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アメリカ出張 (5) [番外編]

アトランタからサンフランシスコへ向かったデルタ航空の様子です。

本来ならJALと同じグループのAmericanで飛べばマイルも付いたのですが、適当な便がなく、デルタとなりました。でも、そのサービスの徹底ぶりはJALも学ぶべき点があるように思いました。

まずチェックインですが、すべて機械で、乗客自身が画面タッチで入力して搭乗手続きを行います。最初に言語を選択するので、英語が分からない人も問題ありません。

パスポートを差し込むと自動的に情報を読み込んで、予約した便の情報が出てきます。乗る便を確認し、座席や預ける荷物の数などの入力をすれば、搭乗券が出てきます。何も無ければ2-3分で終わりです。今回は預ける荷物があったので、荷物ありと入力すると、なんと25ドルの請求が。その場でクレジッドカードで精算し、その後、人のいるカウンターで荷物を預け、引き換えのタグを搭乗券に貼ってもらい終了です。それでも5分くらいですね。

ここのポイントはチェックインの機械の数です。おそらく50台以上あったでしょうか、待つことがないので、ストレスがありません。JALだと綺麗なお姉さんがニコッとしてくれるものの、かなり待つこともありますね。サービスの本質は何か、実はサンフランシスコのレンタカーHertzでも感じたことなので、また別の機会にお話ししましょう。

また、預ける荷物の料金を取るのも、その分チケットが安くなっているなら納得感があります。後から見ていると、かなり大きな荷物を機内に持ち込もうとしてCAに止められ、その場で荷物室へ入れてもらっている人もいました。この場合だと追加料金はかからないのかもしれません。

搭乗口では、何度も、ビジネスクラスに空きがあるので、アップグレードしませんかというアナウンスが流れてました。どのくらい追加料金を払うのか分かりませんでしたが、乗ってみると席の幅やサービスがだいぶ違うようでした。国内線といっても、しっかり差をつけて、客単価を上げる努力は見事です。

さて機内ですが、席はドアのすぐ後ろで、前方が通路でしたので、足元は広々で快適でした。3人掛けの横も空席だったので、心配した身動きが取れないということはなかったのですが、今回、狭いエコノミー席のために用意した秘策というのが、ブルーツゥースで繋ぐワイヤレスのイヤフォンです。ソニーのノイズキャンセル付きワイヤレスMDR-EX31BNで、相手となる発信機はBuffaloのBSHSBT02BKです。これを座席の肘掛にあるイヤフォンジャックに差し込むと、無線で音楽が飛んできてイヤフォンで聞ける仕組みです。

実は、日本ではまだ駄目なのですが、アメリカでは昨年の11月から原則すべての国内線の旅客機内で小型電子機器PDAの使用が常時認められて、離着陸時でも電源を切らなくても良くなりました。そしてその中にはブルーツゥースのような狭い範囲のワイヤレスイヤフォンも含まれています。日本でも離陸後のWiFiサービスが始まっていますから、そのうち、同じようになるでしょう。

で、使ってみたのですけど、これはかなり便利です。携帯のイヤフォンで胸のポケットにでも携帯が入れてあるなら別ですけど、そうでなければ体が何かと線でつながっている不自由さから解放される喜びはかなりのインパクトがあります。特に長時間で体勢の崩れる国際線はなおさらです。KDさん、お願いします。

番組はというと、予想に反して何と日本語の映画がずらり並んでいました。これはラッキーと思いきや、画面の大きさは大きなタブレットくらいで、解像度が悪く、そしてなんと1本の映画が6ドルという高価格に一気に萎えてしまいました。これは私が思うに、前述のようにPDAが自由に使えるようになり、各自がタブレットに映画やテレビをダウンロードして来て、わざわざ機内で選んで見る人がいないからでしょう。ニーズがないのだから、当然価格は高くなります。設備投資も出来ないし、まあ、消えていく運命でしょう。

ブルーツゥースは使えることが分かったので、あとはiPhoneに切り替えて、ずーっとJ-Popを聞きながら過ごしました。

途中で出てくるサービスは、5時間を越えるフライトながら、ソフトドリンクとピーナッツのみ。もちろん、お金を払えばアルコールも出てきます。驚いたのが、何とビジネスクラスで余った食事をエコノミー席で8ドルで販売していたこと。なんとかチキンが4つ、サラダなんとかが3つとか機内放送し、その後ドリンクと一緒に売り歩きます。前方の席から回っていきますから、早い者勝ちで、すぐになくなっていたようです。余らせても次の便で使えるわけではないし、合理的です。

なるほど、アメリカでChapter 11を経験し、一緒に倒産したノースウェストと合併して再生、今や世界で第三位の規模になった航空会社の逞しさを感じたフライトでした。

さて、サンフランシスコに20分遅れて到着し、その後レンタカーを借りて、空港を後にしました。

週末は色々あったのですけど、まあ無事に過ぎ、月曜日の朝はサンフランシスコの北にあるペタルマという町まで2時間のドライブです。初めての町ですが、レンタカーにはナビが付いているので大丈夫。

こっちのナビ、これがまた凄いんです。

 

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