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JL402便 [番外編]

16時50分にブリュッセル空港を出発して、ロンドンヒースロー空港へ向い、約2時間の待ち合わせで19時ちょうど発のJAL402便で成田へ向かう。

今回、何と言っても楽しみだったのは、ビジネスクラスに導入された「JAL SKY SUITE」だ。往きの便でCAの人から、「偶数日に就航している402便には新しいシートが導入されているので楽しみにしていてください」と言われたのだ。

何と驚くことに、このシート、ファーストクラスのようにフルフラットになるとともに、隣のシートとも完全に分離されていて、通路側以外の席でも何不自由なく通路から出入りできるのだ。ビジネスクラスでもトイレの出入りに不自由と通路側の席を選ぶ人が多いが、これで窓側でも不自由ない。混雑して中央の3人掛けの席にせざるを得ない場合でも、両側と完全に隔離されてるから問題ない。というか、この3人掛けの中央席は、両側が壁で仕切られ、完全にプライベートになるから、人気になるかもしれない。離着陸の時に外が見えないこと以外は、ゆっくりと一人で過ごせるのだ。

出発の30分前に搭乗すると、ビジネスクラスの景色がまるで違う。一席ずつ仕切られていて、まるでちょっと狭いファーストクラスのようだ。隣席との間の仕切りは、離着陸の時は開ける決まりだが、それ以外は閉じる。今回は中央3席の通路側で、中央席が空いていたので仕切りを開けたままだったが、それでも上半身のあたりは囲まれていて、他人からは見えない。

正面のテレビ画面はコンパートメントの幅いっぱいの大きさで、26インチくらいだろうか。リモコンも新しくなって、タッチパネル方式だ。少し慣れが必要だが、今時の人なら問題ないだろう。メインの後の食事や飲み物もこのリモコンからオーダーできる。

もちろん、シートは完全にフラットになり、ベッドのマットレスのような敷物も用意されている。その気になればぐっすりと眠れそうだ。ついでに、トイレもウォシュレット付きになっていた。

これは素晴らしい。まだ数機しか導入されていないようだが、はやく各路線に展開してほしいサービスだ。

帰りの映画は、「アウトレイジ ビヨンド」、「Sinister」、「綱引いちゃった」、「96時間リベンジ」、「黄金を抱いて翔べ」を見た。まあ、どれもそれなりだったが、一番は妻夫木君の黄金か。最後に中山美穂の「Love Letter」を途中まで見た。1995年の映画だから、もう20年近く前になる。ドンパチした映画を見た後だけに、のんびりとしたストーリーでゆったりと楽しめた。

食事はいつも通りの洋食にしたが、ステーキは殊のほか、良い焼き加減で美味しかった。

成田からは、JR横須賀線が人身事故で遅れていて、京成で日暮里へでて、東海道線で帰ることにしたが、こっちも平塚での人身事故でダイヤが乱れていた。

最後の最後にスーツケースを持って、混んだ電車を乗り継ぐ試練とはなったが、久しぶりの海外出張で、美味しい料理も満喫でき、大満足だった。

いえ、もちろん、仕事もうまくいったので、です。

 

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オーザルムドブリュッセルでオマールエビ [番外編]

出張3日目は、午前中のみの会議で、昼過ぎにブリュッセル市内まで戻ってきた。

帰りの飛行機は16時50分にブリュッセル空港を出発するので、まだ2時間ほどある。同行していた上司が「ムール貝を食べたい」と言うので、こちらに駐在経験のあるメンバーが、グランドパレスの近くにある名の知れたレストランへ連れて行ってくれた。

グランドパレスの東にある「ギャルリーサンチュベール」は、ヨーロッパ最古のアーケードだ。有名なチョコレート店や洋服、小物の店が両側に並んでいて、天井はガラスで覆われて、天気の悪い日でも、ゆっくりと買い物が出来る。以前ここでドアにぶら下げる「ベル」をお土産に買ったことを思い出した。

