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ラジオNIKKEI [ぶつぶつ]

この名前を知っているなら、かなりのラジオ通です。

短波のラジオ局で、元々は株や競馬の専用チャンネルでしたから、学生の頃からも縁はありませんでした。当時のラジオは、FM、AM、短波の3種類のバンドがあって、FMの帯域が広いものではテレビの音が聞けるものもありました。

FMは高音質で音楽番組が多かったですが、電車など移動体では電波が弱くてあまり良く聞けませんでした。一般的だったAMも場所によってはノイズが多くて聞きづらく、短波に至っては常に「ピー、ピー、ジー、ジー」とノイズが流れ、その中から音を探すような状況でした。ちょうど映画「コンタクト」の冒頭で、子供時代のエリーがアマチュア無線で「W9GFO」と呼びかける時のように、ダイヤルを小まめに回してチューニングする感じですね。ただ、短波もアマチュア無線同様、電離層で電波が反射し、条件が良いとかなり遠くまで電波が届くことが特徴で、その特徴を活かして日本中で同じ番組が放送されていました。

そしてデジタル化の中で、ラジオの世界も大きく変わり、今やRadikoを使えば携帯のインターネット接続で全くノイズの無いラジオ番組が聴けるようになっています。そして、当然ながらRadikoではAM、FMだけでなく、短波ラジオも聞けることに最近気づきました。

Radikoを使って朝の通勤で「BayFM」を聞いていることは以前にも紹介しましたが、このRadikoで聞くFM放送の難点は、聞ける地域が限られていることです。たとえば関東から車や電車で遠くに移動すると、途中で千葉県のBayFM局は受信できなくなってしまいます。日本中いや世界中で同じ番組を配信できるインターネット環境で配信されているものの、地域性を活かした放送を確保するためにわざわざ他県では受信できないように設定されているのです。

最近はauのLTEのおかげか、新幹線では電波がほとんど途切れないのでエリア再確認の必要がなく、東京から名古屋や大阪まで「Bay FM」を聞き続けられることもありますが、普通は途中で切れてしまいます。そうすると、失礼ながらあまり面白くない地方ラジオにダイヤルを合わせざるを得ず、魅力半減といった感がありました。

そこで見つけたのがこの「ラジオNIKKEI RN2」です。大阪や名古屋でRadikoを起動すると、ローカル局と一緒にいつもこのNIKKEI RN1、RN2の二つの選局アイコンが現れます。「日経」とあるのでビジネス情報中心で、まさか音楽配信をしているとは気づきませんでした。他に選択肢がなくて、たまたまクリックしてみたところ、良さげな音楽がずっと流れていて、感心してしまいました。

名古屋から新幹線で新横浜まで約1時間20分ですが、先日はこの間ずーっと松田聖子が、今週は宇多田ヒカルとMISIAが流れっぱなしでした。音楽といってもさすがに日経、昔の歌謡曲から少し前のポップスにAORと、リーマン好みの音楽を選曲してくれています。

RN1では以前の株や競馬放送ももちろん放送されているようですが、RN2にチューニングを合わせれば、かなりの確率で心地よい音楽を楽しむことが出来ます。

 

RN2.jpg