赤いちゃんちゃんこ [ぶつぶつ]
2月末の話です。大学同期のFT君から転職のメールが届きました。
そのメールに添えられていたのが、赤いちゃんちゃんこを着て、赤い頭巾をかぶったこの写真。
見ているほうが気恥ずかしくなるようなお姿ですが、60歳（実際は今年の7月まで59歳だそう）の定年を前に、新たな職場へ送り出してくれた同僚たちの優しい気遣いのようです。
もっともFT君は転職魔で、これが8回目の転職、特段の心配もないようです。外資系の会社を転職するたびに多少でも処遇は良くなっているそうですし、本人のやりたい医療機器系の仕事を続けられているのだからすごい。
大学を卒業してから今の会社一筋に35年のわが身からすると、60や65にそびえ立つ大きな壁を前に、人生の転機をどう乗り越えるか、意識はするものの、名案は浮かびません。「フィナンシャルプラン」とかお金の算段は出来ても、人生（余生?）の過ごし方となると、これがなかなか難しい。
同期のAD君は、先週ベトナムからの飛行機の中で60歳を迎えたとメールが来ました。相変わらず人使いの荒い会社だと文句を言ってますが、それはそれで充実した居場所があるようで、羨ましい。
4月末には、FT君の転職祝いや何人かの還暦祝いの会をFI君がセットしてくれました。ちょっと豪華に、2時間半の個室でシャンパンも飲み放題とのことですから、またバカ騒ぎですね。
気の置けない旧友との時間が一番の楽しみです。
追記）
幹事のFI君から「飲み放題はスパークリングワインで乾杯のみ!」とのご指摘をいただきました。早とちりでした。ちょっと残念。
再びサンノゼへ（８）了 [番外編]
NPさんの刺激は私にも強かったらしく、22時にベッドに入ったものの午前0時に目が覚めて、その後は朝まで寝付けませんでした。
ブログの下書きなどをしつつ、ベッドに横になったりしながら、ぐたぐた過ごし、朝8時から朝食。その後近くのTargetでローストビーフ用に温度計を購入して戻ってきました。
パッキングはワイン4本にTrader Joe'sのクーラーバッグもあったので、かなり大変でした。隙間にシャツなどを詰めて、何とかフル充填しました。
帰りもUberでサンノゼ空港へ行き、毎度のチェックイン。スーツケースを預けて身軽になり、ラウンジへ向い、今回もやっぱりベーコンにポテト、チーズとビールを頂きました。
定刻の搭乗で、機内では寝る気満々でしたが、これもなぜか目が冴えてしまい、結局映画を5本見ることに。「スリー・ビルボード」「ファントム・スレッド」「グレイテスト・ショーマン」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「バリー・シール」と見て、最後に「海賊とよばれた男」を30分ほど見たところで成田到着となりました。
定刻の到着でしたが、春休みの日曜日とあって、入国審査や通関がごった返していて、入国に30分以上かかりました。でもラッキーだったのはワイン4本で課税カウンターに並んだのに、フリーパスだったこと。混んでいたためか、はたまたワイン1本程度の税金だと徴収コストのほうが高いので課税しないのか、ともかくラッキーでした。
JRの駅でもNEXのチケット購入に長蛇の列が出来ていて、これは普通の快速で帰ろうとSUICAでホームに入りました。でもダイヤをよく見たら到着が1時間近く遅くなるため、再度チケットを購入しようと改札口まで戻ると駅員さんが良い方法を教えてくれました。SUICAがあるなら、ホームの特急券販売機で特急券だけ買えば良いとのこと。これならみどりの窓口の長蛇の列に並ぶ必要はありません。次回からはこの方法で時間短縮できそうです。
駅まで家内に迎えに来てもらい、自宅到着は19時近く、無事に帰還しました。
それにしても、結局サンノゼで12時間、機内で11時間、帰宅後3時間と26時間起きていたことになります。
やっぱり私もNPさんの毒気にさらされて、アドレナリン全開だったのかもしれません。
再びサンノゼへ（７） [番外編]
こういうお店に慣れているNPさんにオーダーはお任せです。
MO君がワインを勉強中と聞いて、まずは白を3種類グラスで取り、それぞれを回し飲みして違いを教えてくれました。Chardonnay、Sauvignon Blanc、Pinot Grigioでしたが、一番香り高かったのがChardonnay。今まではSauvignon Blancが飲みやすくて美味しいと思っていましたが、イメージが変わりました。ツンとしたところもなく、深みのあるオークの香りがたっぷりでした。
料理はすべてシェアで、前菜にはタコ、フォアグラ、芽キャベツを、メインは白身魚のソテーとラムチョップ、どれも見事な味でした。
赤はNPさん持参のボトルをご馳走してくれました。なんと市価は2万円を超えるCabernet Sauvignon、2013年のPulido-Walkerで252ケースしか作られなかったものだそうです。こんなワインを始め、数百本のコレクションがあると聞いて、またたまげました。5年目でちょうど飲み頃、角が取れて、でもEarthyにもならず、本当に美味しいワインでした。