ギャルリーの中央に細い道路が一本交差していて、その道を北西に進むと、両側に魚介類のレストランが所狭しと並んでいる。その中に、「オーザルムドブリュッセル Aux Armes de Bruxelles」がある。斜め向かいには「Chez Leon」という超有名なお店もあるのだが、食べ慣れた人に聞くと、こっちも十分美味しくて、値段もリーズナブルなのだそうだ。

良く知られているが、こちらでムール貝を頼むと、バケツのような鍋に1kg、感覚的には50個以上のムール貝が出てくる。味付けも色々あって、白ワインベースが基本だが、ちょっとピリ辛のものなどがある。メンバーの一人がムール貝を頼んだので、少し分けてもらうことにして、僕はオマール海老を頼むことにした。

半身のオマール海老をクリームソースで煮込んであって、長ネギのような、セロリのような、アーティチョークのような野菜とジャガイモが合わせてある。コッテリとしながらも旨味が一杯のスープで、海老の殻をよけながら、最後までスープですくって食べた。

前回ベルギーで食べたオマール海老は、殻まで潰して煮込んで濾したスープがベースになっていて、とても美味しかったが、今回のクリームソースベースのオマール海老も上品な味で、美味しかった。もちろん、少しつまませてもらったムール貝もプリプリで、生臭さもなく、絶品だった。

観光客相手のレストランというと、日本語の呼び込みお兄さんがいたりして、ちょっと興ざめなのだけど、ここはばっちりだ。ここはメニューはフランス語で、ところどころに英語の説明があるだけだが、有名な料理なら、大体想像がつくから心配ない。

一品25~30ユーロで、ビールやグラスワインを入れても一人40ユーロくらいで、美味しいランチを楽しめた。

 

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モンゴメリーホテル [番外編]

今回3泊した「ユーロスター モンゴメリー」ホテルはブリュッセル市内の南にある。

ブリュッセルから、会議のある南のシャルロワ市まで、毎日こちらに駐在している日本人スタッフの自家用車で送り迎えしてもらっているのだが、ブリュッセル市内に入ると朝晩の交通渋滞で大変になる。このホテルがある場所はギリギリ市街の端で、ここからならそれほど渋滞に巻き込まれずに移動できる。地下鉄の駅の真上で、ブリュッセルの中心の「グランドパレス」まで15分で行けるのも、ありがたいのだ。

ダブルベッドのシングルユーズで、通常だと一泊360ユーロするが、こちらの会社から予約すると、半額の180ユーロで泊まれる。朝食も付いていて、この値段は、場所と設備やサービスを考えると、お値打ちだ。

 

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日本人 ディナー [番外編]

二日目の夕食は、現地に駐在している日本人の慰労会を兼ねてのディナーになった。

こうした場合には、たいてい日本食になる。

今回訪れたのは、「滝川」という日本料理のお店で、オープンして1年ほどのお店らしい。

乾杯は、地ビールから、桃のビール。初めて飲んだが、ほんのりと桃の香りがした甘めのビールで、食前酒としてなかなか良かった。

前菜は、合計7種類の小鉢で、お豆腐とほうれん草のおひたし、カツオの煮つけ、お刺身(マグロ、サーモン、甘エビ)、酢のもの(貝柱、〆サバ、海老)、豚の角煮、ブリの照り焼きと玉子焼き。とっくりに入っているのはだし汁で、お猪口の中の小葱と青のりと合わせて頂くから、椀の代わりだろう。

メインのお寿司は、ホタテ、タイ、海老、サーモン、大トロ、玉子に、鉄火巻き。ネタはどれも新鮮で美味しかったが、ちょっとシャリが固めだったのが残念だった。

最後は抹茶アイスで〆。

これらに赤と白のワインも飲んで、だいたい一人75ユーロだったから、中から上のランクだろう。店内もシックで落ち着いた感じだから、日本食が食べたいベルギーの人には、そこそこ流行るだろう。

ご馳走様でした。

 

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オフィシャル ディナー [番外編]

