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メルセデスC220dのびっくり ⑨ サイドミラー [メルセデス]

これもどこまでがメルセデスのオリジナルなのか分かりませんが、サイドミラーにも色々な特徴があります。

まずはアクティブブラインドスポットアシスト。両サイドの後方の死角に車がいるとサイドミラー内に赤い三角マークが点灯して、危険を知らせてくれます。最近の車にはほとんど装備されている技術みたいですが、やっぱり便利で安心感が違います。混雑した市内の道路での車線変更では、クイックに車線を移動することが必要ですが、自分の慣れや思い込みで大丈夫と思っても、ミラーに目をやった途端にアラームの有無が確認できるし、点灯時にウィンカーを出すとアラーム音が鳴り響いて危険を知らせてくれます。アラームが鳴って実際に後方を確認すると、これならまだ大丈夫だろうという距離の時もあり、安全側に設定されているような感じです。まあ、歳をとると咄嗟の判断力が落ちますから、ありがたいです。

そしてこのサイドミラーの一番のびっくりは、ギアをバックに入れると助手席側のミラーが下向きに動き、左後方のタイヤ付近を映してくれること。車庫入れなどでは、助手席側が見にくく気を遣うところですが、ミラーがしっかりと一番内側となるタイヤ付近を映してくれるので助かります。しかも、この機能はシートのメモリー機能(https://sugadaira2011.blog.ss-blog.jp/2020-12-07)と連動していて、運転者毎にバックの際の左サイドミラーの位置を記憶しておいてくれます。


ブラインドアラート.jpg

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メルセデスC220dのびっくり ⑧ エアサス [メルセデス]

少し時間が空きましたが、C220dのびっくりです。トランスミッションからの繋がりで、足回りということで、今回はエアサスです。

エアサスペンション、車体と車輪の間で振動を吸収する機構がバネではなく、空気シリンダーになっているもので、昔だとシトロエン(正確にはシトロエンについていたのはハイドロサスですけど)あたりが有名でした。バネのように機械的に繋がっていないので、細かい振動が伝わらずに乗り心地が良いので、高級車に使われています。メルセデスでもSクラスは全車エアサスですね。

Cクラスでエアサスにするには「スポーツプラスパッケージ」というオプションをつける必要があります。以前にも書きましたが、今回のC220dでは本革シートの「レザーエクスクルーシブパッケージ」を選ぶと「スポーツプラスパッケージ」も一緒に付いてきてしまう設定だったので、有無を言わさずエアサスになったのですが、結果として大変満足しています。

車高は運転モードとも連動していて、通常のConfortだと標準、EconomyやSportモードを選ぶと低めになります。Confortでも車速が80km/h以上では低くなるそうで、高速時の車の揚力を抑える安全面の配慮もされています。

さらにセンターコンソールの左側には車高を上げるためのボタンがあって、凹凸の激しいワインディングロードやチェーンの雪道などでは、車高を2.5cmほど上げることができます。今回の十ノ原でも、別荘地内では車高アップにセット。ちょっと格好は悪いですが、特にAutoSock装着時はタイヤの上のスペースが広がって手を入れやすくなりました。というかタイヤハウス内には雪がこびりついていて、2.5cmアップしなかったら手が入り辛くて作業できなかったかもしれません。車高アップはエンジンを切っても記憶されるので、十ノ原滞在中はずっと高い車高が保持されていました。車高アップは、走行モードを変更したり、車速が80km/h以上で3分間走行すると自動的に解除されて通常車高に戻ります。これも安全面の配慮ですかね。

ちょっと気になるのは、新型Eクラスでエアサス搭載車がE300以上に限定されたこと。CクラスよりアッパークラスのEクラスのメイン車種でエアサスのオプションがないというのは残念です。やっぱり長期信頼性の点で問題でもあるのかと疑ってしまいそう。それにエアサス搭載車が増えないとコストも下がらないし、そもそも信頼性アップの改善にも繋がらないですからね。


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オートバックスのタイヤ保管サービス [メルセデス]

取り外した夏用のオールシーズンタイヤですが、保管をオートバックスさんにお願いしました。

ヤナセでもタイヤ交換や保管をやってくれますが、さすがに純正ディーラーでお高く、4本の保管が3万円、交換費用が6,700円/回とのこと。オートバックスだと保管費用が1,430円/月で交換費用も3,300円(バランスなし)とお安い。しかも12か月保管とすると1か月分の割引になり、2回の交換費用を入れても年間で22,000円くらいと、ディーラーさんの半額で済みます。

近くのオートバックスさんに電話で確認し、交換した足で持ち込みました。当初はC220dには4本も積めないと思い、ディーラーの代車で運ぶつもりでしたが、ディーラーさんが一つずつビニール袋に入れてくれて、リアシートを倒して4本を積んでくれました。

オートバックスでは会員登録をして、最大の12か月の保管費用を支払い、手続きは完了。10分ほど待って、ピットのスタッフがタイヤを取りに来てくれて、傷の有無を確認して引き取ってくれました。

タイヤ交換は、10日ほど前にネットで申込しなければなりませんが、夏タイヤはオールシーズンタイヤですし、急に交換が必要になることもないでしょうから、問題ありません。


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センターホイールキャップの交換 [メルセデス]

スタッドレスタイヤを購入することになり、ホイールが新調されました。

お安いヤナセオリジナルのホイールですが、センターキャップを元々ついていたメルセデス純正のホイールのものと交換しました。直径が75mmで、中の構造もぴったり一緒だったので不具合はありません。

