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Uber ウーバー [ぶつぶつ]

先日のアメリカ出張でウーバーに乗りました。

ウーバーのことは、以前にも書きましたが、日本のタクシーのような配車サービスです。日本のように市中を流しているタクシーがないアメリカでは重宝されていて、空港や駅ではタクシー乗り場ならぬウーバー乗り場みたいな場所も出来ています。

ウーバーの便利な点はいくつかありますが、サンノゼやサンフランシスコのような大都市ではすごい数のウーバーが走っていて、サイトにアクセスすると大抵は数分以内に自分のいる場所までやってきてくれること、行先までの距離と時間、それに値段が事前に分かること、来る車の車種やナンバー、ドライバーの顔が事前に分かるので見つけやすいこと、精算が事前登録のクレジットカードでドライバーとの現金のやり取りが不要なこと、乗車中も走行ルートや到着までの予定時間がスマホ上でチェックできることなどなど。さらに使い慣れると、大人数でシェアして安くしたり、ゴージャスな車でリッチに移動したりという選択もできます。

今回の運転手は女性のElenaさんで、真っ赤なフィアットでやってきました。話好きで、サンフランシスコ空港まで45分間ずっとしゃべってましたので、そこでいろいろとウーバーについて聞いてみました。

まず、Elenaさんはアイスランドの出身で大学で化学工学を学んでから、歯科助手をしながら副業でウーバーの運転手をしているのだそうです。そう、ウーバーの運転手になるのに、特別のライセンスは不要なのだそうです。ウーバーに申し込み、車を持ち込んでチェックを受けて安全面でOKとなればウーバーのドライバーになれるのだそうです。もちろん初期投資としていくらかは必要とのことでしたが、持ち込んだのは自分の車なので、それほど大きな額ではないとのことでした。

そして、ウーバーとしてお客さんを乗せるのは、自分の空いた時間だけで、専用アプリを起動している時のみだそうです。しかも、たとえば歯科助手の仕事場から自宅までの帰宅の間でお客を乗せたい時には、回数に制限はあるそうですが、どこどこ方面に行きたいお客に限定してリクエストを受けるということもできるのだそうです。もちろん、あまり稼働率が低いドライバーにはお客様からのリクエストを回してもらえなくなるので、ガッツリ稼ぎたい人は別でしょうが、Elenaさんのように副業としてちょっと時間のある時に自分の車を使って小銭を稼ぎたいという場合には良いビジネスだと言ってました。

この話を聞いて、なるほどウーバーは今流行りの「シェアリングビジネス」なのだと気が付きました。

自分の時間と車を自分のできる範囲で他人とシェアすることでサービスを提供する、しかも安く提供できる。なるほど旨く出来たシステムです。

そしてElenaさんは車内にお土産を置いて、好きなものは持ってっねとサービスしていました。女の子が喜ぶような光るスティックや、ちょっとしたマスコットとは言え、買えば一つ数十セントはするでしょう。そこで「こうしたお土産をしてElenaさんのウーバーにまた乗りたいと思っても、指名できないよね。自腹でサービスしてメリットあるの?」と聞いたところ、こうしたサービスでお客様の降車後の評価スコアを上げてもらうことが、次のリクエストの「勝ち取り」易さに繋がるのだそうです。お客様のリクエストがあった時に近くに数台のウーバーがいて、どのウーバーに割り当てるかはウーバーのシステムソフトが判断し、その一つの要素はそれまでにどれだけ良い評価を得ているのかなのだそうです。でもウーバーに乗った後にウーバーから評価スコアを求められたことはなく、せいぜいチップをどうするかというメールが来たくらいです。

そこでまた、はたと気が付きました。ずっとしゃべり続けていたElenaさんの会話を思い返してみて、実は車内の会話が録音されていて、お客さんとのやり取りをAIが自動判定して満足度を評価していたのかもしれません。あるいは車内カメラでお客の表情をチェックしていたのかもしれませんね。先進のウーバー。ビジネスモデルからAIまで、先進技術を駆使しているのかもしれません。おっと、これはこちらの勝手な妄想です。

最後に奥さんにどうぞと言って、Elenaさんが光るスティックを手渡してくれました。

もちろん、ちゃんと$5のチップをはずんでおきました。


ウーバー車内.jpg

ウーバー景品.jpg

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