海外からの出席者がいる会議では、その国のメンバーがオーナーとなるオフィシャルディナーが開かれる。

経費削減が叫ばれてても、フランス文化の色が強いベルギー人にとって、ディナーで親交を深めるのは仕事の一部であり、軽んじられることはない。

今回は、ブリュッセルから南に60kmほど離れたシャルロワにあるレストラン「La Bruxelloise」が会場だ。ヨーロッパオフィスはブリュッセル市内にあるが、会議の舞台となった部署はこのシャルロワの近くにあって、近場のちょっと気の利いたレストランとなると、駅前のこのあたりしかないそうだ。下の写真はお店に置いてあった絵葉書をコピーしたものだ。昼間はこんな明るいのだろうが、夜になると、ぐっと暗くなって、落ち着いた感じになる。

メニューは、前菜とメイン、デザートを3種類から各自が選ぶ。

前菜は、僕の選んだサーモンのカルパッチョ以外に、シュリンプスープ、小エビのクロケットだった。

前菜の後、口直しにワイルドベリーのシャーベットが日本酒に入って出てきた。ゲストに日本人がいるので、即興で作ってくれたらしい。

メインはサーモンのソテー、ビーフステーキ以外に、ジビエ(野生の子豚)があって、それを頼もうとしたのだが品切れだった。季節のものらしく、こっちのメンバーに勧められていたのだが、残念なことをした。頼んだステーキにはマッシュルームのソースが添えてあり、写真には写っていないが、たっぷりとフライドポテトの付け合わせもあった。

デザートは、プリン、シャーベット、ソフトクリームから選ぶ。僕の選んだシャーベットの下には、熱く焼かれた洋ナシが敷いてあって、プレートも触れないほど熱かった。冷たいシャーベットとからめて食べる熱い洋ナシは、なかなか美味しかった。

もちろん、スターターはビール、そのあとは白と赤のワインが出てきた。最後のコーヒーの写真に写り込んでいる赤いグラスは、シェリーのような、かなり強いお酒だった。こちらのメンバーは自家用車で通勤しているから、こうしたディナーで、そこそこのお酒を飲んでも車を運転して帰るのだが、この食後酒は、「こんなの飲んだら運転できないよ」と言って手をつけなかった。

19時から始まって21時半まで、さすがに時差ぼけで居眠りをし出したメンバーを見て、ベルギー人らしからぬ早目の解散となった。

タクシーで40分、ホテルに戻ったのは22時半近かった。

 

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JL401便 [番外編]

海外出張のお決まりは機内の様子からだ。

定刻出発で離陸し、約30分でシートベルトサインが消えた。今日は冬型の気圧配置も強くないのか、上空でも揺れが少ない。富士山を左手に見ながら日本海に抜け、そのままロシアを通る北ルートでロンドン・ヒースロー空港を目指す。

シートベルトサインが消えると、シャンパンとおつまみが出てきて、その後、ランチになる。洋食のアミューズはフォアグラ、あん肝、ズワイガニ、ユリ根などの葛寄せ。オードブルはサラダのように見えるが、中にブリのお刺身が入っていて、ソースはオリーブオイルと柚子の絞り汁だ。メインは、トリュフの載ったハンバーグ。下に敷かれたポテトと半熟温泉卵と一緒に食べる趣向だ。最後はコーヒームースのデザート。

今回一番美味しかったのはオードブル。真黄色のオリーブオイルに絡めた柚子風味のブリが、とても美味だった。ハンバーグも、まあ、美味しかったのだけれど、トリュフの香りがほとんど分からなかったのが残念。食べ慣れないこちらの問題だったかもしれないけど。

そして、そのオードブルよりも美味しかったのは、ボルドーの赤ワイン「SIRIUS」。フルボディーでありながら、まろやかで食事の邪魔をしない、見事なワインだった。確か前回か前々回も飲んだ気がして、昔のブログを見てみたら、ちょうど1年前のアメリカ行きの時に「SIRIUS」が出ていた。でも、その時は全く駄目で、すぐに替えてもらったとある。こちらの舌のレベルの問題か、収穫年が違うのか、あるいは保管方法の問題か。でも、確かに今回は美味しかった。