ホイールのセンターキャップを交換するには、ホイールを外して内側から押し出すのが普通ですが、ホイールが付いたままでも可能です。その際に使用するのが、凹凸面にも対応する吸盤。厚手のジェルが凹凸面に合わせて変形してぴったりくっつき、吸いつきます。ホイールキャップの汚れを濡れ雑巾で拭き取っておくと、外すのが難しいほどの吸引力です。吸いつけた吸盤をグッと引っ張れば、完了。Euro Forschの吸盤をゆっくり外し、ディーラーで外してくれたメルセデスのキャップをスタッドレスのホイールにパチンと嵌めるだけ、簡単です。

外してみると、センターキャップの中の構造も、純正ホイールとEuroForschで全く同じ。3つの爪をばねで固定していて、さすがヤナセオリジナルで純正品との互換性も考慮されていました。


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結局、スタッドレス [メルセデス]

オールシーズンタイヤでタイヤ交換無しを目論みましたが、撃沈。結局スタッドレスタイヤを購入することになりました。

十ノ原では、オールシーズンタイヤでも圧雪路では問題なく走れることを確認したのですが、やはり雪の降り始めなどのシャーベット状の雪には弱く、坂道では後輪がスリップしてしまいます。別荘地内などは、狭くてクネクネした坂道が多いし、そうした場所だと布チェーンを積んであったとしても装着に難儀することは目に見えています。私でも難儀するとなると、家内は全く手が出ないでしょうし、残念ながらスタッドレスが必須と判断しました。

C220dはFR車だからか、スリップするのは後輪のみで、前輪のハンドリングに問題はありませんでした。なので、現行のホイールと同じものを2つだけ購入し、後輪だけをスタッドレスにすることも考えました。この方法のメリットは、後輪2つだけならC220dに積んで十ノ原へ運べることで、年に2回のタイヤ交換を自分ですることも我慢できそうと思ったのですが、ホイールだけで1つ99,000円もするし、前後の車輪で違った種類のタイヤで走るというのも、ちょっと気持ちが悪い。自分でするといっても、だんだん歳をとってきて、タイヤ交換で何か間違いがあってはいけないし、そうなると全部をスタッドレスにして、タイヤ保管と交換をカーショップでやってもらうのが一番良いだろうとの結論に至りました。

十ノ原から戻り、すぐにヤナセに連絡をして、ホイール付きのスタッドレスタイヤを注文することにしました。タイヤはミシュランから昨年新しく発売された「X-Ice Snow」です。

以前のジュリエッタではYOKOHAMAのiG5(https://sugadaira2011.blog.ss-blog.jp/2016-10-16-2)を履いて、特に不満はありませんでしたが、まあメルセデスということで同じ欧州のミシュランが良いかと。ミシュランはジュリエッタの夏タイヤとして「Primacy 3」を履いて、燃費やロードノイズなど、とても良い印象でしたし、今回購入したオールシーズンタイヤのCrossClimate+もミシュランですが、これと言って不満はありませんでした(雪道以外はですが......)。

メルセデスのホームページからオプション品で調べてみると、ホイール付きのスタッドレスタイヤで18インチホイールの場合、ミシュランだと374,000円で、ここから値引きが入るとしても結構なお値段です。ヤナセの営業さんに相談すると、ヤナセの販売しているオリジナルホイール「Euro Forsch」のセットなら、同じタイヤで20万円ちょっとで付けられるとのこと。ホイールの違いでこの値段差は大きく、ヤナセのオプション品でお願いすることにしました。メルセデス純正のAMGホイールと言っても、ほとんどの人は知らないでしょうし、汚れ易いホイールですから、センターキャップさえメルセデスのものに交換すれば、見た目も分からないでしょう。

10日にはタイヤが納品されるということで、11日の朝に持ち込み、1時間半ほどでスタッドレスに交換でき、費用は21万円弱で済みました。ホイールのセンターキャップは純正品とピッタリで、5スポークのすっきりとしたデザインも気に入りました。

さっそく翌12日は関東でも雪の予報が出ています。まあ、積もることはないでしょうが、雪が降れば、ちょっと走ってみて、ドライビング感触を調べたいと思います。

結局のところ、純正のブリヂストンのポテンザを捨てて、ミシュランのオールシーズンタイヤの購入(https://sugadaira2011.blog.ss-blog.jp/2020-11-09)と、取り付け費用で掛かった15万円が無駄になったということになります。布製のすべり止め「AutoSock」も予備を入れて2万円くらいしましたが、こっちはまあ、チェーン規制の際にはスタッドレスでも必要なものなので、良しとしますかね。

ちょっとお高い勉強代でした。


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メルセデスC220dのびっくり ⑦ トランスミッション [メルセデス]

メルセデスC220dのトランスミッション、変速ギアは9速です。「それがどーした」とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、9速はかなりレアです。

変速ギアって何?という方のために簡単に書きますと、エンジンの回転数とタイヤの回転数は1:1ではありません。エンジンは毎分千回から数千回のスピードで回転し、それをギアを使って回転速度を落とし、タイヤを回します。まあ、自転車の変速ギアと一緒ですね。何故かって?

