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空梅雨一転 [ぶつぶつ]

今年の関東の梅雨入りは5月29日だった。

発表の日こそ曇りで、雨も少し降ったが、その後は晴天が一週間以上も続いた。

最近は気候の変動が大きく、季節の移ろいも昔の様には行かないことが多いから、梅雨に晴天が続くことも少なくないのだが、ニュースを見ていると、巷では「予報外れ」と声を荒げている人が多く、天気予報のお姉さんも頭を下げているシーンが多かった。

しばらくはまとまった雨は期待できないと言っていた矢先、今度は台風の接近で、関東は数日間も連続の雨模様で、その後は夏の様な熱さと、何ともコロコロと変わりやすい天気が続いている。

地球規模で動く大気が原因だから、簡単に予想はできないのだろうが、それにしても期待を裏切る予報だった。スパコンも発達して、気象予測の精度は以前よりも上がっているはずなのに、どうしたのかと思っていたら、テレビのニュースを見て合点がいった。

もともと梅雨は春夏秋冬といった季節の中の一つで、誰も「今日から春です」とか「秋になりました」とは言わない。そんなものは無理なのだ。それなのに、なぜ梅雨だけは宣言するかというと、気象災害や食中毒といった、梅雨に特有の危険に対する備えを喚起するためなのだと言う。

梅雨はまとまった雨が降って土砂災害などが起こるし、気温湿度が上がって細菌も繁殖して食中毒が増えるから、そろそろ気を付けるようにという意味で発表する。だから、後から「梅雨でした」というのでは具合が悪い。

そのため、迷うような場合は、どちらかというと危ない側、すなわち梅雨の始まりなら梅雨入りを伝える傾向にある。そして、少し晴天が続くと、今度は「空梅雨で水不足に備えましょう」となる。

なるほどねぇ。

メディアがそうした立ち位置で物事を伝えているということをわきまえておけば、たとえ外れてもあまり腹も立たないかもしれない。

そんな恣意的なものに振り回されるより、ちゃんと季節を追って時節を知らせてくれる「紫陽花」で、鬱陶しい季節を乗り切るほうが良い。

 

あじさい.jpg


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