映画は水平飛行に入ってすぐに見始め、「アルゴ」、「のぼうの城」、「モンスター・ホテル」、「ツナグ」、「グッモーエビアン」の5本を見た。今回はどれも面白かったが、順番をつけるなら、「ツナグ」が一番か。「アルゴ」も「のぼうの城」も実話に基づくというところが強みだが、「ツナグ」はフィクションでありながら、でも、ありそうな話だったのが面白い。出てくる3つの話が、どれも涙を誘い、最後には主人公の両親の死の謎解きもあって、なかなかの作品だった。八千草薫、樹木希林といった名女優が脇を締めているのも良かった。意外に面白かったのは「グッモーエビアン」。大泉洋が良いキャラクターを出していた。このタイトル、何のことかと思ったら「Good morning, everyone!」からきているのだが、笑わせながら、ちょっとほろっとさせる、佳作だった。

やはり、最近は日本映画が頑張っている。

その後、定刻より30分以上早くロンドンまで来たものの、ヒースロー空港の混雑が原因で、45分の上空待機となり、結局、定刻過ぎの到着となった。乗り継ぎのBA便も出発遅れで、ホテルに到着したのは日本時間の朝5時。24時間の旅だった。

機中で寝れば良いのだけれど、「飲む」「食う」「観る」の誘惑に負け、いつも赤い目をしてホテルに入ることになる。そして、疲れているのに時差ぼけで眠気に襲われないことをいいことに、こうしてブログを書いている。

明日の会議が心配だ。

 

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久しぶりのベルギー出張 [番外編]

このところ経費削減でチャンスがなかった海外出張だが、久しぶりにベルギーへ行くことになった。

もっとも、今回は日曜日に出て、木曜日には帰ってくるから、現地3泊の短い出張だ。

チケットを予約してくれた同行者の好みなのか、今回はロンドン経由でベルギーに入る。パリへ入って鉄道で行く方法と比べると、ベルギーまでの時間は少し早いようだが、セキュリティーの厳しいヒースロー空港での入国が厄介かもしれない。まあ、両手の指紋や顔写真を撮られるアメリカほどではないだろう。

今回もJALで飛ぶが、映画はどうだろう。

ラウンジの雑誌によると、ドラマ・サスペンスの「アルゴ」、「のぼうの城」、「アウトレイジ ビヨンド」、「ツナグ」、アニメの「モンスター・ホテル」あたりは要チェックか。妻夫木君の出ている「黄金を抱いて翔べ」も時間次第。日本未公開のホラー「Sinister」も怖そうで、面白そうだ。でもこうしてみると、結構日本映画が健闘している。他に井上真央の「綱引いちゃった!」や大泉洋の「グッモーエビアン!」もある。

いつもステーキをチェックしている食事だが、往きはステーキの設定はなく、洋食は肉のトリュフハンバーグか、魚のタルト風ブイヤベースになる。どっちにするか。

さすがにあんな事件もあったので、久しぶりに指輪をつけてみた。まあ、今回は一人で移動するところはないので、心配ないだろうが。

では、行って参ります。

 

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デザート万来 [ぶつぶつ]

帰宅すると、ダイニングの上にお菓子が並んでいる。

どちらもご近所様からの頂き物だそうだ。

一つはイタリアンなウェハース 「BABBI」。袋の彩がイタリア国旗にちなんで、白、赤、緑になって洒落ている。ジュリエッタでイタリアになびいている僕の気持ちを良くご存知だ。もうひとつは、新年会でもお世話になったパティシエール、ミセスKさんの手作りマンゴープリン。

さっそく頂いたが、ウェハースはサクサクと軽く、甘さの適当でコーヒーにぴったり。マンゴープリンはちょっと固めのババロアのような食感で、トッピングのイチゴとのバランスが、うーん、さすがの出来栄え。