少し細かい話になりますが、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関には一番力が出せる回転数というのがあって、アイドリングと呼ばれる低い回転数の時にはあまり力は出ません。だいたい2,000から4,000rpm(毎分の回転数)の間で力が出せるのですが、そのレンジでエンジンを動かしても車の速度は2倍にしかなりません。すなわち、2,000rpmの時速5kmからスタートしたら、エンジンがブンブン回って4,000rpmになっても時速10kmです。そこでギアをつかい、エンジンの回転数を戻して、次の時速10kmから20kmまで加速、また戻して時速20kmから40kmに加速というように、車速をアップしていくのです。

実際にはエンジンの出力性能に合わせて、スムースに加速できるようにギア比は決められているのですが、ギアの数はというと、昔は4速にOD(オーバードライブ)という高速道路用のハイギアがついた5速くらいが主流でした。マニュアルでは人が手足を使ってシフトチェンジするので、そんなに沢山のギアをつけても、操作が面倒ということもありました。

その後、オートマチックという機械がかってにギアチェンジをしてくれるようになり、ギアは多段化してきました。燃費や環境性能を良くするために、エンジンがもっとも効率的に動ける範囲で動かすためで、高速道路の高速化などもあって、高いギアを追加して6速や7速が普通になってきました。ジュリエッタも7速でした。

で、C220dは9速です。特にディーゼルエンジンは低回転から大きな力が出せる反面、回転数を上げることが苦手で、4,000rpm以上に回すことはほとんどありません。むしろ1,500から2,500rpmあたりを多用することが多く、細目にシフトアップするため段数が多いのです。特に上側はギア比が高く、実際の高速道路でも9速に入るのは120km/h以上の時で、110km/h程度では8速のままです。120km/hで9速になった時の回転数が1,450rpmでしたから、いかに低回転で走るかが分かります。これで燃費が良いのですね。

もちろんデュアルクラッチで、シフトチェンジも素早く快適です。ただ、ジュリエッタと比較すると、下り坂でのシフトダウンが少なく、フットブレーキを踏むことが多いのがちょっと気になります。ディーゼルだし、むやみにマニュアルでシフトダウンしてエンジンを高回転にするのも気が引けますしね。

ところで9速の車が他にあるかと調べてみたら、TOYOTAのLexus LC500は10速だそうです。V8で5,000ccのガソリンエンジンで10速のギアとは驚き。何とも贅沢な話です。さすが1,350万円!


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メルセデスC220dのびっくり ⑥ コックピットディスプレイ [メルセデス]

最近の車の運転席のメーターはアナログメーターではないものが増えました。

ちょっと書き方が正しくないかもしれませんが、見えるメーターは従来型の針が動くアナログメーターですが、機械式のメーターではなく、ディスプレイ上に描きだされた「アナログメーター」です。

Cクラスでも2018年のマイナーチェンジ前までは通常の機械式アナログメーターが、速度とエンジン回転数の2つ使われていましたが、6500点もの部品が刷新された現行モデルでフルディスプレイ型のメーターに変更されました。

今の世の中の流れからすると、こうしたディスプレイに表示するほうが低コストで自由度も高く、主流になっていくのでしょうが、やはり信頼性が最大のポイントだったと思われます。

最近は信頼性という点では自動車の比ではない航空機でも使われだしていて、色々とトラブルのあったボーイング737Maxでも運転席の前には大きなディスプレイが2つあって、必要な情報を瞬時に切り替えて表示することができるようになっています。操作そのものは物理的スイッチですが、視覚情報は高精細ディスプレイにするという流れは止まらないと思います。

また、最近の車では速度とエンジン回転数以外の表示情報が増えてきたということもあります。ナビ、ラジオや音楽などのメディア、燃費、空調、ライト等々、できるだけドライバーの視線範囲のコックピットに情報を表示するため、フルディスプレイ化が必須になってきたものと思います。一方でそれほど頻繁に使わないスイッチ類は、物理的なクリックスイッチを多用しているのもこのメルセデスの良いところ。センターコンソールにはエアコンやハザード、メディアなどのボタンが並んでいます。ちょっと心配しているのは、次のCクラスでセンターコンソールに、テスラ車のような大きなディスプレイが鎮座しているらしいこと。こうなるとタッチパネルタイプになって、クリックできる物理スイッチは隅に追いやられそう。デザインと操作性のせめぎ合いがあるのでしょうが、タッチパネルの多用は考え物です。押したかどうか分かりにくいし、モニターが汚れそうです。

話を戻して、コックピットディスプレイですが、まあ、いろいろな表示スタイルが選べます。

左の速度計は常時必要として、右側の部分はエンジン回転数以外にナビや燃費、距離情報などが表示でき、ステアリングの右手のスイッチを使って運転中でも切り替えることができます。目新しかったのは前後左右の加速度計。運転中の加速や減速、左右のカーブで車に発生する力を表示してくれます。穏やかな運転をしていれば1目盛りくらいしか動きませんが、急加速や急ブレーキをしたり、高速でカーブに突っ込んだりするとグッと赤いマークが動き、車に強い負荷がかかっていることが分かります。視覚的に安全運転を見せるというのは、なかなか良いアイデアだと思います。言わばゲーム感覚ですが、将来的には、こうした加速度データで事故の予測や、自動車保険の保険料にも反映されたりするようになるのでしょうね。

わざわざナビの地図を小さな回転計の部分に映す必要があるかというと、実はあります。音楽を聴く際、Apple Car Playを使ってAmazon Prime音楽にしていると、CDジャケットが高精細でセンターモニターに出てくるので、ついこちらを見たくなってしまい、ナビの地図はドライバーの方へ追いやられるというわけです。右左折などの運転情報は、Head Up Displayでフロントガラスに映し出されるので、都度細かい地図を見る必要はありません。そしてこの回転計の部分に移されるナビがすごいのは、車の速度によって縮尺が自動で変わり、交差点で停止すると建物の形まで表示されるくらいまで拡大されること。一方で60km/hくらいで流れている時は縮小されて、ちょうど地図の動きが視認しやすいサイズになります。うまく考えられてますね。さすがに名称などの文字表示はありませんが、十分に使えます。

