SSブログ

都会の昼食(158) てんぷら 阿部 ランチかき揚丼 [都会の昼食]

午前中に出張があり、昼頃に東京駅近辺に戻ってくる日はチャンスです。

午後に会議などが入っていなければ、13時に少し遅れても不審がられることもありません。ちょっと遠いところへ足を延ばしたり、昼休みで混雑するお店が空き始めた時間に訪れたりできます。東京駅近辺のお店もだいぶ訪れて、新しい店を見つけるのも大変になって来ましたから、ランチブログのネタのためにも貴重です。

今回は奥様連中で混雑する平日の銀座の天ぷら屋さんに入ってみました。

銀座で天ぷらというと「天一」さんが有名ですが、少し裏道に入ると、普通のお値段の天ぷら屋さんが幾つもあります。今回訪れたのは「てんぷら 阿部」さん。小さな間口のビルの地下1Fのお店で、エレベーターでしか行くことができません。下りた先がどうなっているか分からないので、ちょっと勇気が要りますが、ともかく入ってみました。

エレベーターの扉が開くとすぐにお店の入口ですが、一人が入口で待っていて、中は満席のようです。しばらくしてカウンターが空き、中に通されました。カウンターが12席くらい、あとは入口近くに4人のテーブル席があるだけのこじんまりとしたお店です。他のお客さんは、やはり奥様同士が7割、残りがサラリーマンといった感じです。女性は必ずしも中年以上ではなく、30歳代の奥様風の方が多かったように見えました。

オーダーしたのは「ランチかき揚丼」1,000円。さすがに銀座ですから大台に乗りますが、税込でこの値段ならお値打ちです。目の前で板さんが揚げながら順番に出してくれる「天ぷらランチ」でも1,500円。ランチメニューでは、他に「大海老天丼」1,000円、「上天丼」1,500円などがありました。

出てきたかき揚丼のネタは、ほぼ野菜です。小さくさいの目に切ったサツマイモ、ベビーコーンやさやえんどうが入っています。でも一番の特徴はかき揚の上の乗った卵黄の天ぷら。もちろん中は半熟で、箸で崩すとどろっと出てきて、かき揚と合わさってまろやかな味になります。丼汁は控えめ、揚げたてのかき揚のパリッとした感触を活かすためのようです。看板には「なだ万で30年培った味」とありますから、仕事は確かです。

美味しかったです。

それにしても、こうして昼に銀座をブラブラして美味しい天ぷらを食しながら駄弁るという奥様方の行動は妬ましくも見えますが、夕方に新橋三丁目あたりに集まりジョッキー片手に愚痴る旦那方の習性と同じようなものかもしれません。

どっちもどっちですな。

 

かき揚丼.jpg

てんぷら阿部.jpg