どうやら僕の甘党ぶりが知れ渡ってきたようで、毎日の夕食後のデザートに事欠かないようになってきた。

ありがたいことです。

 

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長男の帰国 [番外編]

UAEのアブダビへ長期出張していた長男が木曜日に無事帰国しました。

アルジェリアの事件以来、色々な方からご心配を頂きましたが、元気なようです。

ありがとうございました。

ひとまず会社へ出社し、自宅へ顔を出すのは土曜日になります。

携帯電話も解約して行ったので、こちらから連絡は取れませんが、まずは一安心です。

どんな飛行機で飛んできたのか分かりませんが、UAEならエミレーツ航空ということで。

 

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will787さんのブログ(http://will787.exblog.jp/)で見つけた、成田空港へ着陸態勢のエミレーツ航空A380です。総2階建の機体に金色の文字が、何ともお金持ちのUAEらしい雄姿です。


親知らず 抜かれる [ぶつぶつ]

正月明けあたりから、左の上の奥歯が食事時に痛むようになった。

普段は何ともないのだが、硬いものを噛んでしまった時だけ、ズキンと傷みが走る。

前回、歯医者さんへ行ったのは、右の上の奥歯の歯冠が外れてしまった時だから、1年近く前だろうか。たまにチェックしてもらうのも良いだろうと、出張で早く帰れそうな先週の水曜日の夕方に見てもらうことにした。

椅子に座ると、先生が来て、「どうしましたか」と言いながら、左の上の奥歯を順番にたたいていくのだが、痛みはない。ミラーで確認しながら、どうやら先生の見立ては親知らずのようだ。

「ここでしょう」と一番奥の親知らずを叩くのだが、やはり、痛くない。下の親知らずは抜けているし、噛んだ時に痛みが出るのだとすると、噛みあわせのない親知らずが原因というのは、どうもおかしい。

「硬いものを噛んだ時だけ痛いんですけど」と言ったものの、「いや、これだな。こんなに真っ黒でしょう」とミラーを使って見せてくれる。確かに後ろも奥側も真っ黒くなっていて、虫歯のように見える。

でも、痛いのはそこじゃないと思うんですけど。

X線も撮り、他の歯に問題がないことを確認してから、「この部分は一番奥で、どうしても磨けないし、少し斜めに出て隣の歯を押し込んでいて、隙間も傷んでいますね。治療しても再発するから、抜いてしまいましょう」となった。

えっ、今日抜いちゃうんですか?

実際、その後20分ほどで、処置は終わったのだが、それにしても、最近は抜歯も随分と簡単になった。まずは歯ぐきを拭いて、消毒と軽い麻酔をかける。たぶん麻酔だと思うのは、そのあとの麻酔の注射の痛みをほとんど感じないからだ。先のとがったものを軽く押しつけられている感じがするだけで、注射をされている感じはしないのだ。その後10分ほどしたら、すぐに抜歯だ。

こちらの先生、本当にお上手なのだ。左右にこじりますよ、ちょっと引張られますよ、耳元なのでミシミシと音がしますよなど、作業の事前に説明してくれるから恐怖もなく、ものの1分もかからずに、親知らずはきれいに抜かれた。

あー、抜けちゃいましたね。

15分ほど止血のためにガーゼを噛み、食事はアルコール抜きで2時間後、お風呂は3時間後にするように言われ、治療は終わった。後は、抗生物質を飲んで、2日後に消毒に来れば良いらしい。

最後に止血状態を見にきた先生が確認し、「ははぁ、やっぱり隣の歯が虫歯になってますね」と、親知らずに押し込まれていた部分に黒い穴を見つけてくれた。親知らずを抜かないと治療できない場所だから、抜歯したのは正解だった。腫れが引いた1週間後以降に、こちらの治療をすることになった。小さな虫歯なので、すぐに終わるだろう。

ほっとした。

いえいえ、先生を疑っていた訳ではないのですけれど、ちゃんと原因が見つかって良かったです。

 

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