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ThinkPad E420 [ぶつぶつ]

ネットで購入したノートパソコンが届いた。

LenovoのThinkpad Edge E420だ。細かい仕様の話は別として、数年前なら20万円はする能力の機種が5万円そこそこと、びっくりするような安さだ。購入後にメモリーを倍の8GBに増やし、DVDドライブをブルーレイドライブ(UJ-240)に換装した。これで当面は何でもできる。HDMI出力もあるので、TVに繋げばブルーレイを見ることもできる。

動画処理もしてみたが、今まで使ったどのパソコンよりもスピードが速い。メモリーを8GBまで増やしたせいもあるのだろうが、たいしたものだ。

従来からパソコンを購入する場合の一番の懸念は陳腐化だった。

どんな機種を購入しても、半年もすると、より高性能の機種が発売され、それに合わせてソフトもバージョンアップしてだんだん重たくなる。その結果、10万円以上出しても1年もすると能力に不満を持ちながら使い続けることになる。だから、パソコンを購入する場合には、その時点で買える範囲でもっとも高性能の機種を選んで来たのだが、5万円で購入できるとなると、陳腐化する前に使い倒せば良いという気になる。

それにしても、ThinkPadと言えばIBMの有名なノートパソコンシリーズで、ビジネス向けで小型堅牢で使いやすく、S30などの名機があった。

数年前にIBMがパソコン部門を中国のLenovoに売却し、時代の趨勢を感じたものだが、今回ネットでの評判を頼りに購入してみて、なかなか侮れないと実感した。中国製の安物というのは事実だが、デザインやキータッチまでも含めて、その性能は十分なレベルだ。あえていうなら、信頼性が未知数というくらいだ。

折りしも、Appleのスティーブ・ジョブスがパソコン終焉説を説いている。iPadやiPhoneなどの携帯端末の高性能化で、もはやパソコンの機能がPDAで事足りるというものだ。僕は、そうは言っても、あまり小さい画面やクリック感のないキーボードなどは好きになれず、やはりノートパソコンの領域は残ると考えているが、パソコンがビジネスとしてどうかというのは別の話だ。

今回のE420のように、汎用品がこのレベルまで到達してくると、日本のパソコンメーカーが生き残るのは至難の業だろう。乗用車が電気自動車になって、どこにでもあるパーツを持ち寄って組み立てれば一応作れるのと同様に、ノートパソコンも部品調達さえできれば、だれでも作れる時代になっている。液晶テレビや太陽電池も、アッセンブリーメーカーは厳しい競争で収益が厳しいと聞く。

さて、どうやって差別化し、競合優位を持ち続けるのか。

久しぶりに購入したパソコンだが、日本のモノづくりの行く末を考えさせられることになった。

「その値段でその性能?そりゃないでしょう」というぼやきも聞こえてきそうな、良い買い物だった。



ThinkPad.jpg


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コメント 4

instant messenger

どんな機種を購入しても、半年もすると、より高性能の機種が発売され
私も同感です。今販売されてるIPHONEは数年前のものと比べて、信じられない変化があり
これから、どうなるか期待しています。

by instant messenger (2011-07-19 14:39) 

ベリーブー

確かにIPHONEあたりはまだまだ高機能化が進むでしょうね。すでに使いこなせない世代としては傍観するのみですが、そこで開発された新しい技術が、より使いやすいものになって普及してくるのは楽しみです。
by ベリーブー (2011-07-19 23:53) 

ノート pc

私もノートPCがなくなってしまうことはないと思いますが、どんどん軽量化・薄型化はしていくでしょうね。結局キーボードがあるとないで、入力スピードが歴然に違うんですから。

by ノート pc (2012-07-30 21:47) 

ベリーブー

ノート pcさん
キーボードがなくならないという考えに同感です。一方で、小生のブログ「ガシェット 第3弾」でも取り上げましたが、Bluetoothで繋がる携帯用のキーボードもあって、これを新iPadあたりと組み合わせてクラウドコンピューティングにすれば、最強かなとも思っています。
by ベリーブー (2012-08-01 07:32) 

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