そうそう、そう言えばメルセデスではナビに入っているテレビを運転中に見ることは出来ません。もちろんジュリエッタの時のようにTVキャンセラーを付けることは可能で、そうしたキットも売られているのですが、それをつけると車載システムにも車速情報が入らないなどの影響が出て、事故回避エラーなど予期せぬトラブルが発生する可能性があるとディーラーさんから脅かされています。トラブって車載システムの再インストールをするには、かなり費用もかかるそうですし。そもそも多用している圏央道や関越道では、トンネルと山間ルートのためにTV電波の入りが悪く、TVが見られないことも多かったので、C220dになってからは、もっぱら音楽です。

そして速度計と回転計の間のスペースには、メディアやナビの文字情報以外にも、距離、燃費や、自動運転時のアシスト情報を出すことができ、これが結構役に立ちます。

自動運転で前方の車に追従している時には、車が勝手にアクセルとブレーキを操作してくれるのですが、そもそもちゃんと前の車を認識しているのかどうか、ドライバーには分かりません。そろそろブレーキなのにかからないという時もあって、ちょっとひやっとするときがあります。アシスト画面を選ぶと、前方の車を認識している場合には、その距離に応じた大きさで車の絵(もちろんCクラスセダン)が画面に現れて、それが見えればC220dがちゃんと前の車を見ていることがドライバーにも分かる仕掛けです。ここにメルセデス車の絵が出ている時は、ブレーキのタイミングが遅れ気味でも安心していられるというわけです。


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メルセデスC220dのびっくり ⑤ シート [メルセデス]

メルセデスの運転席のドアを開けると、シートは一番後ろに下がっていて、ハンドルも遠く高い位置になっています。「イージーエントリー」という仕様で、降車時にエンジンをOFFにしてドアを開けると、シートとハンドルが動き、とても乗り降りしやすいです。特に家内が運転した後だと、シートはかなり前になっているので、ジュリエッタの時には車に乗り込んでからオートシートのボタンを押して窮屈な足元を広げる動作が必要でしたが、メルセデスならいつでも乗り降りが楽ちんです。

パワーシートは前後と座面の高さ(前後別)、背もたれの角度だけでなく、ヘッドレストの高さと座面の長さまで調整ができます。特に座面の長さは太ももの下をサポートしてくれるので、長距離運転の際など、ずいぶんと楽に感じます。ハンドルも、電動チルト&テレスコピックステアリングの稼働範囲は広く、背の低い家内でもちゃんとポジションを取ることができます。

まずはアクセルとブレーキ、フットレストに足がちょうど届く位置までシートを前に出し、その後ボンネットの先端まで見えるようにシートの高さを調整、最後に握りやすい位置に背もたれの角度とステアリングを調整します。

シートとステアリング、サイドミラーにヘッドアップディスプレイの位置は3つをメモリーすることができ、直前の運転者の位置を記憶しています。ですので、前日家内が運転した後、私が乗り込んでスタートボタンを押すと、シートがグーッと前に移動してきてしまうので、すぐに私のポジションを記憶させた「1」のボタンを押し、自分の設定ポジションに変更しなければなりません。

そしてびっくりなのは、そうした機能(イージーエントリーは除く)が助手席にもついていること。運転席と同じように3人分のシート位置をメモリーしておき、自分好みのポジションを呼び出すことができます。

シートの形も良く、腰の両サイドが張り出した「バケットシート」で、コーナリングでもしっかりと体を支えてくれます。背もたれ下部には「電動ランバーサポート」もついています。

オプションの本革シートは触り心地が良いけど、夏場に蒸れて困るという人も大丈夫。ローレウスエディションの本革シートにはベンチレーターがついています。座面からファンで送風してくれるもので、夏場には重宝しそう。もちろん電動ヒーターも搭載されています。

ジュリエッタで初めて経験した「シートヒーター」は、寒い十ノ原への移動では必需品になりましたが、今度は「シートベンチレーター」で、さらに快適に過ごせそうです。


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メルセデスC220dのびっくり ④ ドア [メルセデス]

