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品川駅 12番線 [ぶつぶつ]

毎朝、横須賀線で品川駅に着くと、隣のホームの工事の進捗状況が分かる。

品川駅の構造はちょっと複雑で、その手の鉄道マニアの人なら、とうとうと語るネタらしいが、駅の西側の1番線から6番線に山手線や京浜東北線と東海道線の上りが、東側の10番線から15番線が東海道線の下りと横須賀線になっていて、さらにその東側に東海道新幹線がある。中央付近の7番線から9番線は臨時ホームになっていて、早朝の始発電車や団体列車の発着ホームになっている。特に10番線から15番線の北側は、間に繋がる操車場の関係で大きく東側に離れていて、その結果、たとえば山手線から横須賀線への乗り換えの利便性は、すこぶる悪い。

僕が毎朝停車する横須賀線の上りは13番線で、工事をしているのは12番線だ。今は東海道線の下りが同じホームの11番線を使っている。このホームは以前はずいぶんと狭くて大きく曲がっていたのだが、2009年から工事が開始され、隣接する10番線を撤去してホームを拡幅し、南へ移動させたことで、11番線の乗り換えの利便性はだいぶ上がった。ただ11番線は本線からのポイントが分岐側で、通過の時に車両が大きく揺れることから、今の工事が完成すれば東海道線下りの本線は12番線で運用されるはずだ。

それにしても、JRはなぜ品川駅の大がかりな改修を進めているのか。 

この品川駅と東京寄りの田町駅の間の、通称「シナソウ」、田町電車区、品川客車区、東京機関区の3基地には、再開発計画、「東京サウスゲート計画」があって、車両基地の機能を半分くらいに縮小、移転して、その跡地に大きな商業ビル群を建設しようとしているのだ。昔はブルートレインや多くの客車、それをけん引する機関車、また東海道線などの通勤電車の車両区として大量の車両を抱えて運用されていたが、時代の流れで、寝台列車がなくなり、また、湘南新宿ラインなど、東京を経由してそのまま都心を離れる列車が増え、東京駅の近くにこれほどの大量の車両を留置する必要がなくなったのだ。

ゆくゆくは品川駅と田町駅の間に山手線の新駅も作り、周辺をデベロッパーに売却して大きな都市開発に繋げ、乗降客も増やして事業収益を上げる。それは、まあ、結構な話なのだが、一つ心配なのが、この話と関連する「東北縦貫線」、上野駅と東京駅の間、宇都宮・高崎線を伸延して東海道線に接続する路線のことなのだ。

 


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