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奈良の国宝めぐり (2) [ぶつぶつ]

日曜日は7時に出発し、奈良の「室生寺」へ向かいました。

1号線で亀山へ、そこから国道25号線の名阪国道へ。この道路、標識も緑色でほとんど高速道路のようですが、制限速度は60kmから70kmの一般道です。にも関わらず、車の流れは時速100kmを超えているところがほとんどで、びっくりでした。その後、伊賀から365号線、165号線を通って山の中を抜け、トンネルを出たところが室生寺入口です。有料駐車場にジュリエッタを止めたのが8時50分でしたから、2時間弱で到着しました。

室生寺はシャクナゲが咲き誇る古寺として有名ですが、実は平安時代の密教美術の宝庫と言われ、多くの国宝が現存しています。平安京から離れた山の中にあり、僧兵を持たなかったことから、内乱や焼き討ちに合わなかったことが幸いしたと言われています。参道入口の仁王門を入り、鐙坂を登るとある金堂、その上の本堂、五重塔は国宝です。そして金堂の中の、ご本尊の釈迦如来、十一面観音菩薩、伝帝釈天曼荼羅も国宝、地蔵菩薩、薬師如来、文殊菩薩、十二神像などは重要文化財です。この金堂、ちょうど特別観覧で400円で閲覧することができました。もちろん写真やスケッチは禁止なので、下の十一面観音菩薩のお顔はネットからコピーしたものです。

続いて石段の上に見えているのが五重塔。小ぶりながら凛としたたたずまいは平安初期のものとは思えないほどしっかりとしていて、形も完成された趣があります。まあ、実は午後に訪れた興福寺の五重塔を見て、度肝を抜かれたのですけど。

そこから奥ノ院までは、長い石段が続きます。後半は斜度も急になり、不揃いの石に気を付けながら木々の中を進みます。いたるところにあるシャクナゲのつぼみも大きくなり始めていましたから、あとひと月もすると山全体が華やかな装いになり、参道も人であふれかえるのでしょうが、今回は人影も少なく、苔に覆われた木々の中をゆったりと進むことができました。これはこれで良い感じです。

山門から全部で700段という石段を登り切ったところにあるのが奥ノ院。位牌堂と御影堂からなります。今回はラッキーなことに、お彼岸の中日だからか、毎月21日にしかご開帳されない弘法大師坐像を拝むことができました。弘法大師と書かれたご朱印もいただき、家内は大満足です。

その後、石段を下り、参道でとても美味しいよもぎ餅をつまみ、次の目的地、「興福寺」へ向かいました。

 

室生寺入口.jpg

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室生寺参道.jpg

室生寺参道2.jpg 

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