メルセデスでよく言われるのが「ドアを閉める音が良い」ということ。

車体の剛性が高いからで、その反面、ドアの開け閉めはどっしりと重いのかと想像していましたが、殊の外、軽いです。ドアを開けて乗り込みドアを閉めると、ドアが車体と一体化して、車内が守られる感じ。重たいドアをしっかりと支えて固定しているヒンジ部品はアルミ合金の削り出しでかなりの厚さがあり、簡単に歪まなさそうです。日本車に比べてドア剛性が高いを言われるドイツ車ですが、速度無制限のアウトバーンでの安全基準が活かされているのかもしれません。
ヒンジの下のフレックスチューブには電装部品の配線が入っています。その太さからもパワーウィンドウやライト系以外にもスピーカー、パワーシートやシートヒーター制御などの多種の電装部品が装着されていることが伺い知れます。
キーロックと解除がドアノブに触るだけでできるのは「キー」のところで触れたとおり。これは運転席だけではなく、助手席や後部座席のドアでもOK。お金かけてますね。そして夜間など暗い場所だと解除後にすべてのドアノブがLEDで照らされて位置が分かるようになっています。同時にドアの下方の足元も照らしてくれます。ウェルカムライトだそうですが、キーのボタンで解錠した場合と、ドアノブタッチで解錠した場合の光り方が違っています。
キーで解錠した場合は、車よりも離れたところから作動させたと認識するのか、ヘッドのデイライトとリアのブレーキランプが点滅し、ドアミラーが開きながら点滅します。その次に上記のドアノブとサイドミラーのLEDが光り、さらに少し遅れてから室内灯が点灯するというシークエンス。ドアノブに触れて解錠した場合には、ヘッドのデイライトは点灯しません。こうしたちょっとした違いにも「なかなかよく考えているなぁ」と感心してしまいます。普通ならドアを開けることで物理的にスイッチが入り室内灯が点灯する仕組みですが、メルセデスではドアを開けなくても室内灯が点灯します。そして何もしないでいると、しばらくしてから自動でキーロックがかかり、ドアミラーも点灯しながら格納されて、室内灯が消えます。間違えてロック解除しても、触らなければ元のロック状態に戻るというわけです。
ドアを開けると車体の下側、「スカッフプレート」と呼ばれる部分に「Mercedes-Benz」という文字が光って浮かび上がるのも洒落ています。ドアを開けたとたんに明るく光り、しばらくすると光度が下がって光り続けます。こうした細かな気遣いに感服です。
フロントドアはジュリエッタと比べて4cm短くて110cmを切りますが、大きく開くため乗り降りは楽です。そして乗り降りのしやすさには、中のシートも関係するのですが、それはシートのところで。
こちらにも、びっくりする仕掛けがありました。
ドアヒンジ.jpg
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メルセデスC220dのびっくり ③ 安全支援システム [メルセデス]

最近の車の安全運転支援システムには驚かされます。

日本車だとスバルの「アイサイト」が最初でしたでしょうか。日産の「プロパイロット」、ホンダの「ホンダセンシング」、トヨタの「トヨタセーフティセンス」など、最近はどのメーカーも搭載していて、機能的にはあまり差がないように見えます。

メルセデスのそれが凄いのは、カメラやセンサーの数。フロントガラスの上部には2つのカメラがあり、歩行者や車線、道路標識などのステレオ情報を読み取ります。フロントグリル中央には長距離、その脇に中距離のミリ波レーダー、後方にも左右のミリ波レーダーと衝突防止用のロングレンジレーダーがあって、近くの車や障害物との距離を測定しています。近接用の超音波センサーは前後のバンパーに6つずつ。加えて360度モニター用にフロントグリル中央、両サイドのミラー下部、そしてリアハッチにカメラが内蔵されています。

びっくりしたのはリアカメラ。ジュリエッタではリアナンバープレートの近くにあり、雨の日など水滴で見にくく、雪道走行の後などはドロ汚れで全く見えないことがありました。メルセデスのそれは、なんと格納型。必要な時に「カチャッ」と蓋が開き、ナンバープレートの上にカメラが出てきます。

360度モニター以外はAクラスからSクラスまで全車種に標準装備としているところもメルセデスの凄いところ。安全な最も優先されるべきという思想です。もっともその分は車両価格に載せられているのでしょうが、数が増えることでコストも下がり、結果として皆が恩恵を受けられることになります。

この標準装備の「レーダーセーフティパッケージ」では、「前方車との車間キープ」「車線キープ」「サイドミラーの死角のアシスト」「後方からの衝突アラート」「歩行者などの前方障害物衝突回避」がなされます。そして衝突が不可避の場合に乗員を保護するための「プリセーフ(シートの背を起こし、シートベルトを巻き上げる)」なんていうのもあります。高速道路ではウィンカーを点滅させるだけで、安全を確認の上で車線変更をしてくれる「アクティブレーンチェンジアシスト」もありますし。そうそう、良くブレーキとアクセルを踏み間違える老人の事故がありますが、メルセデスでは1m以内に障害物がある場合にアクセルを踏んでも時速2km以上出ずに、アラームで誤発進を知らせる「ドライブアウェイアシスト」がついています。さらに、道路にバックで出る場合、横切る車が近づいてくると音で知らせてくれて、必要なら自動ブレーキも作動します。まあ、実際に起こってみないと分からないものもありますが、至れり尽くせりという感じ。

そしてメルセデスの安全支援システムの素晴らしいのは「ソフトの完成度」だそうです。(聞いた話なので)

どんなにセンサーを増やして情報が増えても、それを使ってどのように車を制御するかが使いやすさのポイントで、たとえば近接センサーにしても、ドライバーが意図して近づいているのか、そうでないのかを上手く判断し、無意味なアラームを極力出さないのがメルセデスなのだそうです。

狭い道で突然アラームが鳴ってびっくりすることもありますが、同時にセンターモニターに360度カメラの画像と近接部位が赤く表示されるので、何が起こっているのか分かるのも、運転者目線で、とてもありがたい仕様です。


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メルセデスC220dのびっくり ② エンジン [メルセデス]

C220dのエンジンはディーゼルで、排気量は1949ccです。

名前からすると2.2リットルクラスかと思いきや、2リットル以下で税金もお安い。なんで名前が220になっているかというと、2015年に現行Cモデルにディーゼルバージョンが投入された時のエンジンが2.2リットルサイズの2142ccだったからです。その後2018年に現在の1949ccのエンジンに換装されましたが、マイナーチェンジの扱いで名称は変えず、そのままになっているというわけです。マイナーチェンジでエンジンを乗せ換えるというのも凄いですが、このエンジン、排気量が小さくなったのにも関わらず、以前の170馬力から194馬力に出力アップして、トルクは400Nmと変わらず。技術革新は凄いです。この秋に日本でも発売された新しいEクラスにも同じエンジンが使われています。マイナーチェンジでエンジン換装ができるというのは、シャーシや補機などの設計が許す技ですが、同じエンジンを使うことでメルセデスとしての投資製造コストが下げられるというメリットがあります。車重が80kgくらい軽いCクラスにEクラスと同じエンジンが使われているということは、パワーウェイトレシオはCクラスのほうが高いということになり、何となく得した気分。

