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スカイツリーは、まだ電波塔ではなかった [ぶつぶつ]

勘違いというか、思い込みというか、へぇっという話なのだ。

春に完成して、今年一番の観光スポットになった「東京スカイツリー」だが、元々の目的である電波塔としては、まだ運転されていないのだそうだ。

東京タワーが完成したのが昭和33年。まさにTVが普及するのに合わせて電波塔として関東圏に電波を発信し始めてから、半世紀以上が経った。高層ビルが増え、また電波帯域がアナログのVHFからデジタルのUHFに変わって電波が減衰し易くなったことから、さらに高い塔が必要となって「東京スカイツリー」が計画されたはずだ。だから、その完成とともに、電波も発信され始めたと思い込んでいたのだが、間違いだった。

元々の計画でも、スカイツリーが完成しても、そこからの電波がちゃんと届くかどうか試験する期間を半年以上見込んでいて、電波塔として運転し始めるのは2013年の早い時期の予定だったらしい。それが半年遅れて、5月以降になるのだそうだ。それまでは従来どおり東京タワーから電波を発信し、ある日を境に東京スカイツリーに切り替えるという。

えっ? 地デジ化の時みたいに、しばらく両方を使いながら、様子を見て古い方を止めるんじゃないの?

そんな簡単は話ではないらしい。両タワーが同時に電波を出すと、お互いに干渉して映像や音声が乱れるから、切り替えるなら一発勝負で、ある時を境にパッとやらないといけないらしい。 

これは結構、大変なことだ。

都心に近い場所だと、アンテナの向きを真逆に変えなければならない。しかも、事前にアンテナの向きを変えてみて、確実にスカイツリーからでも映ることを確認しておかなければならない。

どうやるかと言うと、ほとんどの人がテレビを見ていない真夜中に試験電波を発信し、地上付近でそれを受信して電波状況を調べる。それを都心中心に、住宅地の路地やらビルの陰など、隈なく調べているのだそうだ。見つかった難視聴区域には、ケーブル化や補助アンテナの設置などの対策を打って、ほとんどの人がTVを見れるようになってから、スカイツリーに切り替えるのだ。この対策必要区域が16万箇所、しかもいろいろな場所に点在していて、費用の総額が100億円。NHKや民放が負担するという。

公共放送だし、TVが映らないというのは許されないらしい。

それにしても、春以降、どうも車のTVが良く映るようになったと思っていたが、それはスカイツリーとは関係なかったらしい。私の知ったかぶりで実害を被った人はいないと思うが、良く調べずに思い込んでいたとは、お恥ずかしい。

深謝。

 

スカイツリー.jpg


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