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スープ アンド ヌードル [ぶつぶつ]

仕事柄、海外からの出張者を昼食に連れ出すことが多い。

最近は日本食が好きな外国人も多く、お刺身や焼き魚も大丈夫という場合が多い。もちろん、パスタや天丼、かつ丼なんて全く問題ないのだが、唯一、彼らにとってハードルが高いのが蕎麦やラーメンだ。

どうやら、熱い汁に浸かった細長い麺を「ススル」というのが、出来ないらしい。もちろん、日本人だって、江戸っ子のように「蕎麦は音を立ててススルもんだぜぃ」なんて人は、今時はいないが、音を立てなくてもすすって食べることは普通にできる。彼らは、食べ物を吸い込みながら食べるという行為そのものが出来ないのだ。

でも、日本の文化、蕎麦やラーメンをぜひ食べて欲しい。

というか、そうそう奴らの都合に合わせて店を選ぶのも面倒なので、何度かに一度はラーメン屋さんへ連れて行くことになる。そうしているうちに、彼らなりにラーメンの食べ方を見出したのだ。

どうやるかというと、ラーメンが出てくると、まずレンゲでスープを飲む。次第に麺が水面下から現れてくるが、まだまだ。たぶん半分くらいまで、スープを飲んでしまう。

それからおもむろに麺を食べだす。今度はパスタのヌードルを食べるように、レンゲを使って箸にくるくると巻きつけて、上手に口へ運ぶ。そうして、だいぶ麺が減って、再びスープが見えてくると、再びレンゲでスープをすくうという訳だ。

こうすると麺をスープからすくって、すすり上げることもなく、美味しいスープと麺を楽しめるということらしい。

まあ、傍から見ていると、あまり美味しそうな食べ方ではないのだが、外国人が不慣れな箸を使いながら食べる状況としては、許容範囲だ。

こうしてラーメンが食べられるようになった連中に聞くと、ラーメン、特に味噌ラーメンが美味しいという。あのこってりとした味は、なかなか海外では味わえないものらしい。

最近は、「何が食べたい?」と聞くと、「ラーメン!」と答えるようになった。 

さすが、食は文化の原点、美味しいものを食べたい気持ちは万国共通で、日本ならではの味に「ラーメン」が入ってきたのはうれしい限りだ。

 

ramen.jpg 


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