重たいボンネットを開けてエンジンルームを覗いてみると、ほとんどの部分がカバーされていて、触れるところはウィンドウォッシャー液を入れるところくらい。前面や後方斜めに補強の金属部材がみえ、ボディー剛性の高さがうかがえます。ほとんどの場所に吸音材が貼り付けてあり、遮音対策が万全にされています。

「このご時世にディーゼルかよ!」という声も聞こえてきそうですが、実は今時のクリーンディーゼルのCO2排出量は、高速をすっ飛ばすような走り方だと、ハイブリッド車よりも少ないです。同じ体積のガソリンと軽油では、軽油が1割ほどCO2を多く出しますが、同一距離を走る場合の燃料消費量は3割近く良いので、トヨタの得意なハイブリッド車でも高速長距離移動では、ディーゼルにかないません。さらにエコと言われるEV車の場合、原発が稼働しにくくなった今日の火力発電によるCO2増や、リチウムイオン電池を製造する工程でのCO2排出まで考慮すると、廃車になるまでの総CO2排出量はクリーンディーゼル車と大差ないという試算もあります。まあ、実際には廃車になっても、電池は取り出して家庭での据え置き蓄電池に再利用するなどして有効活用されるでしょうから、正確な試算ではないかもしれませんが。

このところの税制改正で、クリーンディーゼルの減税を縮小するという話が持ち上がっていますが、総CO2排出抑制という俯瞰的な視点で、しっかり議論してほしいところです。まだまだディーゼルというと、昔の黒い煙を出してうるさく走る車だと思っている人が多いですからね。

いずれにせよ、米国ではバイデンさんが大統領になり、欧州でも環境対策は一気に進むでしょう。世界中でガソリンやディーゼルなどの内燃機関の車が売れなくなる日は近いのかもしれません。

その意味でも、今回のC220dはディーゼル車に乗る最後のチャンスだったということになります。


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メルセデスC220dのびっくり ① キー [メルセデス]

このタイトルで、いったい幾つのネタが出てくるか。最近の他社の車との比較した訳ではないので、「そんなの当たり前!」というネタも出てきそうですが、まあ、8年前のイタ車のジュリエッタとの比較ということで、メルセデス初オーナーとして驚いたという話です。

まずは「キー」。もちろん今はやりのスマートキーです。

キーには解錠と施錠のボタンがありますが、キーを身に着けてドアノブの内側を触ると(開ける時に手が触れる面)解錠し、外側の部分に触れると施錠します。使ってみるとかなり便利で、納車以来、スマートキーのボタンを押したことはありません。もちろんキーを差し込んだり回したりという作業がないので、ポケットやカバンに入れっぱなしで済み、持ち歩きを意識させません。トランクもボタンではなく、トランクリッドのモール裏を触れば解錠して自動で開きますが、「フットトランクオープナー」が付いているので、リアバンパーの下に足を入れて戻す動作をするほうが簡単です。両手がふさがっていても開けられるというわけです。何から何まで至れり尽くせりという感じ。

そしてこのスマートキーは2つ付いてきますが、2つが全く同じものとして機能するのが便利。たとえば、コンビニに駐車して運転席を下りて買い物に行き、あとから家内が買いたいものを思い出して追いかける場合、家内がキーさえ持っていれば、助手席を下りてから助手席のドアを触るだけで施錠することができます。

そんなスマートキーを初めて使いますが、物理キーが内蔵されているとは知りませんでした。キーチェーンに付けるための穴かと思いきや、裏のボタンを押すとそこから物理キーが出てきます。スマートキーの電池がなくなってしまった時には、この物理キーでドアのロックを解除することができます。ドアノブの先端カバーを外すとキーを差し込む孔が出てくるので、そこにキーを差し込んでフツーに開けられるそうです。

でも、車のエンジンスタートはどうするのか?キーを差し込むところはどこにもありません。実はセンターコンソールの中、USB端子の前の右のドリンクホルダーにスマートキーのマークがあり、そこにキーを置けば、電池がなくてもエンジンを起動することができます。車側から無線でキーのイモビライザーを読み込みに行くようです。凄いですね。また、この物理キーでダッシュボードのグローブボックスに鍵をかけることができるので、ホテルなどで車の移動をお願いする際には、貴重品を入れて鍵をかけ、物理キーを外したスマートキーをドアボーイに渡すということもできます。あまりないシチュエーションかもしれませんが、良く考えられています。

そういえば、秋の新番組で妻夫木君と吉高由里子が主演の「危険なビーナス」の第2話で、ディーン様がメルセデスのSクラスを運転し、下りてさっとドアにタッチしてキーを掛ける場面がありました。「おー、やってる、やってる」と、一人悦に入ってしまいました。


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ミシュラン クロスクライメート+ [メルセデス]