話は家族のことやご本人のことなど、2時間半の間途切れなく続き、びっくりしっぱなしでした。
昨年股関節を骨折し、その手術の経過が悪くて3度めを検討していること、趣味のカメラは高級SUVが買えるくらいの値段で、それを担いで雪山からオーロラなどを撮りにいくこと、GPS携帯を持ち、まだ誰も人が入ったことのない場所にテントを張ってシャッターチャンスを待つのが珠玉の喜びなこと、奥様は年間200回以上ゴルフをこなし、ハンディはシングルなこと、我が家の子供たちと同じ年頃だったお子さんたちは、一人は職につかずにビットコインで大儲けし、もう一人は獣医さんになっていること、愛犬は体重が70kgあること、などなど。
今年は退職するつもりだったけれど、会社から給料は同じで出社日数が半分の条件を出されたので今年だけは仕事を続けるそうです。その後は値上がりしたサニーベールの家を売却してサンフランシスコへ移り、日本との行ったり来たりで過ごされるとのこと。永住の地はアメリカだそうです。
帰りは「まったく問題ない」とのご本人の弁に甘え、12年目のBMWでホテルまで送ってもらいました。思わずカーブでドアを掴んでしまうコーナリングも健在で、ほんの15分で到着。そういえば、アルファロメオを教えてくれたのもNPさんでした。
こんな人生もあるのだなぁと、つくづく感服した2時間半でした。
同伴した若手のMO君には、ちょっと刺激が強すぎたかもしれません。
再びサンノゼへ（６） [番外編]
NPさんとの待ち合わせは、サンノゼから南に数マイルのLos Gatosという町のレストランです。
一緒に延泊した後輩のMO君を連れてウーバーで出かけました。
今回は会社経費ではないので、自分の携帯に登録した個人アカウントでのウーバー初体験です。ホテルのロビーでMO君に教えてもらいながら目的地を入れ、普通のタクシーに相当する「UberX」を選ぶと、7分でホテルまでやって来るとのこと。地図で車が近づいてくるのが見えるし、車種やナンバープレートも記載されているのですぐに分かりました。ホテルの前で黒人の太っちょのおっちゃんの車に乗り込んで出発しました。挨拶くらいはしましたが、特に会話は必要ありません。これなら多少英語が不安な人でも大丈夫です。
金曜日の夕方で、道はちょっと混んでいましたが、それでも待ち合わせの17時30分までに目的地に到着し、そのまま下車。後からメールで領収書が送られてきました。もちろん事前に表示された金額で、どこからどこまでいつ乗ったかが表示されています。9マイルで$23、およそ15km乗って2,500円ですから、安くて本当に便利です。
レストラン「Dio Deka」は「Hotel Los Gatos」の中にあります。ロビーでNPさんと落ち合い、MO君を紹介後、店に向かいました。開店の17時30分に入りましたが、すぐに半分くらいの席が埋まりました。
なかなか人気のお店のようです。
再びサンノゼへ（５） [番外編]
会議は木曜日で終わったものの、金曜日発の飛行機のチケットが取れず、もう一日の滞在です。
実際のところ、30万円を追加すれば正規のチケットで帰れたのですが、会社経費の節約のためもう一泊しました。本当に航空チケットの値段はよく分かりません。
仕事は昨日で終わったと言っても、今日は金曜日。昨日と同じ様にオフィスに出向き、行ったら行ったで仕事はあります。昼過ぎまで現地スタッフと打ち合わせをしたところで、駐在員の後輩を誘ってランチに出ました。実は帰りに「Trader Joe's」に寄ってもらい、お土産を買う魂胆です。
ランチは「Ajito」という日本食のお店です。昨日はタイ料理のお店でちょっと甘い焼きそばを食べましたが、今日はカキフライ定食です。どちらもおよそ$10で、なかなかちゃんとしたランチでした。駐在員にはランチをご馳走し、その足でTrader Joe'sへ向かってもらいました。
こちらはいわゆるスーパーで食料品がメインですが、扱っているクーラーバッグなど日本では大流行だそうです。バーベキュー用に一つ購入し、前回同様ワインも買いました。だいぶ前に購入した「Saldo」というジンファンデルを見つけ、免税本数を超えるものの、思わず買ってしまいました。$25とちょっとお高いですが、日本だと4,000円以上する美味しいワインです。ワインを入れたクーラーバッグを担いで会社へ戻り、その後も15時過ぎまで仕事をこなし、その後ホテルに戻りました。
夕方からは以前の会社の先輩で、現在はサンノゼで仕事をしているNPさんとの会食です。
NPさんのことは以前ブログに書きました（http://sugadaira2011.blog.so-net.ne.jp/2012-03-08-2）。それはそれは波乱万丈の人生で、今回もまた凄い話で盛り上がりましたが、どこまでブログに書けるか、難しいところです。
