取り出して、気になる場所の雑草やクマ笹を刈ることにした。さすがに建屋の近くは基礎工事で掘り返して砂利を入れてあるので大したことはないが、その周囲となると1ヶ月で膝丈以上に草が生い茂っている。アメリカハナノキはまだ良いが、道路の側溝脇に植えたメグスリノキは名前の札がないと見つけられないほど雑草に埋もれている。ドングリの木も背丈が低く、良く見ないと雑草と区別がつかない。短い夏の間にしっかりと成長させるためにも、日が当たるように、近くの草を刈っておく。たぶん次回にはエンジンの草刈り機で刈ることになるが、このまま放置すると、間違いなく、植えた場所が分らなくなるほど、十ノ原の夏の草の成長は早い。

やがて雨粒も大きくなってきて、本降りの雨になった。建屋に入り、起き出した家内やTさんと朝食をとる。パンと千切りサラダ、ウィンナーに目玉焼き、コーヒーとヨーグルトだ。

今日は、Tさんのリクエストもあって、真田氏ゆかりの歴史館と池波正太郎真田太平記館を見学してから、横浜へ戻ることにした。大人が4人もいると片付けも簡単だ。特に夏場は水の始末も不要なので、ゴミを片付けて雨戸を閉めれば完了だ。

10時前に十ノ原を出発し、まずは真田三代の歴史の足跡を展示してある、真田氏歴史館を訪れた。

上田市から菅平にかけての旧真田町は、戦国時代の武将、真田一族の発祥の地だ。真田家と言えば、真田幸村が有名だが、その父の昌幸、兄の信幸とともに、兄弟親子が豊臣と徳川の両方に分れて一族の存続を計った戦略家だ。信幸が徳川家康の養女で本多忠勝の実子、「小松姫」と婚姻したことで、真田家は出自が外様でありながら、譜代大名待遇を受け、その後に治めた松代藩は幕末までお国替えされることがなかった。小さな歴史館だが、展示や説明が丁寧で、初めての人でも楽しめる趣向になっている。

真田一族といえば、池波正太郎原作の「真田太平記」だろうということで、真田氏歴史館の後は上田駅近くの「池波正太郎 真田太平記館」を見学する。こちらも池波正太郎の直筆の原稿やら、愛用品と並んで、真田太平記に纏わる色々な品が展示されている。真田太平記が連載された時に挿絵を担当した風間完の作品も同時に展示されていて、こちらも小ぶりな博物館ながら、楽しめる内容だった。

その後、雨の中の北国街道を散策し、帰路に着いた。

上田市内で昼食をとってからとも思ったが、ベリーを引きとりに行くために夕方までに横浜へ戻る必要があり、早めに高速道路に乗ることにした。食事はサービスエリアで買ったサンドイッチやおやきを車の中で頬張りながら済ませ、大きな渋滞もなく、横浜に戻ったのが16時半だった。

Tさんご夫婦のおかげで、車の運転もせずに、楽しいよもやま話をしながら、十ノ原を往復できました。

ありがとうございました。 

次回はぜひ、うちの車で、秋の松茸尽くしでも、ご一緒いたしましょう。

 

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梅雨の十ノ原 (1) [十ノ原]

5月にアメリカハナノキとメグスリノキ、ドングリを植えてから、ちょうど一ヶ月になる。

今回は近所のTさんご夫婦と一緒に4人で十ノ原を訪問することにした。Tさんに車を出してもらい、運転までお任せの楽ちんツアーだ。いつもなら同行するベリーも、大好きなTさんが一緒だと大変なことになるので、金曜日の夜からペットホテルに預けてある。気の置けない大人4人の旅だ。

土曜日の朝7時に出発し、途中で2度の休憩をはさんで、上田菅平ICを下りたのが11時15分だった。天気にも恵まれ、というか関越道で関東平野を北上するにしたがって、だんだん暑さが厳しくなり、熊谷では最高気温が30度の真夏日になるような天気だった。

お決まりの「刀屋」さんで、ざるそばとちらしの昼食をとり、そのまま十ノ原へ向かった。上田市内でも27度とかなりの気温だが、さすがに標高が上がるにしたがって気温、湿度も下がって、到着した十ノ原の気温は24度で、なにより湿度が低く、快適な陽気だった。

さっそく、植えたアメリカハナノキやメグスリノキ、ドングリの様子をチェックする。回りに雑草が伸びてきているが、ちゃんと根付いていて、大丈夫そうだ。続いて、持参した巣箱を取り付ける。幾つかの木を物色して、枝を払ったモミの木の幹に針金で固定することにした。本当は枝や葉の間で外敵から見えにくい場所が良いのだろうが、脚立の高さで丁度良い場所がなかなかない。ウッドデッキの正面になるが、上手く小鳥が巣作りをしてくれるかどうか。 

その後、しばらくくつろいでから、小布施へ向かう。少し観光してから小布施温泉で汗を流し、夕飯を買い込んで十ノ原へ戻る計画だ。

小布施では岩松院を訪れた。

ここは戦国武将の福島正則や葛飾北斎、小林一茶などで有名な曹洞宗のお寺で、開山550年になるそうだ。本堂の天井にある、北斎89歳の時の大作、八方睨みの大鳳凰図は、160年以上経った今でも綺麗が色が残っていて、見事なものだ。住職の説明を聞きながら天井を見上げて江戸の昔に思いを馳せた。さらに本堂の裏には、小林一茶が「痩せ蛙」を読んだ古池も残っていて、なかなか見どころの多いお寺だった。何度か小布施を訪れていたものの、まだまだ来ていないスポットがあるものだ。

その後、穴観音の湯につかり、須坂市内のTSURUYAで買い出しをして十ノ原へ戻ることにした。TSURUYAへ向かう途中で美味しいアイスクリームの店「エルバート」に寄った。栗を大粒に砕いて載せた栗アイスがお勧めだ。

夕食はキノコの炒め物にお刺身、Tさんご実家製のコーン、先週作った自家製の燻製玉子等々、ナッツやチップなどの乾き物も加えて、ビールにワイン、ウィスキーのパーティーとなった。

ワイワイガヤガヤと23時頃まで話に花を咲かせた。

 

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