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ジュリエッタの秘密 (その10) 足回りの安全装備 [ジュリエッタ]

さて、駆動系の最後は、やっぱり足回りの安全装備でしょう。

英語で三文字の略語がたくさん出てきます。

ABS、EBD、HBA、VDC、ASR、MSR、CBC、(EDL)、DST、(BPS)、(HHS)、ESS

カッコつきのは、説明書に日本語で書かれていたのを勝手に英語に直して、頭の文字を並べたものです。

すごい量ですね。

テレビ番組の「ほこ×たて」で、その道のマニアと専門家が対決する企画がありますが、「アルファロメオ・ジュリエッタ」のうんちく問題に出てきそうなネタです。

ABSは、言わずと知れたAntilock Brake System、アンチロックブレーキですね。ブレーキをかけてタイヤがロックしそうになると、制御圧を緩めてロックを回避し、コントロールを失うのを防ぎます。今は軽自動車も含めて、ほとんどの車には搭載、あるいはオプション設定されていますね。

EBDは、Electronic Brake force Distribution、電子制御式制動力配分機構の略だそうです。ブレーキをかけた時にロックし易い後輪の制動力を、ホイールの速度センサーなどを利用して感知し、制御してくれます。これもロック回避ですね。

HBAは、Hydraulic Brake Assistance、油圧ブレーキアシストシステム。急にブレーキを踏みこんで急ブレーキをかけたのに、踏み込む力が弱い時に、自動的に強い力でアシストをしてブレーキをかけてくれる機能です。女性にはうれしい機能です。

VDCは、Vehicle Dynamic Control、いわゆる横滑り防止機構です。後述のいろいろな機能も組み合わせて、滑りやすい路面のカーブなどでタイヤがグリップ力を失った時に、自動的にブレーキをかけたりエンジン出力を下げたりしてグリップ力を回復させて、安定走行させるシステムです。

だんだん難しくなってきました。

ASRは、Anti Slip Regulation、これも直訳すると、スリップ防止制御でしょうか。路面状態に応じて駆動輪のスリップを防止するように、コンピュータがエンジン出力を制御するシステムです。

MSRは、Motor Schleppmoment Regelung、エンジンブレーキ制御機能です。いきなりドイツ語が出てきました。急にアクセルを戻したり、シフトダウンしたりしてエンジンブレーキが強すぎてタイヤがロックしてしまう場合に、瞬時にエンジンブレーキトルクを解除して、ロックを回避するシステムです。

CBCは、Cornering Brake Control、コーナリングブレーキ制御システム。高速コーナリング中のブレーキでもブレーキ圧を左右別々でコントロールしてタイヤの横滑りを防止します。

(EDL)は、Electronic Differential Lock、電子制御式ディファレンシャルロック機能。フィアットのカタログではElectronic Q2とも呼んでいますが、分かりやすい英語の略称を使わないのは、登録商標か何かの問題でしょうか。それぞれのタイヤの回転をセンサーがチェックして、グリップを失って空転すると分かると、個別にブレーキをかけてグリップ力を回復させます。ASRと同じ目的ですね。十ノ原の雪の駐車場で、オデッセイの時には片方の車輪が空転してスタックしてしまったのに、ジュリエッタで問題なかったのは、この機能のおかげですね。

DSTは、Dynamic Steering Torque、ダイナミックステアリングトルクです。電動パワステの力を変えることで、ドライバーにカーブでの車体の向きを正しい方向へ向かせるように促し、アシストします。

(BPS)は、Brake Prefill System、ブレーキプレフィル機能。運転モードを変える「DNA」でスポーツ仕様のDモードを選んでいる時に、急にアクセルを戻した場合に、急ブレーキを予測して、ブレーキパッドとブレーキディスクの隙間、ブレーキの遊びを瞬時になくすことで、制動能力を高める機能だそうです。普段の運転では不要でしょうが、いざという時には、一瞬のブレーキの遅れが大事に繋がりますから、ありがたい機能です。

(HHS)は、Hill Hold System、ヒルホールドシステム(坂道発進補助機構)です。これは結構使える機能で、坂道発進の際、サイドブレーキを引いていなくても、ブレーキペダルから足を離してアクセルペダルを踏むまでの約1秒間、自動的にブレーキをかけていてくれるシステムです。坂道かどうかは、車体に埋め込まれた角度センサーが常時モニターしていて、5度以上の坂道になると、このHHSが作動するように設定されています。坂道発進では、車が少しでも後ろに下がると嫌なものですから、ブレーキから足を離しても車が「ピタッ」と留まっているのは、なかなか快感です。

そして最後が、ESS、Emergency Stop Signal、緊急停止時自動ハザードです。これは足回りとは違いますが、時速50km以上からの急ブレーキを車体が感知すると、ハザードランプが自動で「ピカピカ」と点滅し、後続車に危険を知らせるというものです。どうやら点滅スピードが普通のハザード点滅よりも高速になるらしいです。もちろん、まだそんな場面に遭遇したことはありませんが、ちょっと見てみたい気もします。

こうした色々な安全機構がジュリエッタには組み込まれていて、へたくそな人がちょっと無茶な運転をしたり、間違ったことをしても、極力事故を回避するような仕組みになっているということです。

さすが、ジュリエッタ。

ジュリエッタ透視.jpg


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