プラズマTV 逝く

12年間お世話になったプラズマTVが壊れてしまいました。地デジのチューナー基板が壊れたのか、映りません。

今はなき、パイオニアのPDP-428HX。当時はまだ大型液晶TVの質が悪く、ブラウン管TVに特性が近いプラズマTVがもてはやされた頃でした。液晶は速い動きが苦手で、バックライトを使うことから黒浮きが目立ち、映画やスポーツなどの画質にこだわる人にはプラズマTVが選ばれていました。中でもパイオニアのKUROシリーズは黒色の発色が良く、コントラストも16000:1と際立っていました。ピアノブラックと呼ばれるフレームの仕上げも高級感があり、ハイエンド機種でした。42インチで定価45万円という時代で、スタンドをつけて35万円くらいしたのではと思います。

KUROも2008年には次のモデルが出ているので、おそらく購入したのは2007年の年末だと思います。以来12年間頑張ってくれました。外部入力ならちゃんと映るので、BDレコーダーを通して使うことも考えましたが、定格消費電力が300Wというのも、今では無駄に大きいし、有機ELテレビの価格もこなれてきたので、買い替えることにしました。

そういえば、このKUROを購入した2007年には、ソニーが有機ELの小型テレビを出したのでした。その後10年たって、LGが大型TVで実用化し、今では各社ともフラッグシップモデルには有機ELを採用しています。

ソニーやパナソニックなどの有機ELを検討したのですが、価格的には55インチの最上位機種でソニーは32万円、パナソニックだと35万円というあたり。確かに黒浮きもなく、早い動きも得意で、液晶TVの並べてみると違いが分かります。予算的には頑張れないこともなかったのですが、いかんせん55インチ以上の大きさしかなく、現状の設置場所での置き換えは難しく、断念しました。

悩んだ末に選んだのはソニーのBRAVIA KJ-49X9500Gというモデル。幅が110cmでPDP-428HXの104cmとほぼ同じサイズです。最近は液晶TVも大型化していて、ソニーの液晶TVの中で49インチでは、これが最上位モデルでした。今は液晶パネルそのものは中国や台湾、韓国で作られ、各社ともそれを使ってTVを作っています。その点で、駆動回路や絵作りに信頼のあるソニーを選んだというところです。

ヨドバシカメラとヤマダ電機で相談し、結局ヤマダ電機で税込み154,000円にポイント6％、実質145,000円で購入しました。これに古いテレビの処分費用が4000円くらいかかりました。ネットで見ると13万円弱くらいまで出ていましたが、設置や古いTVの処分、延長保証などを考えると、大手量販店のほうがお得と判断しました。

また、TV台は、朝日木材加工さんのオーディオラック ADK SL2120ROを選びました。つい1年ほど前に修理したパイオニアのAVアンプ（https://sugadaira2011.blog.ss-blog.jp/2018-07-05）が殊の外大きく、これが入るTVラックはなく、オーディオラックとなりました。無垢の天然板を用いていて、とてもしっかりしていて重厚感があります。総重量が47kgですから、実際重く、組み立ても大変でした。オプションのキャスターをつけて、総額66,700円。

ということで、総額21万円でTVの買い替えとなりました。

火曜日にヤマダ電機でお願いし、金曜日に配達設置、同日中にラックも来たので夜に組み立てを行い、新しいTVの設置が完了しました。BSアンテナも、特に何もしなくても4Kが見れました。

さすがに最近の液晶TVの高精細はすごく、解像度は3840x2160画素。以前のプラズマTVはハーフHDで1024x768でしたから、隔世の感があります。また明るさは設定を15まで落としても十分に明るく、黒浮きを押さえて電気代も下げられ、良い感じです。

設置が完了し、TVを見る機会も増えたようにおもいます。特にNHKの4K放送は気合が入っていて、高解像度ならではの番組が見られ、自然風景や美術品など、ついつい見入ってしまう美しさです。一方でアナウンサーの人はお肌の状態まで見えてしまうので大変かもしれません。

ただし、薄型TVの宿命か、音についてはペラペラの印象です。こちらはパイオニアのKUROがお見事でした。低音域まで綺麗に出ていました。

今回は、HDMI接続の強みを生かし、TVの電源を入れると自動でAVアンプの電源が入り、音が出るように設定しました。TVはリビングの角で、スピーカーは部屋の短辺中心で設置してあるため、やや画面とズレた位置になりますが、それほど気になりません。

一回り大きくなった大画面で簡単にTVが見れるので、結構な投資をしてきたプロジェクターの出番が減ってしまいそうなのは、残念。