---- 2020.12.31 追記 -------

十ノ原の雪の坂道でスタックしました。オールシーズンタイヤの過信は禁物のようです。メルセデスC220dがFRの後輪駆動で、FF車よりも雪道に弱いこともあるのでしょうが、坂道発進は予想以上に困難でした。メルセデスでは通常のチェーンは使えないので、布チェーンのAutosockなどを携行されることをお勧めします。ハンドリングやブレーキングに問題ないので、前輪はオールシーズンでも大丈夫ですが、後輪はスタッドレスにすることをお勧めします。C220dは前後輪でサイズが異なるので、後輪のみスタッドレスでも違和感はありません。残念ながら、年に2回のタイヤ交換が必要になりますけど。

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メルセデスC220dでは、納車時からオールシーズンタイヤにしました。

購入車にはブリヂストンのPotenzaが装着されていますが、もちろんサマータイヤです。今までジュリエッタやその前のオデッセイでも、冬にはスタッドレス、春・夏・秋はサマータイヤと、年に2回のタイヤ交換をやってきて、スタッドレスとは15年以上のお付き合いになります。確かオデッセイのスタッドレスは鉄チンだったような。重かったです。

このところ、毎年2回のタイヤ交換も重労働になってきました。4年前にジャッキアップの油圧ポンプを購入して(https://sugadaira2011.blog.ss-blog.jp/2016-08-18-1)作業がだいぶ楽になったとは言え、寄る年波には勝てず、そろそろタイヤ交換の要らないオールシーズンタイヤを考えていました。最近はいろいろなメーカーが出してきていて、性能も良くなっているようです。

ディーラーのオプションでは、スタッドレスタイヤはあるもののオールシーズンタイヤはなく、自分でネットで購入してくれれば付け替えはサービスでしてくれるとのこと。その気なら取り外したポテンザをネットで売ればそこそこの値段で売れるとも言われたのですが、大きなタイヤを梱包して発送する手間を考えて、処分してもらいました。

C220dのローレウスエディションは、スポーツタイプということもあって、タイヤはAMGホイールの18インチで、前輪が225/45、後輪が245/40です。今回のC220dに合わせて購入したのは、ミシュランの「クロスクライメートプラス」で、ネットでそれぞれ2本を購入し、合計13万円でした。もともとジュリエッタのスタッドレスを3シーズン履いてきて(https://sugadaira2011.blog.ss-blog.jp/2016-10-16-2)、今年の夏も履きつぶして新しいスタッドレスを買うつもりで10万円を予算化していたので、それほどおおきな追加出費とはなりませんでした。

「クロスクライメートプラス」は「雪も走れる夏タイヤ」という触れ込みで、普通のウェットやドライ面は問題なく、実際三重への往復の新東名でもロードノイズ含めて快適でした。MOマーク(Mercedes Original:メルセデス純正タイヤ)はありませんが、速度インデックスもYでOver300km/hですし、通常路ならミシュランで大丈夫でしょう。雪道はこれからですが、V字型の大きなトレッドパターンでグリップ力は強そうなものの、スタッドレスにあるような細かいサイプ(溝)はなく、凍結面でのグリップはあまり期待できません。またV字の向きのせいで、バックでのグリップ力も弱いとの情報もあり、下り坂で止まってバックする場合など、注意が必要かもしれません。まあ、走ってみないと。

そろそろ十ノ原から雪の便りが届き始め、11月21日からの連休で訪れる予定ですが、クロスクライメートの雪道デビューとなるかどうか。飯山か野沢温泉あたりまで足を延ばせば、チェックできるかもしれません。


ミシュラン.jpg

タイヤパターン.jpg

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メルセデス C220d ローレウスエディション [メルセデス]

今回購入したメルセデスはCクラスセダンのディーゼル車です。

メルセデスが欲しいとカタログを見始めて、最初はAクラスやCLAなどのコンパクトを考えていましたが、家内から「Cクラスセダンのローレウスがカッコ良い」と言われ、よく見てみると車幅はCクラスセダンと同じでした。今までのジュリエッタと比較しても、車幅で1cm、ホイルベースで20cm大きいものの、FRであるためかハンドルは切れて、最小回転半径はジュリエッタより0.3m小さい5.2mで、かなり小回りが利きます。トランクの長さだけ全長は長くなりますが、取り回しや運転のし易さを考えると、変わらないと判断しました。

Cクラスセダンには、受注生産のC180、C200ローレウスエディション、C350eなどがありますが、ディーゼルとなると1車種で、C220dローレウスエディションしかありません。算段のところでも書きましたが、毎年の走行距離を考えるとディーゼルが第一候補で、CO2排出の環境負荷も少なく、EVやハイブリッド以外で選択するとなるとディーゼルになりました。EVはまだ航続距離と値段が我が家の使い方には合わず、ハイブリッドはメルセデスではマイルド型で、環境負荷対応というよりは低速時の加速改善にポイントを置いていて、燃費のメリットはほとんどなしです。なお、ディーゼルの燃費ですが、今回三重まで往復して771kmの全行程で19.2km/Lになりました。以前に代車で乗ったプリウスが十ノ原往復で24km/L(https://sugadaira2011.blog.ss-blog.jp/2013-07-19-2)でしたから、ガタイとスピード、乗り心地に燃料代を考えると、十分にメルセデスのディーゼルに分があります。

オプション装備ですが、まあ退職金を充てにした段階で、多少の贅沢に目をつむってしまったところはありますが、本革シートと360°カメラを必須として選び、結局「スポーツプラスパッケージ」と「レザーエクスクルーシブパッケージ」を選ぶことになりました。実はカタログを見るとレザーエクスクルーシブパッケージを選べば本革シートと360°カメラが装着となっていて、スポーツプラスパッケージは必要ないのですが、現在輸入されているC220dで「グラファイトグレー」色のモデルでは、本革シートにスポーツプラスパッケージが付いているものしかないとのことでした。このあたりは、モデルチェンジ末期で日本に輸入される車種に限りがあって、自分の好みとは違うものしか選べない場合もあるようです。もちろんどうしてもといえば新たに本国に発注して買うこともできるでしょうが、その場合には値引きはほとんど期待できなくなります。

