iPhone ナビ [ぶつぶつ]
新しいiPhone 5の発売に合わせてアップデートされたiOS 6だが、常駐アプリの「マップ」が全く使えないと、大騒ぎになっている。
検索すると間違った場所が示されたり、海の上に駅があったり、地名にハングル語が出てきたりなどなど。結局Apple社のCEOが出てきて謝罪し、他社のアプリを使うようにお願いするという、前代未聞の事態になっている。
でもね、このマップ、十ノ原でナビとして使ってみたら、殊の外、優秀だったのだ。
もちろん、検索機能は全くあてにならないので、自分で地図をスクロールして、行きたい場所を見つけ、ピンをドロップし、そこまでの道順を検索させるという手間がかかるのだけれど、一度スタートしてしまえば、これが、なかなか使い心地が良い。
今の車に載っている20万円もするナビ(もっとも8年も前のものだから、今はもっと良いものが安く買えるのだろうけど)の8インチ画面と比べると、小さいのは否めないが、画面構成がシンプルで、視認しやすく、そもそも美しい。やっぱりApple社の製品だと感じさせてくれるのだ。
最近なら当然かもしれないけど、3D表示が、また見やすい。先の道路のカーブ具合が事前に分かるから、見ている前方の風景と地図の位置関係が掴みやすいのだ。GPS機能も車載ナビと遜色なく、正確に道路の上を進んでくれる。
途中でわざと違う道を選んでも、すぐに再検索してルートを変更し、正しく目的地までナビしてくれる。
これ、なかなか、いいんじゃないか。
もちろん、目的地検索以外にも問題はあって、音声案内の語彙がチープで、県道を「都道府県道」と表示し、しかも「とみちふけんみち」と発音するから、「なんじゃ、これ」となる。都内の環状七号線、通常「環七」は、「わなな」だった。
そんな、ジョークのような、まだまだ直してほしい点はあるが、ナビの本質機能については、合格だ。常に最新のマップに更新されるのも、スマートフォンナビの強みだ。これはPioneerやAlpineといった専用ナビのメーカーにとっては、脅威だろう。
地図アプリで目的地検索が出来ないという、とんでもないエラーを持ちながらも、それなりに凄いと思わせてくれるのは、さすがApple社らしい。
iPhoneさえ買えば、ここまでの機能がタダで使えるのだから、すごい時代になった。
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