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加賀懐石 神楽坂前田 芳春庵 [ぶつぶつ]

米国のベンチャー会社と仕事をしています。最近は毎月のように会っていますが、先日の「Salt」でのDinnerのお返しにと、夕食をごちそうになりました。

今回は副社長さんに加え、社長さんが一緒です。彼の奥さんは日本人で、平生は広尾で暮らしているそうで、東京近辺の美味しい食事処をご存知です。最近奥さんが見つけてお気に入りというお店に連れて行ってもらいました。新丸ビルの隣の東京海上ビルのはす向かい、日本生命丸の内ガーデンタワーの2Fにある「神楽坂前田 芳春庵」さんです。

お店に入ると和服の仲居さんが畳の床に膝をついてお迎えです。違いますねぇ。靴を脱いで奥の個室に入ると、畳敷きの部屋に低めのテーブルとイスが置いてあります。これなら海外の方も楽に座れます。

料理は加賀懐石。食前酒からデザートまで全11品でした。 

食前酒は、金箔と菊の花びらで秋の風情たっぷりの「冷酒」。

先付は、「子持ち鮎の焼き物にイカ」です。デトックス効果のある葉が添えられていて、金山時味噌で頂きます。

続いてもう一品の先付は「かぶら煮とアナゴ」。すっと箸で切れ、口の中でとろけるダイコンに、品の良いアナゴの香ばしさが光ります。

皿盛りは「お造り」です。マグロ、鯛、白エビの三品盛り。見事なお刺身に本山葵の辛みと甘みが絡みます。

汁物は「まつたけとお豆腐」です。もはや説明不要の秋の一品。海外の方も日本の秋はこれが一番と言ってました。

お凌ぎは「焼き麩」です。ふわっとして、且つ噛みごたえもあって、箸休めです。

焼き物は太刀魚マスカット添え。これも斬新な味でした。

椀は治部煮。加賀懐石と言えば、外せない一品です。ねとっとした味噌仕立てで鶏、魚、野菜の美味しさが凝縮しています。

止物は鯛酢〆とキャベツ。酢でしめた鯛を初めて頂きました。治部煮の後だけにさっぱりと、でも凝縮した鯛の旨みが光ります。

食事はマイタケご飯に赤だし味噌汁、香の物。たっぷりの料理の後でしたが、箸が止まらず、しっかり完食です。うまい!

最後のデザートは柿と麩まんじゅう。笹にくるまれて蒸された麩にはこし餡。美味でした。 

本格的な加賀懐石は初めて頂きましたが、何とも手が込んでいて、また品のある料理に舌鼓を打ちました。子供のころに想像していた「偉い人イコールお金持ちの人の食事」を食べた気がしました。

それにしても、一体幾らの料理だったのか、お任せだったようで良く分かりません。芋焼酎もロック1杯で1,800円していましたから、推して知るべし、自分ではとても来れないお店です。 

ごっつぁんでした、社長さん! 

 

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