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油圧ジャッキ MSJ-850 [ジュリエッタ]

十ノ原でジュリエッタを洗車した際、タイヤの溝深さが前後でずいぶん違うことに気が付きました。すでに去年の12月から半年以上、しかも暑い夏に走っているので、フロントのタイヤの摩耗が進んだようです。

今履いているのは冬タイヤのスタッドレスです。冬タイヤは溝深さよりもゴムの経年劣化で交換が必要になりますが、この春までで4シーズン走りましたので、今度の冬には新しいタイヤに交換する予定です。本来ならこの春から夏タイヤに交換するところですが、冬タイヤの溝が結構残っていたので、そのまま冬タイヤを走り潰すことにしました。

もともとドライ性能はそこそこ良い欧州ブランドのスタッドレスでしたので、夏でもあまり走行性能に問題ありません。ややハンドリングが柔らかい気がしますが、すぐに慣れてしまいました。今の夏タイヤは1シーズンは走れる程度溝が残っていますから、次回の夏タイヤ購入は2018年まで先延ばしできました。

冬タイヤを履くようになってから、10年以上になりますが、毎年2回のタイヤ交換は自分で行ってきました。

さすがに最近は重たいタイヤを2階のデッキまで運んでいくのが大変になり、保管場所を1階の屋外に変更しました。そしてもう一つの問題がジャッキです。

どの車にもタイヤ交換用のジャッキが搭載されていますが、クランク型のジャッキハンドルを両手でクルクルと回して上げ下げするタイプです。これ、やってみると、結構な体力が要ります。ましてやタイヤのローテーションの場合、外したタイヤの代わりにスペアタイヤを一旦嵌めて、再度入れ替えるため、片側で3回、全体で6回もジャッキアップが必要になります。

そこでネットで調べて、油圧ジャッキを購入することにしました。

国産で良さそうなものは限られていて、マサダ製作所のシザースジャッキ MSJ-850に絞りました。Amazonで定価の半額、9,354円でした。このジャッキ、しっかりしていて評判も良いのですが、ひとつジュリエッタに使うには問題があります。それは車を持ち上げる登頂部にある溝の深さが浅いことです。図面では17mmとなっていて、ジュリエッタの床下のジャッキポイントの梁(車体の強度を上げるために、たいていの車はこうしたT字型の梁が溶接されています)の高さが24mmほどあるため、このままジャッキアップすると梁がつぶれてしまいます。

そこで、登頂部の上に乗せる治具を自作しました。

アルミの板材とL字アングルを買ってきて、長さ50mmに切断し、瞬間接着剤で接着しました。5+5+2mmで、12mmほど溝が深くなったので、17+12=29mm。これで24mmのジュリエッタの梁に差し込んでも隙間ができ、ジャッキアップできます。

本来ならジャッキの登頂部に治具を接着してしまうのが安全なのですが、そうするとジャッキのケースに入らなくなってしまいます。ただ棒材を乗せておくだけだとジャッキアップ中にずれて外れる危険があるため、L字のアングルでずれ落ちないようにしました。

また、ジュリエッタの梁の先端はJ字型に曲がっていてジャッキ側の溝が狭すぎると引っかかります。治具のL字アングル部分を登頂部の型に合うように曲げて、何とか使えるようになりました。

ジャッキアップする際には、特に奥側の治具がずれていないか、良く確認しながら慎重にアップしなければいけませんが、作業は格段に楽になりました。 

 

油圧ジャッキ.jpg 

ジュリエッタジャッキアップ.jpg

アルミ材.jpg

ジャッキ治具.jpg