入学・入社、おめでとう! [ぺらぺら]
満開の桜が新しい門出をお祝いしてくれています。
今日、新しい人生のステージが始まる皆さん、おめでとうございます。
地元の中学を卒業し、希望の高校に入学するT君、私と勉強を始めたのは小学4年生の春でした。3歳で自閉症と診断され、個別級と普通級を行き来しながら小・中時代を過ごしてきました。君が小学校を卒業するときに言った言葉を私は忘れることができません。
「周りのみんなは泣いていたけど、僕はこのろくでもない6年間を振り返ったって涙が出るような思い出なんかない、ひどいことだらけだった。中学の三年間は、そうならないように頑張ってみる。」
私は、
「まずは毎日朝から学校に行くように頑張ってみようよ、勉強のことで困ったらその時どうするか考えていけばいいよ。」
とにかく中学生らしく学校生活を送りたい、ということが彼の強い希望でした。
そんな彼が、学校行事も個別級のリーダーとして参加したり、自分に合った学習塾に通い始めたりして、あっという間の三年間、昨年の12月に高校合格のお知らせをくれました。いろんなことがあったと思います。波もあったと思います。電話口で彼は、涙がちょちょぎれちゃうようなことを私にも伝えてくれました。私には最高の評価の言葉でした。そして、先日お祝いをしましょうと、お茶に誘ったおり、車の中で、
「僕の中学三年間は、とても楽しかったです。特に三年生のクラスでは仲間に恵まれて、友達もできて、最高の卒業式でした。」
君の希望がかなったね、素晴らしい中学三年間にできたね! おめでとう! 新しい生活が始まっていろいろあっても、乗り越えてきた三年間と仲間が君の支えになってくれるよ!
西林寺の枝垂れ桜が、見事に咲き始めました。 今年はいつもの年より感慨深く眺めてきました。
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