そして、付随的についてきたスポーツプラスパッケージですが、エアサスペンション、ヘッドアップディスプレイ、フットトランクオープナー、自動開閉トランクリッドがついてきて、これらがなかなか優秀で「あって良かった」という装備なのでした。特にヘッドアップディスプレイは視線を動かさずに運転でき、疲労が少ない事が実感できました。体験するまではたいしてメリットないと思っていましたが、運転時に最も酷使しているのは視力なのだと実感しました。

また、エアサスは決してフワフワというわけではなく路面の小さなノイズがオブラートで包んだように消えて、まさに空気を介して車体が浮いている感じです。故障すると目が飛び出る費用がかかると聞いていましたが、最近のものは7-8年は持つらしいです。部品の当たり外れもあり、交換すると一つ10万円くらいするそうで恐怖ですが、乗り心地はジュリエッタと比較して格段に良いです。

その他、色々と初めてメルセデスに乗ってみて驚くところがあるのですが、それはおいおいとブログネタにさせていただきます。

最近の車や、メルセデスオーナーに言わせると「当たり前」なのかもしれませんが、「えー、そんなことまで」という驚きが一杯です。


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メルセデス購入の算段 [メルセデス]

今回購入したC220dは、メルセデスの中では中間ランクの汎用セダンですが、大変お高い車です。

車両本体は639万円ですが、本革シートや360°カメラ、エアサスなどのメーカーオプションが90万円、フロアマットやETC、ドライブレコーダーにコーティングなどのディーラーオプションが35万円で、合計は764万円! よほどの車好き、メルセデスフリークなら別ですが、フツーのサラリーマンが手を出すのは難しい価格レンジで、当初から、買うとすればまとまったお金の「退職金」を充てにするしかないと思っていました。

退職金が入るのはまだ2年半先で、なぜメルセデス購入に至ったのか?そこには、ジュリエッタを乗り続けた場合の費用、2年半後に買うであろう新型Cクラスの値段、そして現行モデルを売り切りたいディーラーの値引きがありました。

まずジュリエッタに乗り続けたとしてかかる費用ですが、すぐにやってくる12月の1年点検が2回と9年目の車検が1回。これらの合計が65万円と考えていました。特に車検では、前回9万円かかったエンジンのタイミングベルトの交換が必須で、それら以外にも色々と手を入れることになるだろうと考えていました。そして燃料代。ディーゼルにした場合の燃料費ダウンが年間8万円と見積りました。ジュリエッタはハイオクで年間1.2万キロの走行でおよそ16万円のガソリン代がかかっていました。ディーゼルになると燃費が3割良化し、軽油はハイオクより3割安いので、合計で燃料費は半分になるとし、2年半で20万円と見積りました。合計でジュリエッタに乗り続けた場合と新車に買い替えた場合のランニングコストの差額は85万円となりました。

続いて、2年半後に購入する新型C220dの価格ですが、今までのメルセデスの価格設定から推察すると、おそらく30万円くらいアップするというのがディーラーさんの話です。技術革新で新たな機能が付与されたり、高性能化する中でモデルチェンジの度に価格アップがこのところの傾向です。安全運転支援系はほぼ完成域で、レベル3の自動運転については、法的な規制(事故責任をどこまで車が負うかなど)の問題もあって、すぐに実用的なレベルに進むとは思えません。現行の「高速道路で60km以下」という範疇で手放し運転ができる程度なら必須とも思えませんし、ハンドルから手を離すかどうかだけの違いで、現行のレベル2のメルセデスの運転支援でも十分に楽チンで安全な運転ができると考えました。またモデル末期になってくると、色々なオプションが標準装備になっていることも加味すると、モデルチェンジしたての車は、実質的には50万円以上高いと推定できます。値引きについては難しいですが、発売直後だとゼロ、1年経っても30-40万円と見込むと、今回の提示額とは80-100万円の違いがあり、合せて130-150万円もの違いになります。

そしてジュリエッタの下取り価格ですが、前回9年間で10万km走ったオデッセイが20万円だったことをふまえ、外車とはいえ10年越えの13万kmのイタ車がそれを超えるとは思えず20万円と見込みました。実際の下取り価格は40万円だったので、その差額は20万円です。

一方、メルセデスをローンで購入した場合の金利負担ですが、600万円借入れるとすると、金利1.9%でざっと年間12万円、2.5年で30万円かかることになります。

すなわち、ジュリエッタを乗り続けて2年半後に新型Cクラスセダンを買うとしたら、今より85+140+20-30=215万円高い買い物になるということです。現行モデルでも満足できる車であれば、今買った方がお得と判断しました。

問題は退職金が出るまでの2年半のローンが払えるかどうかですが、頭金の50万円と、月5万円にボーナス20万円加算の年間100万円、2.5年間で250万円のローン費用の合計300万円をひねりださなければなりません。ジュリエッタに乗り続けた場合の上記ランニングコスト85万円を充てるにしても、215万円は持ち出しです。いままで海外旅行費用として積み立ててきたお金が100万円、冷蔵庫の買い替え費用の30万円があったので、あとの85万円は月2.5万円をひねり出せば良いので、何とかなると判断しました。

あとは冷蔵庫が壊れないことを祈るばかりです。


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