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メルセデスC220dのびっくり ⑥ コックピットディスプレイ [メルセデス]

最近の車の運転席のメーターはアナログメーターではないものが増えました。

ちょっと書き方が正しくないかもしれませんが、見えるメーターは従来型の針が動くアナログメーターですが、機械式のメーターではなく、ディスプレイ上に描きだされた「アナログメーター」です。

Cクラスでも2018年のマイナーチェンジ前までは通常の機械式アナログメーターが、速度とエンジン回転数の2つ使われていましたが、6500点もの部品が刷新された現行モデルでフルディスプレイ型のメーターに変更されました。

今の世の中の流れからすると、こうしたディスプレイに表示するほうが低コストで自由度も高く、主流になっていくのでしょうが、やはり信頼性が最大のポイントだったと思われます。

最近は信頼性という点では自動車の比ではない航空機でも使われだしていて、色々とトラブルのあったボーイング737Maxでも運転席の前には大きなディスプレイが2つあって、必要な情報を瞬時に切り替えて表示することができるようになっています。操作そのものは物理的スイッチですが、視覚情報は高精細ディスプレイにするという流れは止まらないと思います。

また、最近の車では速度とエンジン回転数以外の表示情報が増えてきたということもあります。ナビ、ラジオや音楽などのメディア、燃費、空調、ライト等々、できるだけドライバーの視線範囲のコックピットに情報を表示するため、フルディスプレイ化が必須になってきたものと思います。一方でそれほど頻繁に使わないスイッチ類は、物理的なクリックスイッチを多用しているのもこのメルセデスの良いところ。センターコンソールにはエアコンやハザード、メディアなどのボタンが並んでいます。ちょっと心配しているのは、次のCクラスでセンターコンソールに、テスラ車のような大きなディスプレイが鎮座しているらしいこと。こうなるとタッチパネルタイプになって、クリックできる物理スイッチは隅に追いやられそう。デザインと操作性のせめぎ合いがあるのでしょうが、タッチパネルの多用は考え物です。押したかどうか分かりにくいし、モニターが汚れそうです。

話を戻して、コックピットディスプレイですが、まあ、いろいろな表示スタイルが選べます。

左の速度計は常時必要として、右側の部分はエンジン回転数以外にナビや燃費、距離情報などが表示でき、ステアリングの右手のスイッチを使って運転中でも切り替えることができます。目新しかったのは前後左右の加速度計。運転中の加速や減速、左右のカーブで車に発生する力を表示してくれます。穏やかな運転をしていれば1目盛りくらいしか動きませんが、急加速や急ブレーキをしたり、高速でカーブに突っ込んだりするとグッと赤いマークが動き、車に強い負荷がかかっていることが分かります。視覚的に安全運転を見せるというのは、なかなか良いアイデアだと思います。言わばゲーム感覚ですが、将来的には、こうした加速度データで事故の予測や、自動車保険の保険料にも反映されたりするようになるのでしょうね。

わざわざナビの地図を小さな回転計の部分に映す必要があるかというと、実はあります。音楽を聴く際、Apple Car Playを使ってAmazon Prime音楽にしていると、CDジャケットが高精細でセンターモニターに出てくるので、ついこちらを見たくなってしまい、ナビの地図はドライバーの方へ追いやられるというわけです。右左折などの運転情報は、Head Up Displayでフロントガラスに映し出されるので、都度細かい地図を見る必要はありません。そしてこの回転計の部分に移されるナビがすごいのは、車の速度によって縮尺が自動で変わり、交差点で停止すると建物の形まで表示されるくらいまで拡大されること。一方で60km/hくらいで流れている時は縮小されて、ちょうど地図の動きが視認しやすいサイズになります。うまく考えられてますね。さすがに名称などの文字表示はありませんが、十分に使えます。

そうそう、そう言えばメルセデスではナビに入っているテレビを運転中に見ることは出来ません。もちろんジュリエッタの時のようにTVキャンセラーを付けることは可能で、そうしたキットも売られているのですが、それをつけると車載システムにも車速情報が入らないなどの影響が出て、事故回避エラーなど予期せぬトラブルが発生する可能性があるとディーラーさんから脅かされています。トラブって車載システムの再インストールをするには、かなり費用もかかるそうですし。そもそも多用している圏央道や関越道では、トンネルと山間ルートのためにTV電波の入りが悪く、TVが見られないことも多かったので、C220dになってからは、もっぱら音楽です。

そして速度計と回転計の間のスペースには、メディアやナビの文字情報以外にも、距離、燃費や、自動運転時のアシスト情報を出すことができ、これが結構役に立ちます。

自動運転で前方の車に追従している時には、車が勝手にアクセルとブレーキを操作してくれるのですが、そもそもちゃんと前の車を認識しているのかどうか、ドライバーには分かりません。そろそろブレーキなのにかからないという時もあって、ちょっとひやっとするときがあります。アシスト画面を選ぶと、前方の車を認識している場合には、その距離に応じた大きさで車の絵(もちろんCクラスセダン)が画面に現れて、それが見えればC220dがちゃんと前の車を見ていることがドライバーにも分かる仕掛けです。ここにメルセデス車の絵が出ている時は、ブレーキのタイミングが遅れ気味でも安心していられるというわけです。


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